先日のお話の続きになりますが。

 

 

人を心から思い続ける

 

 

 

 

 

 

生まれ育った地元 八王子で

約3年ぶりに再会した

私が幼い頃からお世話になった

とても優しくて 思いやりの深い

ご近所だったおばさん。

 

 

 

実は

おばさんにまつわる悲しい思い出が1つ

 

私の心の中にずっとありました。

 

 

 

以前も書いたことがあるんだけどね。

 

 

自分の中に置き去りにされていた

ネガティブな感情を拾いあげて

そこに自分で納得出来る解釈が与えられ

過去の感情が成仏したことを書いた記事。

 

 

深読み「死体の夢」

 

 

 

 

ここに書いた

小学校5,6年の時の担任だった

女教師S先生については私

トラウマになった思い出がいくつもあって。

 

今日書きたいのも 

そのうちの1つです。

 

 

~ ・ ~

 

 

S先生はお花が大好きで

クラスの決まり事として

1班ずつ順番で教室に飾る花を買うことを

生徒に課していました。

 

 

ある時 当番だったのに

お花を買うのをすっかり忘れていた私。

 

 

気づいたのは夜。

 

お花屋さんはもう閉まっていたから

両親にも相談して

近所の植木好きのおばさんに

お花をいただけないか

お願いすることにしたの。

 

 

訳を話すと

おばさんはすぐに庭に出て

咲いていたお花を切ってくださり

それを花束にして登校。

 

 

 

でも…

 

 

S先生には

 

「買ったお花じゃなきゃダメよ」

 

と言われた…チーン

 

 

~ ・ ~

 

 

この時

お庭のお花を切ってくださったのが

おばさんです。

 

 

 

お花を買うのを忘れちゃって

多分 小学生の私はすごく焦ってたんだろうな。

 

 

何をどう言ったのかは覚えてないけれど

 

おばさんはすぐに庭に行って

夜の暗い中 

きっとよく咲いているお花を選んでいたのでしょう

 

 

時間をかけて 1本1本

 

お花を切ってくださっている

 

 

そのおばさんの後姿と

暗いお庭の様子を

私は今でも とてもよく覚えているの。

 

 

 

そして 翌日

 

おばさんの花束を見せての

S先生からのひどいひと言。

 

 

 

でも あの頃 

私はS先生のことが怖くてたまらなくて

何も言えなかった。

 

 

両親にも

もちろん おばさんにも

そのこと 話せなかった。

 

 

 

そういえば 誰にも話してないかも…

 

 

 

でも ずっと私の心の中にあったこと。

 

 

 

 

けれど 私

おばさんが切ってくださったお花や

それがどんな花束だったのか

まったく覚えてないの。

 

 

 

S先生に「ダメよ」と否定されたことで

 

ショックで 怖くて 

 

あぁ ダメなんだ…と思って

 

 

 

おばさんにせっかく切ってもらったのに…

 

 

おばさんが大切にしていたお花なのに…

 

 

 

悲しみ 怒り 

 

悔しさ 申し訳なさ…

 

 

でも こんなこと 誰にも言えない!

 

 

 

やるせなさ 

 

持って行き場のない気持ち…

 

 

 

そんな色んな感情と気持ちを

おばさんの花束と一緒に

 

「もう感じたくない 思い出したくないもの」

 

として心の奥~の方に

葬り去ってしまったんだと思う。

 

 

 

 

でもね つい先日

おばさんとお会いして

 

認知症なので

私のことは忘れていたけれど

昔のこと 祖父母のことを色々話していて

 

覚えていない”おばさんの花束”のことが

ふと よみがえってきたの。

 

 

どんなお花だったのか

姿かたちはやっぱり思い出せないのだけど。

 

 

 

 

あの時 S先生は

 

「そのお花を捨てなさい」

 

とはさすがに言わなかったよね。

 

 

もし 捨てていたら

そのこともはっきり覚えているはずだから。

 

 

 

…だとしたら

 

 

あのおばさんのお花たちは

教室に飾られていたんだよね。

 

 

 

S先生は

 

「買ったお花じゃなきゃダメよ」

 

と認めてくれなかったけれど

 

 

優しいおばさんが

手塩にかけて 世話をして

大切に育てたお花たちは

 

 

教室に飾られていたんだ!

 

枯れるまでずっと!

 

 

 

そしたら…

 

 

きっと その間

 

おばさんの優しさが

 

お花たちを通して放たれていたはずキラキラ

 

 

 

あの日

 

「あなたを通して

 横倉さんのおじいさんとおばあさんに

 私は今 会っているんだわ」

 

と私自身のことはわからなくても

おばさんがすごく喜んでいたように

 

 

S先生には認めてもらえなかったけれど

おばさんのお花たちから

 

 

キラキラ ​​​​​優しさ 幸せ 喜びキラキラ 

 

 

そんな とってもあったか~いものが

見えないけれど出ていて

 

きっと 教室中に広がって

 

クラスのみんなを

もちろん 私も

包んでくれていたんだなぁ

 

 

と なんだか

とても嬉しい気持ちになったのです。

 

 

 

そしてね

もしも S先生があの時

 

「買ったお花じゃなきゃダメよ」

 

じゃなくて

 

「あら~キレイなお花!

 ご近所のおばさんのお庭のなの?

 それはステキねぇ よかったわねぇ」

 

などと喜んでくれて

私にとって 嬉しい出来事

で終わっていたなら…

 

 

こんな風に

おばさんの家の暗かったお庭の様子や

お花を1本1本

丁寧に切ってくれたおばさんの後姿を

ずーーーっと長い間

 

私はハッキリと覚えてたかな…

 

 

いや 覚えてなかったんじゃないかな。

 

 

 

悲しい思い出だったからこそ

強い印象でしっかりと

心に残ったんじゃないかな。

 

 

 

そうか!

 

おばさんの優しさをひと際思い出せる

 

あのお花の一件はそういう出来事だったんだ

 

 

…としたら 

 

なんだか 

S先生にさえ

感謝の気持ちが湧きました。

 

 

やっぱり 嫌だったことではあるけれど。

 

 

 

私も半世紀を越えて生きたからかな

 

それなりの時間が経ってみて

こんな風に

思い出がくるんとひっくり返る

 

 

「あぁ あの悲しかったことって

 実はこんな風に結びつくことだったんだな」

 

 

そんなことが多くなっている気がします。

 

 

 

 

 

 

おばさんは施設に入られているけれど

おばさんのお宅の前には

あの頃のようにキレイなお花がいっぱいでした。

 

 

このお花たちを見たことも

あの思い出を思い出す

キッカケだったのかもしれないな。

 

 

 

おばさんにもこのお花の写真を見せたら

 

「あぁ 私の家のお花ね!」

 

ってすぐにわかってらした。

 

 

 

おばさんの家のキレイなお花たち

 

私の心の中にあったお庭のお花たち

 

 

今は 息子さんやご家族の皆さんが

おばさんの意志を引き継いで

大切に育てているんでしょうね。

 

 

 

 

おばさんはお菓子やお団子や

たくさんの物を私に与えてくれただけじゃなく

 

私の悲しかった思い出まで

「幸せに変えて」くれました。

 

 

 

 

おばさん

本当にありがとうございます♡

 

 

きっとおばさんは私が幼い時からずっと

こんな風に思って

たくさんのものをくださったんだろうな。

 

 

私もおばさんのように

「大事なもの」を大切に育て配っていきます。

 

 

 

 

(黄)アールヌーボーカード 9 花

 

 

このお花 だれにあげようかしら

 

 

あの人にも あの人にも

 

そうだ あの人にもあげたいな

 

 

お花を受け取ってもらって

 

「嬉しい~♡」

 

と喜んでもらえるのが

 

わたしはなにより嬉しいの

 

 

お花たちも キレイに咲いてくれてありがとう

 

みんなの所でも またみんなを笑顔にしてね

 

 

 

 

 

このカード↓ おばさんみたい。

 

このカードを見る度

おばさんのこと 思い出します♡

 

 

 

(赤)ジプシーカード 32 Old Woman 高齢の女性(老女)

 

知恵者 アドバイス 落ち着いて

 

迷いや悩みを 誰かに相談したいと思うなら

自分より年長者の方や経験豊富な人に話して

先人の知恵を感謝で受け取りましょう

 

落着きと冷静さを兼ね備えている方がベストでしょう

 

また1人乗り越えなければ行けない事態であるなら

やはり落ち着いて 時間をかけて考えて

腰を据えてじっくり進めるのがよいでしょう

 

 

 

(藍)サイキックタロットカード 緑6 

Memories of Love 愛の思い出

 

過去 懐古 執着

 

過去の記憶をたどって

懐かしさや温かさに浸りたい気持ちがありますね

 

その時はわからなかったことが

今 改めて手に取って感じるように

そういうことだったのか 

とわかる時のようです

 

1つずつ 丁寧に 振り返ってみましょう

 

ただ あまり過去に執着せず

今 この瞬間を生きることも どうぞ大切に