日本語って面白い! | 井上政典のブログ

井上政典のブログ

 歴史を通じて未来を見よう。

 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 日曜日、孫3号と4号を連れて博多駅へ行きました。電車がいいとのことで久しぶりに地下鉄でお出かけです。

 

 3号は小学校二年生、いろんな漢字を覚え始めているところのようで、「薬院駅」という漢字を見て、「くすりいんえき?」と言うでありませんか。

 

 「ああ、あれは薬と書いて「やく」と読むんだよ」と教えながら、「薬」という字をまじまじと見ました。

 

 すると「くさかんむり」に「楽」と書いてあります。「草」を煎じて飲むと「楽」になるから「薬」と言えますよね。

 

 また「楽(らく)」は「楽しい(たのしい)」とも読みます。つまり、楽しく仕事をすれば「楽(らく)」ということですね。

 

 いやーこれは面白いと思いながら、そういえば興味のある仕事や自分が納得した作業はどんなに重労働でも一切苦にならずにあっという間に片付きますね。

 

 逆にどんな簡単な仕事や作業も自分が納得してないとだらだらと時間ばかりかかって、全くはかどりませんし、終わっても何の達成感もありません。

 

 昨晩、前いた会社の先輩と久しぶりに会話をしていました。もう会社を辞めて20年になるのですが、鮮烈な記憶が残っているためにまだ数年しかたっていないような気がします。

 

 理不尽なことも多々ありましたが、20日に給料が振り込まれることは自由業の今となってはとても有難いことでしたが、それを当たり前と思っている私にとっては、不平不満の種にしかなりませんでした。

 

 結構多くの額をもらっていたのですが、税金や社会保険料や天引きされるもの等々ひかれる額も大きく、残りの金額もまだまだ多いのですが、額面に比べて手取りが少ないのによく文句を言っていました。

 

 45年ほど前、学生時代に時給1000円以下では働かないと自分で決めていたので、時給が1000円以上のところでアルバイトをしていました。ただ見習いの時は700円でもがんばれば1000円を超えるものがもらえるところは数か月我慢をして働きましたが、大体時給1000円以上になっていたと思います。

 

 コンビニ等でアルバイト募集のチラシを見ると大体1000円くらいの時給ですね。あれから45年も経っているのに、時給はほとんど上がっていない現実を見ると日本経済がどれだけ成長していないかと残念に思います。

 

 ただ、外国人が5000円の食事代をさほど高いと思わないという番組を見て思うのは、欧米の物価はすさまじく高く、時給はさほど上がっていないが、ちゃんとその範囲で飯が食えるというのは一概に悪いことではないと思います。

 

 世界水準と日本水準に乖離があることがわかります。

 

 一時は日本の電気代は欧州の電気代よりも高かったのですが、ウクライナ戦争勃発後、急騰した欧州の電気代よりも日本の電気代の方が安くなっています。さらに九電や関電管内は他の電力会社よりも安いので、先進国内で九電と関電は一番安いといっても過言ではないと思います。

 

 贅沢したらきりがありません。でも三食、いやダイエットのために二食、食べていくことができればいいのではないかと思うようにもなりました。

 

 私の周りにはお金持ちがたくさんいます。しかしお金をいくら持っていても、孫たちになつかれて遊ぶ時間をもつことがどれだけ幸福感に満たされるか、感じて人しかわからないと思います。

 

 今日言いたいことは、一つの物差しで人間の幸せを図ることはできないということです。

 

 傍目ではとても大変そうに見える作業でも、やっている本人が納得し、その意義を感じていれば全く苦痛なく、つまり楽しく、楽にできるのです。

 

 人の財布をとやかく言う前に、自分の生活の充実度を挙げたほうがより幸せになれるのではないでしょうか。

 

 人の揚げ足取りをし続けても、決して満足も幸せにもならないということです。

 

 

 私にとって孫たちと遊ぶ時間はかけがえのない時間です。そしてそこから気付く小さなことでも大きな収穫があるのです。

 

 日本語って面白いですね、その言葉に含まれる意味が歴史と伝統を含んでいるために、いろんな哲学的思考が入っているように思えます。ただの意思の伝達の方法だけではなく、とても含蓄のあるものになっており、わかる人にはわかるけどもわからない人にはただの言葉となるようになっています。

 

 これは神社がいい例で、神社に行っても何も感じずに神社にはいろんなものが置いてあるのに何も持って帰らない人と、いろんなものを感じて充実した心で帰ってくる人がいるのと同じです。

 

 もっとわかりやすく言うと、天皇陛下が外国に賓客とお会いになる場所は、白木づくりの一見質素に見える場所ですが、銘木を熟練した木の職人が組み上げ、そして磨き上げた場所で、さらに女官が塵一つないように掃き清められた場所です。

 

 だから何もない場所のように見えますが、最高の技術を持った人々が真心を込めて作り真心で維持している場所です。それがわかるのが民度の高い人たちであり、それが最高の贅沢ですね。

 

 日本語の中に含まれる歴史や文化や伝統を使う私たちが十分に理解していかねばなりません。

 

 そしてその根底にあるのが、「すべてのものに対する感謝の気持ち」ですね。

 

 それが昨今失われつつあるのがとても悲しいですね。せめて覚醒している人たちだけでもそれを守り通さねばなりません。