すぐそこにある危険、違法民泊! | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 皆さんは、民泊ってご存知ですか?

 

 住居を一定のルールに従ったら旅行者に貸し出していいという法律「住宅宿泊事業法」が平成30年の6月15日から施行されました。

 

 福岡市はホテル数が足りずに、週末に何か大きなコンサートや学会が重なると一気に普通の人が泊ることができるホテルの部屋が無くなります。そのため、福岡市の高島市長は住宅宿泊いわゆる民泊を推進しようとしています。

 

 この考え方は海外からのお客様をできるだけたくさん受け入れて観光収入の増加を目指すことは市の経済にとってプラスになることですし、たくさんのお客様が福岡市やその他の街に来てもらえることは良いことだと思います。

 

 しかし、この民泊は功罪併せ持つものになっているのです。

 

 プラスの面はそのままで、マイナスの面を早急に改善しない限り、必ず住民とトラブルとなり、不満が一気に爆発します。

 

 なぜこういうことを言うかというと、私の住んでいる福岡市早良区次郎丸はとても閑静な住宅地であり、基本的には一戸建ての住宅、そして小規模のアパートが点在するような場所です。すぐそばに室見川が流れ、西の方にはイザナミノミコトを祀ってある飯盛神社がある飯盛山が他の脊振山系の山々から突出して美しいシルエットが望める場所です。

 

 天気のいい日には付近の住民が河原を散歩するのが散見され、私も孫たちを連れて自転車の練習や鬼ごっこなどを楽しんでいるとても住みやすい環境にあります。

 

 ところが去年の12月くらいから、新築の家で民泊が始まりました。

 

 以前はここを紹介するサイトが立ち上がっていたのですが、金銭の授受がわかると違法となるために、日本語でのサイトは閉鎖されています。

 

 自治会長さんたちを中心にその対策を協議してきました。

 

 オーナーは東区に住むCHINA人、そしてその人がリースを扱うCHINA系の会社に貸し出して運営を任せています。

 

 この半年で、警察を呼ぶこと数回、なぜなら交通の便が悪くレンタカーで来ていることが多いのですが、狭い6メートル幅の道路が入り組んでいるところにあるので、右ハンドルになれていない外国人は隣の家の塀をこすったり、駐車場の壁でこすったりしたのです。

 

 またある時は数人の若いCHINA人が駐車場でタバコを吸いながら談笑しており、その吸い殻は当然のごとくポイ捨てだったために、隣の住民が苦情を申し立てたりもしています。

 

 古い街ですが、最近は地下鉄の駅まで数百メートルですから、一戸建てを購入する3,40代の家族の方もおられます。ローンを組んでやっと購入した家のすぐ前にそんな民泊施設があったらと想像してみてください。いやですよね。

 

 またごみの問題もあります。日本の住宅地は世界でも類を見ないほどごみの分別が進んでおり、細かいルールのもとに円滑に運営されており、それによって地域の美観を保っています。しかし、彼らにはそういう意識がありません。当然付近の住民から苦情になりますよね。

 

 もともとこの地域は低層住宅地域なので、ホテルや旅館は営業できません。でも、民泊は抜け道となっています。

 

 なんども警察を付近の住民からの通報で呼んでいますが、警察は民事不介入ということで何もしません。

 

 土曜日(6月16日)のことです。

 

 自治会長さんから電話があり、この民泊施設に誰かが来ている、警察に通報したから私にも来るようにとのこと。

 

 前回警察官が来ても言葉が通じなかったので細かい事情が聴けなかったため、英語をしゃべる私にお呼びがかかったのです。まあ、この民泊問題は地域の大問題としていつでも出ていくことを自治会長さんにも伝えていたので、当然のことだと思います。前回は遠方にいたので力になれませんでした。

 

 外国人が嫌いなわけではありません。外人は大好きだから英語を一所懸命に勉強したし、特に金髪の若い女性は大好きです。

 

 でも、自分が住んでいる地域に得体のしれない外国人が入れ代わり立ち代わり来るようになると、街の治安の問題が出てきます。

 

 ホテルや旅館等でパスポートを確認されているところならば、身元が明らかになっているのでまだ安心ですが、この民泊の場合は誰がどんな目的で泊っているのかが全く分からず、またこの民泊の物件には管理者がおらず、火の心配もあるのです。

 

 6月15日から法律が効力を発揮しました。

 

 もし、この物件を県の生活衛生課に届けてあるなら、その証拠のステッカーを玄関に表示しなければなりません。しかし、16日土曜日にはそのステッカーの表示はありませんでした。

 

 民泊は法律上年間180日しか営業できないことや、罰金が上限100万円になるなどあまり魅力のあるものではなくなっているために予想された届出が一割ほどになっているそうです。

 

 この物件も今のところ届出はありません。

 

 ということは違法民泊となります。だから警察を呼んだのですが、土曜日の夜ということで民泊問題を扱っている係がすでに帰宅していたようで、交番から来た二人のおまわりさんでは全く対応ができません。

 

 法律論を展開し、いかに自分たちが何もできないかをとうとうと述べていました。

 

 しびれを切らしたので、「できない理由は十分にわかったので、何ができるかを言ってくれ」と言ってものらりくらり。

 

 結局現場について30分お巡りさんを待ち、それから30分このようなやり取りが続きました。

 

 お巡りさんは、「いったいどうしてほしいのか」と聞くので、私たちは「この違法な状態の民泊にどのような人が泊っているのかを知りたい」というと、それも個人のプライバシーの問題がどうのこうのというではありませんか。

 

 「もし、今日の夜中にこの付近で強盗や放火があってもここにいる人がどんな人かわからなければ、どうやって犯人を捕まえるのですか?住民が不安に思って通報したのだから何らかの対処をしてほしいし、プライバシーがあるのなら、私たちには知らせないでいいからお巡りさんが把握してもらえばいい」とまで言いましたが、やはりのらりくらり。

 

 普段は気の長い、温厚な私ですが、だんだん腹が立ってきました。「私がピンポンを鳴らすから後ろで見ていてください。」というと黙認したので、その家のインターホンを鳴らしました。

 

 前職が生命保険の営業所長などを歴任していたので家庭訪問はお手の物です。

 

 アジア系の男性が出てきました。日本語で話しかけると案の定「わからない」と返ってきたので、英語は大丈夫かというと英語ならいいということで英語で会話しました。

 

 私は「私はここの地域の役員をしている井上です。一切あなたを責めるつもりも非難するつもりもありませんが、あなたが宿泊しているこの家は違法な状態の宿泊物件なのです。そのことは知っていましたか?」とマレーシア人のビジネスマンで家族とともに来たという彼は「知らなかった」ととても誠実そうに言います。

 

 教育を受けた人が話す英語であり、風貌も好感の持てる3,40代の普通のマレーシアのCHINA系の男性でした。

 

 笑顔を交えながら、再度「私はあなたを責めるつもりは全くありません。でも、ここが違法な状態だということをお知らせしたかったのです。いくら支払ったのですか?」と聞くと、大阪の友達がここを紹介してくれて、お金は払っていないと言います。さらに詳しく聞いていくと、その大阪の友達が福岡のshoujisanという人から借りて私にここをただで使わせてくれたという旨を話すのです。

 

 ここでこの物件に裏には巧妙な仕組みがあることがわかります。

 

 ここのオーナーはこの新築物件をレンタル業者に貸していることはわかっています。そして以前載っていたネット情報には一泊7254円と明記されています。その情報は自治会長さんがコピーしてくれています。

 

 にもかかわらず、借り手は友達がただで使っていいよと言ってくれた。その友達は福岡のSHOUJIさんから借りているとのこと。

 

 きちんとシステムが出来上がっており、末端の利用者は聞かれてもお金を払っていないというようになっているようです。

 

 こういう方の抜け道を考えてシステム化しているところにとてもきな臭いにおいがするのです。

 

 これ以上、この人と話しても仕方ないので、「ぜひ、あなたの大阪の友達にこの物件は違法なので二度と紹介しないように言ってくれ」というと、「次はちゃんとしたホテルに泊まるよ」と言ってくれたので、笑顔で握手をしてその場を立ち去りました。

 

 外国人だからと言って差別するつもりは全くありません。外国人はホテルに宿泊する際にパスポートの提示を求められ、自分の身分を明確しなければなりません。それは日本に在住してる外国人も例外ではありません。

 

 以前 ロバートエルドリッヂ博士とオスプレイの問題で柳川、唐津、佐賀で三日間講演をした時に、チェックインする際にどのホテルでも同じようにパスポートの提示を求められ、コピーを取られていたのを見ているのです。

 

 ちゃんと誰が泊っているのかがわかれば住民もそんなに不安はないでしょう。またホテルや旅館のように管理者がそこにいればいいんです。ところが多くの民泊物件には誰もおらず「キーボックス」の番号をスマホで教えられて入っていくのです。それも法律で禁止されました。

 

 しかし、いろんな方法で対策をしていくのです。

 

 今後は有田校区で対策協議会を立上げ、自民党の市議を顧問にしてこの問題に取り組もうと思っています。

 

 こういう誰が止るかわからない施設でたとえば「麻薬の取引」や「北朝鮮の工作員」または「犯罪者」などが出入りをされてはせっかく自治会の活動を活発化させて守ってきた治安が揺るぎます。

 

 とてもめんどくさいです。とても煩わしいです。でも誰かがやらなければならないのなら、言葉の通じやすい私が適任だと思っています。

 

 うちの町内、うちの校区から違法な宿泊施設を追い出すまでやり続けようと思っています。

 

 福岡市内だけでも2000件のそういう物件があるそうです。

 

 受託宿泊事業法が施行されて罰則規定もはっきりしてきましたが、その地域に適したルールを作らねばなりません。だから次は条例の制定です。地方自治体で条例を制定して細かい内容を決めていくのがこの法律の趣旨です。だからその取り組み、ルール作りも考えなければなりません。その際に、弱者ビジネスにならないように、しっかりと自民党の市議にお願いしています。

 

 旅人を日本人は温かく迎えてきました。私もそうしたいのです。だからきちんと身元の分かる仕組みを作り、その地域のルールに基づいて運営していかねば、外国人を迎え入れるための法律が外国人と地域住民との不要な軋轢を生む原因となっては、本末転倒になると思います。