日本を混乱に陥れた人たちの責任は? | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
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 昨日の北海道全土の停電の件ですが、その後専門家の意見も泊原子力発電所が稼働していれば全土停電は防げたということで、やはり左巻きの反原発派の口車に乗った人たちのせいだということがわかりました。

 

 泊原子力発電所の付近の震度は2で、これくらいでは日本の原子力発電所はびくともしません。ですから、ここが稼働していれば、火力発電所が停止しても停電が起きていません。

 

 ある人のフェイスブックの書き込みを見ていると稚内ではほとんど揺れを感じなかったそうですが、停電が急にきたそうです。

 

 苫東厚真石炭火力発電所は165万キロワットの電気を作る大規模な発電所です。

 

 中村信正氏の解説によると;

 

 「苫東厚真(アツマ)発電所は新鋭主力火力発電所で、特に2号機, 3号機の容量が大きく、1u,2u,4u全部(3号機は廃止)が停止すると、その落ちた分を在来の他発電所が増出力しなければならなくなり、系統負荷要求(demand)に応えようとする。結果、発電機の容量の能力を超えて、結果周波数が下がり、各発電機は系統から自動的に切り離して自分のユニットを過負荷・過熱から守る。北電は全容量が(東電などと比べると)小さく、他火力発電所も小型の長年使用してきたBTG(Boiler, Turbine, Generator)であり、厚真の3基が停止した分を瞬時にはカバーできず 次々に自ユニット停止が連鎖していったものと思われる。」

 

 だそうです。

 

 これをまた別の専門家は、北海道の電力が火力発電所に頼り過ぎていたために起こったとも言われています。

 

 つまりベストミックスという考え方がありますが、いろんな系統の発電設備を混合させるのが今回のような大事故になることを防ぎます。

 

 「ちなみに、再エネのうち太陽光と風力は周波数調整能力がないので、今回の北電の停電復旧では、邪魔にはなっても、無力です。」と出光一哉九州大学教授の弁。

 

 そして太陽パネルが前日の台風で根元から吹き飛ばされているのがたくさん確認されています。太陽光パネルの設置に関して、建築基準法の適用範囲外で以外に脆いパネルの土台の不安が的中しています。

 

 そして太陽光パネルを設置するために山の木々を伐採して、山そのものの保水能力や地盤の脆弱さを作り出し、被害を拡大させています。

 

 またつながっていなくても太陽光パネルに光が当たると発電するので、メガソーラー発電所のパネルにむやみに近づくと感電する恐れもあります。

 

 どこが再生エネルギーが自然に優しいのでしょうか。

 

 小泉純一郎元総理は付け焼刃の知識で結果的に国民に嘘の情報を伝えています。はっきり言って国民をだましています。

 

 原子力がすべてだとは言いません。原子力、火力、水力などが基幹電源として存在し、その上に再生可能エネルギーが存在するのが現時点ではいいのです。全部原子力で賄えとは言いませんが、少なくとも40%くらいの電気は原子力で賄っているとCHINAがシーレーンを封鎖しても日本は平気に普通の生活を続けていくことができるのです。

 

 今回北海道で起こった全土停電が、もし厳寒の冬に起こっていたら、もし首都圏で起きていたら、もし台風が直撃している中でおいていたらと考えると背筋が冷たくなります。

 

 しかし、室戸台風や伊勢湾台風の死傷者と比べて、阪神淡路大震災や東北大震災と比べて、今回の台風21号や北海道の地震の死傷者は、亡くなった人やそのご家族には申し訳ありませんが、軽微な損害になっています。

 

 人一人の命は他のものと比較するものではありませんが、

 

 60年前の台風の被害よりも今の方が少ないのはなぜ?

 

 十数年前の地震と今回の地震の被害者の方が少ないのはなぜ?

 

 そういうことをきちんと評価しながら、災害に有効だった手立て、全く役に立たなかったものなどをきちんと仕分けしていくことが今後の教訓につながります。

 

 泊原子力発電所が動いていれば、別に外部電力が停電しても問題ありませんでした。

 

 原子炉内には燃料棒が入っておらず、使用済み燃料を貯蔵するプールの水を循環させるための外部電源を喪失しました。

 

 それでも福島第一原子力発電所の教訓を生かし、構内にある自家発電装置を稼働させて電力を得ています。日本人はバカではないので、教訓を生かした対策をとっているのです。特に事故後は厳しい安全基準が設置されそれにほとんどの原子力発電所が対応し終わっていますが、原子力規制委員会の審査が間に合わぜ、稼働していません。

 

 それが止まっているのも科学ではなく、イデオロギーや迷信に近いもののせいなのです。

 

 きちんと科学で立証できたものを信じていった方が、またこのような大規模停電を防げるかもしれません。それが今のような時期や地域で起こったらその被害は計り知れないものになる可能性があります。

 

 動かさない危険をとるのか、動かす危険をとるのか、どちらにしても危険がゼロになることはありません。

 

 さすれば、厳しい安全基準で整備された原子力発電所の方が、不確実な再生可能エネルギーよりもずっとましではないでしょうか。

 

 もし、この大規模停電が首都圏、つまり東電の範囲で起こったら、どれだけの人が苦しむのでしょう。見ていられませんね。

 

 そしてこれらをイデオロギーや迷信で止めている人たちはどう責任を取るのでしょうか。