香港に行ってきました。 | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 先週の金曜日から昨日まで香港に初めて行ってきました。長男が数か月前から香港勤務になり、そしてそこで孫5号が誕生したのです。

 

 私としては待望の男の子であり、3歳の孫2号にも会いたかったので、ちょうどその子の幼稚園の運動会の日に合わせていくようにしたのです。

 

 先月台湾に行ったこともあり、今回は妻と二人旅になるので、ネットで思いっきり格安の宿付きパックを購入しました。

 

 飛行機は、香港エクスプレスというLCC。思った通り、何の愛想もないフライトで、機内食も飲みもののサービスもなく、もちろん映画も音楽もなく、持ち込んだ本を読んでいましたが、さすがに飛行機の中では一時間半が限度で、あとはボーと過ごしていました。まあ、これは仕方ないと諦められる範囲のものでした。

 

 次に乗るときは、雑誌や携帯ゲームを持っていけばいいだけのことですから。

 

 ただ、福岡からは12時50分発ということでゆっくりと余裕をもって乗れるので便利が良いなと思いましたが、帰る日にインドネシアの格安航空機が墜落したとのニュースが入り、ちょっと不安になりましたが、まだ生きる価値は神様から認められていると思うので、いつの間にかその不安も忘れて眠っていました。

 

 しかし、香港国際空港に迎えに来てくれた息子家族との再会を喜んだのもつかの間、まずはホテルに行くことにしました。空港から近場のホテルをとったのですが、部屋は29階にあり、部屋に行くまではルンルン気分で行きました。

 

 ドアを開けると、うわっと驚く狭さで、洗面所など水回りのつくりも古く、それでも我慢我慢と妻に言い聞かせ、何とか我慢をしようと思いました。夕食はセントラルでおいしい料理を息子に御馳走になっていい気分でホテルに帰ったのですが、部屋に入ると眺めだけは絶景で、ちょうど満月が海の上に上がっていました。

 

 ハンドタオルがないから、フロントに言うと、うちはハンドタオルは提供していないと言われて、ちょっと落ち込みました。

 

 さらに風呂に入ると足ふきのマットもないので床が水浸しであまりにも腹が立ったので、またフロントに電話して、「どうやって床を吹けばいいのか教えろ」というと、すぐに人をやるからと待っていると、英語の通じないおばさんが来たので、現状を見せると理解してくれて、持ってきたのが、バスタオルと同じサイズのタオルを持ってきました。

 

 きれいに洗濯してあるのですが、きっとこのバスタオルもそれと同じかと思うとちょっと気持ち悪くなりましたが、しかし、もう支払いは済ませているし、台湾でお金も使っているし、我慢我慢と妻に言い聞かせ、その日は寝ました。

 

 景色だけは素晴らしく、起きると朝日が昇ってくるのが見えました。

 

 気分もだいぶ高めになり、朝食の時間までホテルの周辺を散歩しました。高台にあるホテルで作りがほぼ同じの30階建ての三つのホテルとマンションを含めた大きなビルでした。

 

 まあ何とか我慢できるかと思い始めたのですが、レストランに行くと現地の定番の料理しか事前に予約したチケットでは食べることができないし、朝はそれ以外はできないと言われしぶしぶ、おかゆと万頭と焼きそばを食べるようにしました。

 

 それに味がないのです。どんなに狭くても寝ればわからないし、洗面所が水浸しになっても拭けば何とかなります。

 

 しかし、せっかく海外旅行に来たのにこれと同じ料理をあと二回も食べさせられるのかと思うともう発火点になり、すぐに息子にラインを送って別なホテルを予約してもらいました。サービスも最悪、ホテルの周りにも食べるところもなく、私は我慢できるのですが、妻には申し訳がなく、これじゃあずっと文句を言われると思いフォートポイントという街のホテルに代わりました。

 

 その追加が料金が二日間で7万円ほど。

 

 これだったらケチらないで初めからこのホテルを予約していればもっと安く行けたのにと思いながら、しぶしぶ了承しました。でも、部屋はきれいだし、洗面所もきれいです。

 

 もちろんお客さんもまともな人ばかりで目が合うと挨拶をするようないい環境になりました。ただ、景色だけは前のホテルの方がよかったのですが、清潔で安全な方がやはりいいと思います。

 

 初めての香港ですが、びっくりした点をいくつかあげます。

 

 まず、駅のエスカレーターが早いのなんのって。普通のエスカレーターの倍の速度はあると思います。結構深いところにMRTの駅があるので、速度を速めなければならないのはわかりますが、日本では考えられないほどの速さがあります。でも、何日か乗っていると慣れてくるので不思議です。でも、小さな子供を乗せるのは不安が残りますね。

 

 また、二階建てバスの小回りが利くこと。びっくりします。ロータリー型の交差点が多いのでくるくる回って目的地に行くので、あまり信号で止まらないようです。下りるときは、停留所につく前に二階から降りておかないと日本のように止まってから動いていると下りる前に出発してしまいます。

 

 タクシーは安いのですが、ほとんど英語が通じません。髪を見せるか、スマホで場所をしめて意思の疎通を図ります。

 

 そして一番びっくりしたのが、食事が高いのです。物価が日本よりも高いのがびっくりです。

 

 台湾も安いとはいえませんが、日本よりちょっと安いか同じくらいの感覚です。しかし、香港は日本よりも物価が圧倒的に高いのです。

 

 どうしてと聞くと、CHINA人が香港で不動産を買いあさっているので、香港は地価が上がり、家賃が上がっているからだそうです。

 

 ちょっと町に朝ご飯を食べに行って、おかゆを頼むと二人でゆうに2000円ほどかかります。以前は家で作るよりも外で食べた方が安いから外食をすると聞いていたので、びっくりです。

 

 店員に愛想がなく、つっけんどんです。でも、ちょっと高級でさらに高いお店に行くととても店員さんも愛想がいいのです。

 

 お金ですべての尺度が定まっているのだなと思います。高いところは気持ちよく、清潔でいい待遇ですが、安いところは愛想もなく、不潔で気持ちのいいものではないということがよくわかります。

 

 返還前の香港を知らないのでその比較は難しいのですが、どなたか知っている人がいたらぜひ教えてください。

 

 ということで、香港で図らずも大きな出費をしてしまいました。

 

 これから年末年始にかけて、一所懸命に働かなくてはなりません。

 

 ぜひ、講演や執筆のご依頼があれば、ご連絡ください。心からお待ちしております。

 

 講演内容やギャラはなんぼでも相談に応じます。時間や場所、人数などは全くこだわりません。

 

 また身の安全だけを保障してもらえれば、私と考えを異にするところへ行って討論会なども喜んでお受けします。