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両親の老いについて 
また私が面した老いについて綴っています。



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老いを生きる 目次

 

 

 

 

84歳の父は80歳を越えてから

めっきり 体力が衰えました。

 

 

 

近くの公園周りを2周するのを

日課にしていて

1周 何分で歩けるか 

時間を計っていたのだけれど

数字は増えていくばかり。

 

 

しばらく歩かない日が続くと

足が重くなるようで

 

「歩くスピードが遅くなって

 途中で休まないと…」

 

と嘆いていてね。

 

 

 

 

昨年 亡くなった母は元々

 

「頑張るよりも 楽な方が好き~♬」

 

というタイプだったので

自分の身体の衰えにも

 

「こうして だんだん 動けなくなっていくの」

 

と体調の下降もすんなり受け容れていました。

 

 

病気が4つあって

数値も悪くなっていったけれど

病状に反して元気だった母は

最晩年も車椅子で外出を楽しんでいました。

 

 

 

 

 

 

 

そんな母とは正反対の

がんばりやで向上心が強い父は

どうしても 

 

「前のように!」

 

「もっと動けないと!」

 

と自分に鞭を打ってしまいがち。

 

 

 

以前患っていた皮膚炎は完治して

特に病気も出ていないのだけれど

いくら気力で頑張っても

身体の方がついていかない…

 

 

そう自覚してから

父は外出しようとしなくなりました。

 

 

 

 

先月 私と息子が実家に行った時

だいぶ コロナも収まってきたことだし

 

「じぃじを外に連れ出そう!」

 

と誘ってみたのだけれど

 

「もう 歩くスピードが遅いし

 さっさと歩けないんだよ。

 せっかくだから2人で行っておいで。」

 

と後ろ向き。

 

 

 

いや 別に 

さっさと歩くことなんて

求めてないし!!

 

 

ゆっくりで全然構わないし!!

 

 

 

それでも

 

「歩けるかどうか 自信がない…」

 

「待たせるのも悪いし…」

 

とかなんとか言っていたけれど

 

 

「その場所にどうしても行きたいわけじゃなくて

 じぃじと一緒に出かけたいんだって!!」

 

 

息子の孫パワー説得もあって

 

「高幡不動だったら行けるかもしれない」

 

と やっと重い腰を持ち上げました。

 

 

 

 

 

 

 

確かに 歩くスピードは

ずいぶん遅くなった。

 

 

途中途中で休むことも必要。

 

 

 

父は私と息子の速さで歩けないことを

やっぱり 気にしていたけれど

 

 

そもそも だあれも

 

「さっさと歩かないとダメ!」

 

なんて言ってないし

そんなキマリもないんだから。

 

 

 

 

父の歩調に合わせたり

少し待ったりしながら

ゆっくり ゆっくり

高幡不動の境内を巡りました。

 

 

 

 

映画「燃えよ剣」の公開記念で

衣装が展示されていたり

 

 

 

 

こちらは本家

土方歳三さん

 

 

 

 

この日は秋晴れで

 

 

 

 

青空に映える木々の緑

 

 

 

 

真っ白 可憐な 萩の花

 

 

 

 

息子にくっついていた

 

 

 

 

カマちゃんにも癒されながら

 

 

 

 

五重の塔の美観もあって

 

 

 

 

最後には 父

 

「外に出たのは7カ月ぶり。

 何とか歩けたし

 今日は来てよかった!」

 

と 外出の不安も少し和らいだよう。

 

 

 

 

ゆっくり ゆっくりでいいから

 

行ける時に 行ける場所に。