自転車世界横断!!TERU-TERU project-Sea×Oasis×Desert01

マラケシュ以南のモロッコは都市的なイメージからはかけ離れ、
おそらくリアルなモロッコの生活であろう風景が延々と続く。

コレと言って心打つ様な風景や情緒を感じる事がないのは、
既にモロッコの旅に慣れてしまったせいなのかもしれない。

マラケシュでの荷物待ちはかなり堪えたが、
その反動なのか、一気にペダルをこいでは前進する。
(モロッコの郵便は本当にいい加減で、郵便局で4日も何もせず保留されていました。こちらから問い合わせてなんとか荷物を出させましたが、EMSの追跡ナンバーがなければ、彼らはいつまで何もしなかったのか。。。無駄に滞在費を費やした事もあり、所長を呼び出して怒鳴りました。)

モーリタニアビザが切れる可能性があるので、
再度ラバトに戻ってビザを取得し直そうと思っていたが、
モーリタニアに入ってからなんとか延長出来るだろうと、
半ば強引に先へ先へと進む事にした。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Sea×Oasis×Desert09

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Sea×Oasis×Desert10
砂漠ってどう走るの?と、よく聞かれますが、
こんな感じの道をひたすら走ってます。苦行です(笑)


どこまで走っても砂漠の風景の中、時折見かける小さな集落で休憩し、
冷たいコーラを一気飲みしては、再びゆっくりと走り出す。

砂漠の中で見かけるガソリンスタンドにはカフェが併設されており、
僕はガソリンスタンドの事を『オアシス』と呼ぶ事に決めた。

適当に走っていても100km間隔くらいに宿のある町があり、
夕方には適当な寝床を確保して明日のサイクリングに備える。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Sea×Oasis×Desert02

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Sea×Oasis×Desert04

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Sea×Oasis×Desert03

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Sea×Oasis×Desert06

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Sea×Oasis×Desert08

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Sea×Oasis×Desert07

そんな自転車旅行者にとっては当然の一日を何度か繰り返し、
気がつくと既にサハラ砂漠まで走っていた事に気がつく。

今までのゴツゴツとした岩の砂漠から、細かな砂が風に舞う、
砂丘に囲まれたイメージ通りの砂漠の中を走る事になった。

海から吹き付ける風によって砂丘には美しい波紋が表れ、
その表情に感動するのと同時に体中が砂まみれになる。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Sea×Oasis×Desert12

サハラの入り口まで一気に走りまくって、今後の旅程を組み直す。

風向きも良いし、1日150km位のペースで走れれば、
モーリタニアには後一週間程で入れる予定だ。

砂漠の照り返しで変な日焼けの跡が出来始める中、
変わり映えのない景色をただひたすらに南下するのであった。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Sea×Oasis×Desert11

宿情報

Agadir アガディール

宿:Hotel les paimiers 240DH/1day wi-fi OK.

アガディールはリゾート地なので宿代は高めです。
僕は割り切って少し良い感じのホテルに宿泊しました。
屋上からの眺めはそこそこ良いです。
朝食付きでこの値段はアガディールでは良いと思います。
宿は沢山あるので、ハイシーズンでなければどこでも良いかと!

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Sea×Oasis×Desert05
屋上からの眺め。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Tiznit ティズニット

宿:Hotel Paris 140DH/1day wi-fi OK.

一階がレストランで中心地のロータリーにあるので分かりやすい。
値段もよく部屋も清潔で文句無し。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Guelmin グエルミン & Tan-Tan タンタン

まあこの辺りに行く人は変わり者だと思います。
小さな町ですが宿は数件有り、どこでも良い感じだと思います。
wi-fiも結構飛んでるいのに驚きます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Tan-Tan plage タンタンプラージュ

宿:Hotel de France 150DH/1day
wi-fi OK.include breakfast

タンタンから西へ30kmにある小さな港町。
リゾートとして開発が進んでいます。のんびり出来る雰囲気でお勧めします。
他にもDubai Hotelと言うのが同じく150DHでwi-fi可能です。
宿は他にもあり、キャンピングサイトもあります。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Sea×Oasis×Desert13
ホテルの窓から
自転車世界横断!!TERU-TERU project-Marrakech01

ラバトを出てからマラケシュまでの道のりは退屈なものだった。

交通量が多く交通マナーも悪いので走りやすくはないものの、
ちょうど良い感覚で宿のあるまちがあり、その途中にも
小さな村が点在し、食にも水にも困らず走る事が出来た。

時折小高い山がある程度で、さほどしんどさを感じる事は無い。

暑さは日中には40度に達し、流石に堪えるのだが、
ガソリンスタンドで水をかぶりながら走れば何とかなる。

しかし途上国の交通マナーの悪さはどこに行っても酷く、
運転手は我先にと、決して道を譲ろうとはしない。

横断歩道でも平気でクラクションを鳴らして突っ込んで来る。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Marrakech02

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Marrakech03

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Marrakech13

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Marrakech12

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Marrakech04

インターネットやテレビの普及で,様々な情報が入り込んでは
いるものの、根底にある「ガサツさ」は、まだまだ彼らの中に
根付いており、しばらくはこの状態が続くと思われる。

街を歩いていてもアジア人を見るなり「チャイナ」、「シェイシェイ」と、
中国人を馬鹿にしている人達が笑いながら声をかけて来る。
経済発展が進んでいる途上国に住む人達特有の行動で、
決して中国を褒めているわけでなく、軽蔑した行動である。

これは特にイスラム圏に多いのだが、
ロシア圏でも中国人を小馬鹿にしている人が多い。

ガイドブックにはよくモロッコ人は「人なつっこい」「フレンドリー」
などと書かれているが、「なれなれしい」「図々しい」の方が正しい。

ヘラヘラ笑いながら「チャイナ」と、言われると本気で腹が立つ。

決して自分が中国人に間違えられているのが嫌なわけでなく、
中国人の事を何も知らず馬鹿にしている、彼らの馬鹿さ加減に
憤りと情けなさを感じて腹が立つのだろう。

彼らは中国がとても貧しく自分たちよりも下だと勘違いしているのだ。

中国の事もアジアの事も何も知らず、井の中の蛙である彼らは、
少しでも自分たちが上だと思い込む事で優越感を得ようとしている。


こう言った考えは老若男女の間で浸透していて、まだ言葉を覚えたての
子供までもが、大人のまねをして中国人を馬鹿にした行動をとる。
この国の未来はまだまだ暗いままなのだろう。と、考えさせられる。

そして中国人はやはり賢く、このような場所では商売が成り立たないと踏むと、
そこには住み着かない。


マラケシュでは中国人が少なく、日本人が多い事を知っているので
「ジャポン」とよく声をかけられる。しかしそれも失礼な話で
「日本人」と、突然声をかける事は決して良い事ではないと思う。

また商売人のずる賢さも中々のもので、メディナでの買い物などは
値段が無いに等しい。平気で10倍くらいの値段を吹っかけて来ては、
「いらない」と、こちらが言うと一気に半額になり、「それでもいらない」と、
言うと「いくらなら買う?」と、とても難しい質問をして来る。

はじめから正しい値段を言えば、もっと多くの人が買いに来るだろうに、
嘘をついて、「あわよくば。」と言った昔ながらの商売をしているので、
皆怪しがって足を止める事も無く、そのまま素通りして行く。

タクシーもメーターを下ろさずに、高額を請求するドライバーもいて、
そう言った輩のせいで、真面目なドライバーまでもが被害を被る。

彼らは何を反省し、何を学ぶのだろう?

急速な発展を進めようとしているモロッコでは、これらの事に気付き、
グローバルな視点を持った人々が次々に成功を収め始めている(ニューリッチ)。
そして、何も変わらない人達との経済格差はいっそう広がって行くと思われる。

この国を旅していると、そんなジレンマを感じる事が非常に多い。

モロッコの街並や旧市街の喧噪は非常に叙情があり、
旅人の心をくすぐっては好奇心を煽るのだが、
ふと、彼らの日常を垣間みると全てを肯定は出来ない。

あと残り少ないモロッコ滞在の間に、
僕はこの国を好きになれるのだろうか?

少なくとも前向きに彼らとの交流を図る努力をするつもりだ。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Marrakech07

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Marrakech08

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Marrakech10

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Marrakech09

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Marrakech06

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Marrakech11

宿情報

Casablanca カサブランカ

宿:Hotel Galla 150DH/1day wi-fi OK!

中央市場の近くにあるホテル。立地が良く周辺には美味しく安いレストランが多い。どこへ行くにも便利でネットも早く言う事無し。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Settat セッタト

宿:Hotel Belair 250DH/1day wi-fi OK!

街の南にある中級ホテル、他にも安宿は2軒くらいある。
普通の旅人がこの街に宿泊する事は無いでしょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Ben Gueril ベングエリル

宿:Hotel Milano 70DH/1day  no internet.

町の北側、国道沿いにある、この町唯一のホテル。
とても清潔とは言えないが我慢するしかない。
ベングエリルは軍事基地に隣接する町の為、
この周辺でのキャンプは避けた方が良い。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Marrakech マラケシュ

宿:International Youth Hostel
70DH/1day ドミトリー no internet.
近所のCTMカフェで無料でwi-fi可能。

CTMのコーチステーションの直ぐ近く。新市街に位置する。
この値段でドミトリーは少々高いかも。立地も静かな場所で、建物や庭も美しく清潔であり悪くはないが、同価格でシングルを探しても沢山見つかるせいか、あまり人気がない。日本からの荷物待ちの為に、安心出来るユースに宿をとったが、そうでなければ宿泊するか?と、言われると微妙。
大人数でまとまって行動している場合は良いと思う。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Marrakech05
ユースホステルの庭にて。
色んな国の人と交流出来る点ではお勧めします。
アフリカを旅する人にとって必要不可欠なものの一つに、
『イエローカード』と、言う黄熱病の予防接種証明があります。

野口英世が研究中に感染して亡くなったのが黄熱病です。

イエローカードが無いとビザの申請が出来なかったり、
入国を拒否される国がアフリカには多く存在し、南米だと
ブラジルも入国時にイエローカードの提示を求められます。

ワクチン接種から10日後~10年間有効なこの予防接種は、
検疫所やワクチン接種専門機関でうける事が可能ですが、
その国々によって値段が大幅に変わり、無料の国もあれば、
ワクチン後進国と言われる日本では1万円以上もします。

成田空港の検疫所でも出国時に接種可能だが、値段が高い
のと時間がかかりそうだったのでモロッコで受ける事にしました。

モロッコではカサブランカに『Institut Pasteur』と、言う
ワクチン接種の専門施設があり、様々なワクチンが
その場で安く簡単に接種可能です。
(黄熱病の予防接種は150DH、約1500円)

自転車世界横断!!TERU-TERU project-cas4

自転車世界横断!!TERU-TERU project-cas3

自転車世界横断!!TERU-TERU project-カサブランカ03
フランス語表記です。B型肝炎は190DH

http://www.pasteur.ma/p_vaccination.html
怪しい施設ではなくしっかりとした病院施設の一部です。
朝9時~17時くらいまでだったと思います。土曜も接種可能。

新市街の南側に位置し、宿を新市街にとってあれば
タクシーを使わずとも徒歩で30分程で辿り着きます。

現在はトラムを通す工事が街全体で行われていて、
工事の音がうるさく車の渋滞も激しいです。
ワクチン施設の前にもトラムの線が走っており、
1年後位にはトラムで簡単に行けるでしょう。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-cas6

自転車世界横断!!TERU-TERU project-カサブランカ04

自転車世界横断!!TERU-TERU project-cas1

自転車世界横断!!TERU-TERU project-cas2

一応地図もアップしておきます。
大通りから一本入った所にあり、近くに着いたら
近所の人に聞けば分かると思います。


僕が着いた時は既に8人くらいの人が待っていましたが、
スムーズに流れ、30分も待たずに受けられました。

まず着いたらお医者さんが一人しかいない場合があるので、
自分が何の予防接種を受けたいか?の旨を伝えます。
そうすると「順番が来たら呼ぶので待ってて。」と、言われ
後は順番が来るのをただ待つのみ。

順番が来たらパスポートを渡し、代金をその場で支払い、
医師がイエローカードにあれこれ記入してくれます。

記入が終わったら隣の部屋で直ぐに注射。

所要約5分で全てが終わります。

こんなものかと拍子抜けします。

ワクチンの空き箱を記念にもらい病院を出ました。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-cas5

黄熱病のワクチンは生ワクチンのために、接種後に副作用が
出る可能性が高く、通常は熱で済みますが、場合によっては
死亡するケースもあるので、しばらくは安静が必要。

僕は微熱が2日続いたくらいですみました。

モロッコからアフリカを南下する奇特な旅人にしか意味をなさない情報で申し訳ありませんが、これもまた旅の一部であり、リアルな旅の情報と言う事で、記憶の片隅に置いてもらえれば幸いです。

そして「まあこんなものか。」と、3日後に再び走り出したのでした。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-カサブランカ05