なぜアメリカにできて、日本にできない? | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 北朝鮮は拘留していた3人の米国籍の男性を解放しました。トランプ大統領も鼻息荒くその成果を誇っていました。

 

 その光景を見た時に、忸怩たる思いをしたのは私だけではなかったと思います。特に拉致被害者・特定失踪被害者のご家族の方々は私なんかの数万倍悔しい思いをしたと思います。

 

 なぜアメリカにできて、日本にできない?

 

 憲法改正を反対する護憲派の人、ぜひこの問いに答えてください。

 

 「日本国憲法第9条があったから戦後日本は平和でいられた。もし憲法を改正したら日本は戦争に巻き込まれる」と主張する護憲派のあなた、ぜひこの問いに答えてください。

 

 北朝鮮による国家的犯罪の拉致は、日本国の主権を完全に侵害し、無辜の日本国民を北朝鮮に連れ去り、なりすましや教育係として対韓国の防諜網に組み込んできました。

 

 その数、数百人と言われています。なぜか一部の人しか日本政府は拉致被害者と認めていませんが、その百倍以上の日本人が北朝鮮に不当に連れていかれています。

 

 まだ拉致被害者認定をされたご家族の方は公の場で堂々と拉致被害を事を訴えられますが、そこに認められていない人たちのご家族は同じ苦しみなのに認められません。

 

 あまりにも数が多いので、日本国政府の無策ぶりを世間に晒すのが怖くて認めていないのではないかと下司の勘繰りをしてしまいます。

 

 それを終始スルーしてきたのが、国会をボイコットし、疑惑疑惑と騒いでいる野党の面々です。

 

 トランプ大統領と親密な関係にある安倍総理だからこそ、これほどまでにアメリカが拉致問題の解決を手助けしてきたことはありません。

 

 しかし例によって安倍総理とトランプ大統領が嫌いなマスコミはほとんどスルーです。

 

 もしこれで拉致問題が大きく前進したら安倍総理の三選が確定するからです。すると次は憲法改正につながるために、なぜか日本を貶めようとする勢力はそこを徹底的に阻止しようと躍起になっているのが現状です。

 

 9条信者の方々。扇動者にでたらめな情報で踊らされているのにまだ気づかないのでしょうか。

 

 もし、憲法9条が有効であるならば、拉致問題など起こっていないのですよ。

 

 もし憲法9条が有効であるならば、日本からの報復が怖くて日本人を国家的犯罪に巻き込むような戦争行為は決してしないのですよ。

 

 もし憲法9条が有効であるならば、普通の生活を突然壊され、愛する人たちを離れ離れになって自由を奪われる人が多数出てくることはなかったのですよ。

 

 拉致問題が日本国民一人一人の切実な問題になった時に、北朝鮮や周辺諸国による脅威を実感できることでしょう。

 

 子供が殺害され、線路に置かれていた問題で連日報道されています。とても痛ましい事件であり、この犯人に対する憎しみや怒りは子を持つ親ならだれでもあることでしょう。

 

 たとえそれが赤の他人でも、自分の身に置き換えてこの事件を見るのでご家族の方の心情が痛いようにわかるはずです。

 

 小さい孫を持つ身として、このニュースは見ることができずにチャンネルを変えます。あまりにもおぞましく、恐ろしいことですから。

 

 それと同じことが北朝鮮という国家をあげて日本国民を次々に袋を頭からかぶせて北朝鮮へ連れて行ったのです。愛する家族から引きはがし、残された家族はしばらくは何が起きたかもわからずに呆然としていたと特定失踪被害者のご家族の方から直接聞いたことがあります。

 

 きっとすぐに元気な顔を見せてくれるだろうとか、きっとどこかの病院で記憶をなくしているのかとか思い始め、そして月日が経つと同じ年恰好の身元不明の遺体が見つかったら、どこにでも飛んで行ったそうです。

 

 なぜ、あの幼子の殺人事件と同じような意識を拉致事件にも持てないのでしょうか。

 

 今回解放された米国籍の3人の男性の顔を見ると、私たちが想像していた白人の顔ではなく半島人の顔でした。経歴を見てみると成人してから米国籍を取得した人もいました。

 

 アメリカは生まれつきのアメリカ人かどうかは関係なしに、現在アメリカ国籍を持つ人がアメリカ人として国家がしっかりと守るという姿勢を示したのです。

 

 その背景には強大な軍事力があり、いつでもトランプ大統領が決断さえすれば、北朝鮮政府、金王朝は一瞬にして瓦解するだけの準備があります。

 

 そのアメリカの本気さに金正恩氏は恐れをなし、またCHINAに逃げ込み、庇護を求めました。ここまでくればいつでも亡命することを考えているように私は思います。

 

 この短期間で二度目の訪中はアメリカの軍事的圧力が極限にまで来ていることを肌感覚で金正恩氏は感じていることの表れでしょう。

 

 では、なぜ日本には北朝鮮はそこまで譲歩しないのでしょう。

 

 その答えは簡単です。日本は決して、どんなことがあっても、どんなにバカにされようが、どんなに国民が傷つけられようが、武力での放棄はしないと憲法で宣言しているからです。

 

 世界中が日本のように、信義を貴び、争いごとを嫌い、話し合いで相手のことも勘案しながら物事を進めていく国ばかりだと憲法9条もいいのでしょうが、残念ながら日本の周辺にはそういう国はないのです。

 

 ましてや腹違いとはいえ自分の実の兄を暗殺したり、刃向う側近を儒教で最も恐れられる肉体を粉々にする高射砲で処刑したり、自分は丸々太っているのに、多くの国民は痩せさらばえている現状の国と日本を同じように考えること自体がおかしいのです。

 

 ならず者に人の道を説いても聞く耳を持ちません。まずは鉄槌を下し、聞く体制を整えてから説教しなければならいのです。

 

 アメリカ人3人の解放のニュースを心から喜べない私は性格が悪いのでしょうか。ひねくれているのでしょうか。

 

 北朝鮮に連れ去られた人々やそのご家族の方々の心境を考えると人間がひねくれていると言われても仕方ないことだと思っております。

 

 国会で参考人招致をして何にも出てこなかったら「疑惑が深まった」というお決まりの言葉でお茶を濁し、「あなたは自分の記憶を忘れたり、思い出したりする人間なのか?」とちょっと前まで自分の国籍に関することも記憶になかった人が言うなどどの面を下げていっているのでしょう。

 

 それよりも今は拉致問題を解決する千載一遇のチャンスの時です。

 

 安倍政権の外交力を認め、拉致問題を解決するために自衛隊の北朝鮮への派遣を認める法案の提出を野党から出すくらいの挙国一致で望まなければ、いつまでもご家族の悲しみは癒えませんし、高齢化されているご両親のことを思えばなぜ今日本国民のために与野党が団結してこの問題に対処しないのか、疑問よりも憤りを感じて国会の推移を見守っています。