公認会計士・税理士、高齢親の囲い込み解消コンサルタント 白岩俊正/静岡市・オンラインです。
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はじめに:その「親切」は本当の思いやりか?
「施設に親を預けているから、もう安心」
「ちゃんと毎週、面会に来ている子がいるから、大丈夫」
——本当にそうでしょうか?
私が支援する中で、施設職員の方からよく耳にするのが、
「実はあのご家族、ちょっと気になってるんです」
という声です。
そこにあるのは、静かに進行する“囲い込み”。
今回は、介護施設で働く職員たちが実際に目にしている、「囲い込み家族」の特徴について解説します。
1. 他のきょうだいを遮断する「代表者面会」
多くの施設では、「家族の代表者」が登録され、その人が連絡の窓口になります。
これは緊急対応などに必要な仕組みですが、問題はその「代表者」が他の家族の面会や情報アクセスを意図的に制限するケースです。
職員の現場の声:
- 「別の娘さんから電話が来ても、『本人確認が取れないから情報を渡せない』と言わざるを得ない」
- 「“面会は自分だけにしてほしい”と依頼されたことがある」
表向きは親の体調や混乱を避けるためとされていますが、その裏には「独占したい」「他のきょうだいを排除したい」という心理が潜んでいる場合があります。
2. 職員への“過剰な指示”と“独占欲”
囲い込みをしている子どもは、施設職員に対して非常に細かく介入してくる傾向があります。
- 「うちの親はこうしてほしい」
- 「他の人とは話さないようにして」
- 「他のきょうだいが来たら、まず私に連絡してほしい」
一見すると親思いに見えますが、職員は次第に「何か変だ」と違和感を覚えるようになります。
職員の本音:
- 「本当に親御さんのためなのか、本人の支配欲なのか…迷うことがある」
- 「他の家族と連絡が取れなくて不自然に感じることもある」
3. 本人(親)の“違和感”のサイン
最も重要なのは、親御さん本人の変化です。
以下のようなサインがある場合、囲い込みが疑われることがあります。
- 面会時に落ち着きがない、言葉を選んでいるように見える
- 「他の子どもには会わなくていい」と繰り返す(誰かにそう言うように言われた様子)
- 外部との接触を避けるようになった
施設職員は、こうした“ご本人の雰囲気の変化”にも敏感です。
4. 第三者として施設職員が感じるジレンマ
職員も人間です。目の前で起きている家族間のトラブルに気づいていても、介入には限界があります。
- 情報提供の制限(個人情報の壁)
- 面会調整の権限が施設側にないケース
- 「家族の問題」には立ち入れないという姿勢
とはいえ…
職員は「このままではよくない」と感じながらも、表立った対応ができないことに葛藤を抱えています。
5. 囲い込みの“サイン”に気づいたら
あなたが施設にいる親御さんに会えずに悩んでいるなら、まずは以下のような対応を検討してみてください。
- 施設に「面会したい」と丁寧に伝える
- 包括支援センターやケアマネに相談する
- 成年後見制度や法的支援の検討
そして何より大切なのは、「あきらめない」ことです。
“囲い込まれた親”は、あなたが連絡を試みていることに必ず心のどこかで気づいています。
おわりに:「親のために」という言葉の裏側
「自分が親を一番わかっている」
「他のきょうだいは信用できない」
——こうした言葉の裏に潜むのは、愛情ではなく“支配”かもしれません。
施設職員が感じている違和感に、耳を傾けてください。
そして、親の人生が“特定の子どもだけのもの”にならないように、私たち一人ひとりが声をあげる必要があります。
親は、家族みんなのもの。
その原点に立ち戻ることが、囲い込みを解きほぐす第一歩です。
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