昨日、熊本にて震度7の大地震が発生しました。
この地震により被災された方へお見舞い申し上げます。
また、この地震により亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
近年、日本には大地震が多く発生しています。
阪神淡路大震災
北海道地震
上越地震
東日本大震災
そして熊本の大地震
(ぬけてるものがあったらごめんなさい)
そしてこれからくるであろう控えている大地震も多数あります。
私の住んでいる長野県松本市も例外ではなく、静岡から新潟まで続く断層帯の上なのでいつきてもおかしくない状況です。
東日本大震災後にも一部の断層が動いて松本市を震源に震度5強の地震がありました。
近年多種多様な工法で地震と向き合っている建物が多く存在します。
現在、大きく分けて3種類の耐震技術が発達しています。
1.免震構造
2.制震構造
3.耐震構造
1.免震構造
 最近だと某ゴム会社の品質等の問題で話題になった構造です。
 近隣だと新しく建設された安曇野市役所はこの工法でできています。
 
地面と建物の間にゴムを用いた特殊構造のダンパーをいれることで、地震動をゴムが吸収し、建物への被害を最小限にとどめます。
高層建物や公共建物に採用事例が多いと思われます。
2.制震構造
 
 
このような制震ダンパーを壁内におさめ、建物が受ける地震動を吸収し、揺れをやわらげる工法です。
これは住宅にも採用されていてこれを得意としている会社もあるようです。
3.耐震構造
 これがおそらくもっとも多いと思いますが、構造計算(とても難しい計算です(笑))を行い、柱・梁の太さであったり、材質だったりを指定して地震に耐えるという方法です。
木造住宅では柱・梁・筋違いなどの関係がこれにあたります。
これらにはどれもメリット・デメリットが存在し、簡単にこれが絶対いいといえるものはありません。
たとえば金額の話。
住宅単位で考えた場合、免震構造は非常に高価なものです。
そこまでの耐震技術を駆使するための予算の確保が必要になります。
またたとえば保険の話。
現在の保険関係では建物が残ってしまうとその後居住困難であっても「半壊」として処理され、十分な保険金がおりないケースがあります。
地震後のことを考えるとあまりいいお話ではないですが全部壊れてしまった方がいいケースも少なからず存在するかもしれません。
また、地震は建物の構造もさることながら自分で予防ができるかも重要になってきます。
松本で地震があった時に感じたのが瓦屋根の倒壊。
そうです、瓦屋根は重いため、地震がきたときには瓦が崩れることもあります。
古いお家では瓦の重さでお家が潰れてしまうといったケースもあります。
そういったこともあり、地震後瓦屋根だったお家が鉄板屋根に葺き替えたところも目にしました。
お家の中の予防は多くのお家が実践されていると思います。
棚の固定やテレビの固定等々…
ただここにも実は盲点が…
たとえば扉つきの棚(食器棚など)の中。
揺れ方によっては棚は倒れなくとも中のものが揺れて飛び出すこともしばしば。
原因はさまざまですが棚が固定されたことで中の揺れが大きくなることがあります。
そういうことも考慮され、キッチンメーカーではカップボードにオプションで耐震ロック取付の設定があります。
ホームセンターでも売ってることがあるので気になった方はチェックしてみてください。
地震大国日本、いつどこで地震がおきてもおかしくないこの国で少しでも被害を小さく、上手に付き合っていくことが必要かもしれませんね。
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