「最近、母に電話しても出てくれないんです…」
「兄が“もう来ないでくれ”と、父の面会を拒んできたんです」
このようなご相談が、私の元には日々届きます。
そこには、深い困惑と不安、そして“親に何かあったのでは?”という切実な想いがあります。
この記事では、「高齢親の囲い込み」に気づいたとき、家族としてどう対応すべきか?どこに相談すればいいのか?
その道筋を、法律・心理・実務の視点からご案内します。
動画解説
(作成中)
■ 囲い込みの兆候に気づいたら、まず確認すること
「おかしいな」と思ったら、最初に冷静に次の3点を確認しましょう。
- 親の意思はどうか?
- 日常生活での異変はあるか?
- 特定の子どもの行動に不自然さがないか?
感情的に動く前に、事実の把握が大切です。
■ 感情的な対立は逆効果になる
囲い込みをしている側は、非常に感情的・排他的な思考になっている場合が多く、怒りや不信感で「話し合いすら拒否される」状態にあることも。
この段階で無理やり接触を試みると、状況がさらに悪化します。
大切なのは、“感情ではなく戦略”で動くこと。
■ 家族として取るべき対応策
1. 冷静な情報収集
・他の親族や近隣住民、地域支援機関への聞き取り
・通院や介護サービスの利用状況の確認
・親に直接連絡できる手段があるか探る
2. 第三者の力を借りる
・地域包括支援センターやケアマネージャー
・信頼できる法律家や行政書士の関与
→「身内だけ」では解決しにくい状況を打破します。
3. 記録を残す・気持ちを届ける
・日付入りの記録(日記形式やメール)
・親宛ての手紙を定期的に書く
・いつでも相談できる専門機関のリストを備える
■ すべての対応の軸に「親の尊厳」を
囲い込み問題の本質は、「親の意思を無視した支配構造」にあります。
親をどう守るか。その答えは、“親の尊厳と家族のつながり”に立ち返ることです。
「親は家族みんなのもの」
この原点に立ち、家族全体で問題を共有し、少しずつでも改善に向かうこと。
それが、真に親を大切にする姿だと私は考えます。
ご相談・ご質問はいつでもお気軽にどうぞ。
このブログが、あなたの“第一歩”を後押しできれば幸いです。
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