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両親の老いについて 

また私が面した老いについて綴っています。

 

 

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老いを生きる 目次

 

 

 

5月に父の姉の伯母が亡くなりました。

 

 

伯母は一時危ない状態になったけれど

その後 驚くように回復して退院。

 

1週間 娘一家と共に過ごして急変。

すぐに亡くなったそう。

 

 

驚くような回復時にお見舞いに行った父。

 

「伯母さん 病院で

 『家に帰りたい帰りたい』って言ってたんだよ。

 

 それが叶って家族と一緒に過ごせて

 だから すごく幸せだったと思う。」

 

と言っていて。

 

 

お葬式の時 死に顔がとても安らかで

シワがまったくなくなっていて

ものすごく若返っていたことに

その場にいた一同 とても驚いたんだとか。

 

 

父の口調も清々しく 私も

 

「伯母さん お幸せな最期で良かったな。

 生きた証はそうやって死に顔にも表れるんだな。」

 

と思ったの。

 

 

哀しみもあるけれど

「良かったな」の気持ちと

 

小さい頃からずっと親切にしてくださり 

そして いつも笑顔で接してくださった

伯母さんのお顔と声を思い出して

「ありがとうございます」

の感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

 

 

今年に入って

2人の親友のお父様の訃報を聞きました。

 

十数年ぶりに再会した友人たちからも

ご両親がもう亡くなったという話を聞いたりもして。

 

すべてのお話を詳しくは聞いてないけれど

それぞれの死に様々な背景があり

私や父が伯母さんのことを思うように

「良かった」とは思えず

後悔が残る方たちもいらしたと思います。

 

伯母さんの身内もきっとその思いはあっただろうし

むしろ後悔が残る方が多いと思うし。

 

 

でも 亡くなった方々は

きっと喜んでいるんじゃないかな

 

その「もっと~~してあげられれば良かった」

という気持ちそのものが嬉しいんじゃないかな

 

 

最期に伯母さんが若々しく旅立たれたのも

 

「嬉しい!みんな ありがとう~♡」

 

って体現されたんじゃないかな

 

 

もし そう体現出来なくても

そういう思いで旅立たれて行くんじゃないかな

 

 

遺されるご家族もご縁ある方々も

皆さん 精一杯のことをされたのだろうし

心穏やかにあってほしいな

 

 

そんな気持ちになりました。

 

 

 

実際に私が両親を見送る時

そんな風に思えるかどうか

その時になってみないとわからないけれど。

 

なので それまで私も

父と母にしたいこと  今出来ることを

精一杯しておきたいな

とまた改めて思いました。

 

 

 

 

 

「まだまだ生きるよー!」

 

と言っている母なので

だいぶ先までになるかもしれないけれどね。

 

 

 

 

母はお蔭さまで

2月に八王子の医療特別養護老人ホーム「桜の里」に入所して

以来 とても好調です。

 

以前入院していた病院ではずっとゼリー食だったのが

今はご覧の通り おかゆと刻み食になってます。

 

 

 

 

「もうお腹いっぱい… 食べられない…」

 

と言いながら 

ちょっと促せば この食べっぷり。

 

 

入所後 血糖値が下がって

糖尿病のインシュリン値も下がり

他の4つの病気についても良好で

内臓の数値も良くなってるって!

 

以前は血糖値300は当たり前だったからね。

 

測定不可の500以上を

バンバン叩き出していたけれど

今は行っても200代。

 

 

ここでも担当の先生に

 

「治療が病院ほどではないのに なぜここまで回復!?」

 

と言われて 

やっぱり”謎の患者さん”になっているよう。

 

 

 

母お得意の”良き妄想”も多分に入っているみたいだけど

 

「カラオケ楽しかった!

 よくみんなで歌ってるの音譜

 毎日とっても楽しいよー!!

 ご飯もとっても美味しいし幸せ~ドキドキ

 

と。

 

 

以前は

 

「恵理子 なんか美味しいもの持ってない?」

 

とよく聞かれたけれど

今はもう聞かれません。

 

今の環境にとても満足しているよう。

 

 

母にとってはやっぱり

 

「楽しい音譜 嬉しいドキドキ 幸せ~ラブ

 

が何よりの薬なんだろうな。

 

 

 

 

今回 息子と娘も一緒に母の所へ。

 

 

娘はこの前日も母と会っていたんだけど

それはすっかりリセットされて

今日初めて会ったかのようにすごーく喜んでた。

 

 

そんな母を見て爆笑しながら 娘

 

「ばぁば 忘れちゃっていいよ。

 こんなに喜んでくれてうちも嬉しい!」

 

と。

 

 

 

 

母は認知症だけど

人物関係はよーくわかっていて

名前は忘れちゃうことあるけれど

以前と変わりなく 

息子と娘と和やかに話しておりました。

 

 

「こうやってみんなの顔が見れるのが嬉しい♪

 また会いに来てよね!」

 

と言っていた母。

 

 

母も伯母さんと同じように

家族と過ごすひと時が何よりの幸せなんだよね。

 

 

 

 

久しぶりに会った母の血色の良さに

 

「ばぁば 生命力ハンパない!

 手もキレイだし ほんとスゲーな!」

 

と息子も驚いていて。

 

 

「名前忘れちゃっても

 会ったことリセットしちゃっても

 ばぁばが楽しくて元気で幸せならそれでいいね」

 

って3人で言いながら帰ってきました。

 

 

 

老いを生きる(48) 気分転換 リフレッシュ

 

 

 

 

 

魂響書占 たまゆらしょせん 恵理子