アップルがEV車の開発を断念 | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
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 アップル社は2014年から「タイタン」というEV(電気自動車)の開発を進めてきました。そして完全自動運転をめざしていたのですが、EV開発に関わったおよそ2千人のアップル従業員に撤退の意向を伝え、多くの人員をAI部門、とくに生成AIの開発に集中させる方針に変えたそうです。アップルはこれまで、すでに数十億ドルをEV開発に投資してきましたが、とても難しいとされる勇気ある撤退を決定しました。

 

 これは何を意味するのでしょう?

 

 EV車は自動車業界の主役にはなれないとアップル社は考えたのです。

 

 電気自動車が売れているのは、各国政府が購入の際に補助金を出しているからであり、それが止まったら電気自動車の売り上げはがた落ちすると見込んでいるのです。

 

 電気自動車は排気ガスを出さないクリーンなエネルギーとして注目されました。アメリカのテスラが先行しましたが、CHINAのBYD社がそのノウハウを盗み、テスラをCHINA市場から追い出しにかかるというCHINAのお家芸を発揮していますが、都市部では電気スタンドが整備されているのでいいのですが、地方ではその航続距離や寒冷地での電池の消耗が問題となり、さらに電池から火が出たり、爆発するという事故も多発しています。

 

 私は日本のハイブリッド車ほど優秀なものはないと思っております。燃費もいいし、燃料の補給も今までのインフラを活用でき、普及によって価格も下がってきています。

 

 私もプリウスαを10年乗っていますが、一度だけパワーボタンを押してアクセルを踏み込んだら、びっくりするくらいの加速でした。まあ、普段では使わないのでエコドライブをしていますが、やはり秀逸だと思います。

 

 もともと腕時計や車などにお金をかけることもないし、見栄を張らない人生を選択しているので安全に快適に動けばいいと思っているのですが、海外の車と比較しても日本車、私はもっぱらトヨタですが、で十分だと思っています。

 

 電気自動車自体がエコのように言われていますが、それに充電する電気は化石燃料ではたくさんのばい煙や二酸化炭素を排出します。原子力発電所をもっと有効利用すればまだいいのですが、電気自動車を活用しようという人のほとんどは、再生可能エネルギーで日本の電力が賄えるとかたくなに信じている人が多いので、説明がとてもめんどくさいのです。

 

 希薄な風や太陽光などをの自然エネルギーを凝縮しないとエネルギーとしては利用できません。家で使う電気くらいであれば、蓄電して賄えると思います。これは風でヨットを動かすのと同じですね。

 

 でも、産業用の電力は不安定な再生可能エネルギーでは賄えません。特に日本に不足している半導体等の精密産業ではわずかな電圧の違いや不安定さで製品に不具合が生じ、薄利多売の半導体産業はやっていけないのです。

 

 台湾がCHINAの外交の締め付けにもかかわらず、世界での存在感を増しているのは、高性能半導体の世界シェアのトップを誇っているからです。CHINAはこれが欲しくてたまりません。昔のように武力で侵攻し、領土を取る必要はないのです。

 

 ただ台湾の電力供給を邪魔をすればいいだけのこと。

 

 日本にも同じようなことを河野太郎や山本太郎を使って仕掛けていましたが、現実の見える政治家や経済人が西日本にはいたために、九州や関西はその詐欺的な嫌がらせから脱しています。

 

 でも関西は上海電力のステルス参入を売国奴の政治家のせいで許し、あの巨大な太陽光発電が意図的にシャットアウトされた時に、関西電力管内で変電所のドミノ倒し現象が起こり、大停電が起きる可能性があることをほとんどの人が知りません。

 

 だから上海電力の参入を決めた橋下前市長は売国奴だと思うのです。

 

 もう再生可能エネルギーや電気自動車が環境に優しく、未来のエネルギーだという「たわごと」の終わりが見えてきました。

 

 いつまで日本政府も2050年までにゼロニュートラルを標榜するのでしょう。それよりもどんな状況になってもエネルギーを安定して供給し続けられる体制を構築することが日本のエネルギー安全保障に繋がると思うのです。

 

 日本も台湾も軍事的信仰の前に、エネルギー安全保障問題がとても大事だということを知るべき時が来ています。ここをちゃんとしていれば、政治が若干由来でも、天皇陛下がおわす日本は揺らぎませんね。