台湾の総統就任式に参加してきました。その2 | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 総統就任式は、約4000人くらいの招待客がおり、総督府周辺一帯を封鎖して行います。大勢の警察官や私服がいて、不測の事態に備えています。

 

 ただ2016年の蔡英文総統の時に比べ、招待客が減っており、封鎖区域が減っているように思えました。緊張感はあまりなく、以前は一般の人が入れなかった場所まで一般の人が来ているのです。ただ、大勢の人でごった返していたのは事実で、会場からバスが止まっている場所までは結構歩きました。皆口々に座らせていただいた場所の凄さや、頼総統の力強いスピーチなどの感想を述べあっていました。

 

 バスに戻り点呼すると、S家具のS会長の姿が見当たりません。電話をかけるも海外通話設定になっておらず、通じなのです。それでも何度かかけるとやっと通じました。添乗員の龍之介君がそこに迎えに行くようにしましたが、お昼の予約の時間があるので、バスはそのまま出発しました。

 

 すると知らない電話番号から、かかってきました。「はぐれたので、タクシーで昼食会場に向かいます」とのこと。

 

 あっ、もう一人おいてきてしまっていたのです。今回初参加のSさん。いないことにも気づいていませんでした。Sさん、ごめんなさい。

 

 世界一飲茶のおいしい圓山大飯店で、山口敬之氏も合流し、またにぎやかな昼食が始まりました。暑かったので、皆さん、ビールをおいしく飲まれていました。そこに、また前福岡総領事の陳忠正氏も昼食会に参加していただきました。

 

 私たちが食べている横のテーブルには台湾明石会の朱理事長たちもおられ、ほかのメンバーとも楽しくにぎやかに交流したのです。やはり人って何度も顔を合わせるとどんどん親しくなってきます。

 

 大柄の朱理事長はいつも全身に汗をかいているという人で、4月22日に福岡に160人の臺灣の方々が来られた中に入っておられ、その後私たちといつもの博多魚宴で日本酒の会に参加していただいていたので、多くの参加者が朱さんの顔を覚えていたのです。

 

 そして台北駅まで行き、台湾新幹線に乗って台南まで楽しい鉄道の旅を経験しました。この台湾新幹線は九州新幹線とほぼ同じ車両で、車窓を見ても周りを見ても、ここが外国だという感じがないのです。それは人々が私たちを見る目が温かいせいもあると思います。

 

 ホテルにチェックインし、ホテルのレストランで宴会を始めました。

 

 今回は、門田隆将先生と西川京子先生は新総統主催の晩さん会に招待されていたために不在でしたが、湯徳章のドキュメンタリー映画を作った連槙江女史と湯徳章記念館の黄理事長も加わってくれてました。

 

 私のテーブルにお二方と中国語が堪能な藤さん、エルドリッヂ博士などがいて、午前中の頼清徳総統のスピーチの感想などを皮切りに、いろんなディスカッションでほとんどの時間を過ごしました。

 

 隣のテーブルでは山口敬之氏が講演をしており、さらに隣のテーブルは高いウィスキーやワインを注文しての酒盛り、四つ目のテーブルも皆さん楽しそうに歓談しておられました。

 

 本来ならば全体に気を遣わなければならない総幹事ですが、黄理事長らとの会話が楽しすぎて、さらに突っ込んだ議論で白熱してしまいました。ここの内容もおいおい書いていくか、有料メルマガの方で書いていこうと思っております。

 

 そして9時半になったのでお開きにしたのですが、元気が余っている40代50代の方々は夜市に行くんだと出かけました。そのホテルにはサウナがあり入りたかったのですが、9時34分に行ったら受付は9時半までだということにすごすご帰ったのです。仕方なしにお部屋に行っておとなしくベッドに入りました。

 

 とにかく今回の度は、台北から台南そして高雄からバシー海峡まで九州を北から南まで縦断するのですが、新幹線やバスの中で隣に座った方とお話しするのがとても楽しみな時間です。席も午前と午後とで移動してもらい、できるだけ多くの方とお話ししてもらうように工夫していました。

 

 旅って誰と行くかがとても重要で、総幹事として参加者を誘うときに、この人はこの訪問団に相応しいかと常に考えながら組んでいきます。だから紹介で来られる方は私と面接していただき、その雰囲気とか人柄をチェックしてから申込書を出すようにしてきました。

 

 そのように厳選している方々なので、バスでの移動が苦にならず、会話がどんどんはずみます。

 

 今回は総統就任式という大イベントがあったのですが、それ以上に参加者の方々が皆いい人で、口々に修学旅行に来たみたいだとおっしゃるのを聞いて、やってよかったとつくづく思った次第です。