いくつもの屋久杉に出逢いながら山を登り
そして そして
やっとゴールの縄文杉
見えた瞬間 身震いしてしまいました
なんなんでしょう この威厳は
もはや 木 じゃない
じっと見ていると だんだん
下の方にある2つの黒いくぼみが 目に
その下のコブが 団子鼻に
根元の横に弧を描いたようなくぼみが 口に見えてきて
「笑ってるしわくちゃのおばあさんに見えるね」
と娘と笑い合いました
このおばあさん
4000年 この場所から1歩も動かず
山の1番高い所から ず~っとこうして微笑みながら
すべての動物 植物が幸せに暮らせるように
見守ってくれていたのでしょう
神様のように
じっくり縄文杉と対面して 下山しました
下りの急勾配は
そろそろ限界が近づいている足にはさすがに厳しくて
手でつかめるものは何でも頼りにしたくなりました
登山道の上にちょうどよく伸びている枝につかまったり
滑りそうな所にうまい具合に石があったり
木の根が張っていたりして
なんだかサポートされているような…
登山と言う時の ”山”は
乗り越えるべき 苦しいもの
というイメージがありますが
今日は 木の枝に 根っこに
石に 水に…
山にとっても助けられました
困難の中でこそ
実は支えられている事に気づけるのもしれません
そして その困難に向かっていくのも
人間の性なのかなと…
「川の水で足を冷やすと明日に痛みが残りませんよ」
というガイドさんのお勧めでゴール近くの川辺に下りました
ひぇ~~っ
水につけてすぐ足が麻痺するほどの冷たさ!
でも 感覚がなくなると気持ちいい~~
またまた水に助けられ
振り返ってみると
山も 川も 木も 石も 水も 植物も 動物も…
自然はたくさんの恵みを私たちに与えてくださって
それぞれに神様が宿っているように感じます
でも 人間は
ゴミだったり トイレだったり
踏みつけたり 倒したり
こうして山に入ることで
自然を汚すだけで傷つけてばかりのような…
本当はこの山や森は
むやみに入ってはいけない神聖な場所のような気がして
何だか申し訳ない気分になりました
ともかく全員 無事ゴール
戻ってくるまで12時間かかりました
そして ガイドさんの最後の一言が印象的でした
「縄文杉を見る事よりも
その道中の過程が大事だと思いますよ」
納得です
人生もきっと同じことなんだろな
様々な自然に触れて 様々な思いに浸った
長い1日でした
つづく
俯瞰する おおらか いくつもの道
今は1つの物事にギューッとフォーカスするのではなく
高い所から広く見渡すように全体像をつかむのが良さそうです
今考えている他にも対策はないでしょうか?
思い込んでいるその気持ちは本当に確かでしょうか?
現実的に 山を見る 山に登ることも一案
気づいていない「なにか」に気づけるかもしれません
おおらかな視点で再考してみてくださいね
大いなる自然に敬意を払いましょう
調和・バランスを体現しているのが「自然」です
何かに迷ったり悩んだりする時は
自然の中に答えを見出すように見つめてみましょう
自然界の法則 宇宙の真理を感じられるはずです
またあなたは特に自然とのつながりが深い人
今出来る範囲の自然への感謝や敬意を
ぜひ自分の表現でしてみてください