昨日福岡市ではJアラートが鳴り、避難訓練を実施しています。 | 井上政典のブログ

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 北朝鮮のミサイルの脅威が増す中、12月1日福岡市では午前10時にJアラートが鳴り、保育園や学校では避難訓練を実施しました。

 

 午前10時に携帯がけたたましく鳴り響き、これがJアラートかと体験しました。当然昨日のは訓練ですから、別に避難もしませんでしたが、一度こういうものかと聞いておくことはとても必要だと思っています。

 

 いざ本番という時に、慌てず速やかに行動ができるというものです。

 

 4時に孫を保育園に迎えに行くと、私の宝物が「じぃじ、今日はみんなで避難訓練したんだよ」と教えてくれました。ほうと思い、「どこへ逃げたの?」と聞くと、窓のない保育園の建物の構造上一番安全だと思われる所に先生たちは子供たちを誘導していました。

 

 事前に先生たちも専門家の意見を聞いていたようです。

 

 もちろんミサイルの直撃を受けたらこんな訓練は何の役にも立ちません。でも、近距離で爆発しても鉄筋コンクリートの建物の中で、窓のないところに避難していれば、助かる可能性は格段に上がります。

 

 5歳の孫が、避難訓練の様子を身振りで教えてくれましたが、頭を抱えて丸くなっていた姿を見て、保育園の先生たちの子供の命を助けようと指導する真剣さが伝わってきました。

 

 無知な人が核爆弾ならどこにいても死ぬとか言っていますが、鉄筋コンクリート製の建物の中にいれば、放射線は避けることができます。ただ莫大なエネルギーを持つ爆風がどのように来るかが問題なのですが、これも若干距離が離れていれば、助かる可能性は建物の外にいるよりも格段に違います。

 

 また建物の中でも窓に近いところと窓がない部屋や少ない部屋とではまた生存率が大きく変わってきます。

 

 訓練をすることにより、どこにどうやって子供たちを安全に誘導するかを知ることによって、万が一の時の生存率が大きく左右されるのです。

 

 電車も数分間止めたそうです。福岡市を上げて避難訓練を実施しました。素晴らしいことだと思っています。

 

 これに反対する人の気持ちがわかりません。その人たちには失ったら悲しい子や孫がいないのでしょうか。ちょっと訓練するだけで安全に対する心構えができて生存率が大幅に上がるのですが、それは必要ないと言い切ることができるのでしょうか。

 

 福岡にミサイルを飛ばすためには、韓国上空を飛行しなければなりませんので、現実的には福岡にミサイルが飛んでくることはないでしょう。でも、万が一のために訓練することのどこがいけないのでしょう。

 

 いたずらに恐怖心をあおるから反対だというたわけ者がいますが、いたずらに恐怖心をあおっているのは北朝鮮であり、日本国や福岡市ではありません。

 

 ここにきて韓国では北朝鮮に人道的支援ということで食料を贈る手続きを進めているようです。

 

 北朝鮮の国民の人道的配慮を考えるのは、大韓民国政府ではなく、北朝鮮政府です。

 

 前回のブログで書きましたが、私が韓国を擁護するかのように受け取っている人がおられますが、もし朝鮮半島が統一されれば、国防の最前線が対馬海峡となり、今はミサイルの発射情報に関してものんびりと聞いていられる福岡は、常にびりびりと神経をとがらせなければいけない状態になります。

 

 これが嫌なのです。だから韓国にはアメリカ側(日本側でなくてもかまいません)について居ていなければならないのです。さすれば北朝鮮が九州をめがけてミサイルを発射するようなことはめったにないのです。

 

 福岡には脊振山系の山々があり、そこには航空自衛隊のレーダーサイトが存在します。北朝鮮で何かが打ちあがるとすぐにここのレーダーでキャッチできるのです。もちろん現在はここだけではなく、いろんな手段を使って北朝鮮を監視しています。

 

 何かが飛んでくると迎撃態勢がきちんと備わっているのです。でも、飛来するミサイルを日本上空で迎撃したら、撃ち落とせるにしてもその破片が都市の上空に飛び散る可能性もあります。その落下物から身を守るためにも、鉄筋の建物の窓のない部屋や地下の構造物に避難することはとても有益なのです。

 

 でも、本来は近くまで飛んでくる前にミサイルを撃ち落とす方が日本国民にとっていいに決まっています。これが敵基地攻撃です。

 

 でも日本には日本国憲法第9条という悪しき条文があり、武力の行使を禁じています。でも、自衛権は放棄していないので、日本に向かってくるミサイルはどこででも撃ち落とすことができます。

 

 では、それはどこが最前線なの?という議論を国会でしてほしいのです。

 

 それは北朝鮮の領空を出た時?ミサイルが地上から浮き上がった時?

 

 日本国政府は日本国民の生命・財産を守るために何ができるのかをきちんと話し合ってほしいのです。それが本来の意味のシビリアンコントロールではないでしょうか。軍の最高責任者が文官であることがシビリアンコントロールではないと思います。

 

 軍人にどこまでならやっていいよという線引きを決めるのが文官つまり政治家の役割であり、実際の攻撃を実行部隊に命令するのは軍人の役目です。それを理解しないで素人の文官が戦にくちばしを突っ込むなんて全く不要であり、邪魔そのものです。

 

 福島第一原子力発電所の事故の際に、当時の総理大臣がのこのこと現場に乗り込んでいって現場を混乱させたことにより、被害が一層広がった事実をご存知でしょう。その際に、菅直人は放射線の拡散予測のデータを調べさせて放射線が拡散されない南から福島第一原子力発電所に向かっています。その時のデータは人々の混乱を招くと秘密にしていました。これが民主党政権時代の事実です。

 

 現場は現場の指揮官に任せておけばいいのです。文官や政治家は、こういう事態になったら指揮官の権限で適切に処置せよという命令を下しておけばいいのです。さもないと数分で着弾するミサイルには対応できません。

 

 そうするとまた左巻きの人たちが軍が暴発すると反対するのでしょうが、この人たちは自分の国の自衛隊は信用できずに、北朝鮮の軍隊は信用して、ミサイルなんて撃ってこないと言い切るのです。

 

 愚の骨頂とはこういう人たちのことを言うのでしょう。

 

 私は戦争は嫌いです。戦争は起こってはならないと思っています。それは誰もが同意するでしょう。

 

 でも、北朝鮮の指導者はそうは思っていないのです。武力の誇示が自分の王朝を維持するための唯一の手段なのです。だから北朝鮮という国を守るのではなく、自分の政権を守るために平気で武力を使う人たちを信じて、日本国を命懸けで守ろうとしてくれている自衛隊の方々を信じないとけたたましい論理矛盾を起こしているのです。

 

 つまりこれは、近所の交番のおまわりさんは信用しないので拳銃の使用は厳格に監視するが、隣の町のならず者に関しては全く無防備という状態が今の現状です。

 

 おかしいでしょう。

 

 木造船が多数東北地方に漂流して来ています。風の具合でこうなっているとか、北朝鮮は食糧難だから無理して漁場に出てきているためとか言う人がいますが、いつもこの時期は同じような風が吹いており、ここ数年ずっと北朝鮮は食糧難です。

 

 この時期にどうしてこんなに多数の北朝鮮の漁船が漂流するの?という素朴な疑問に真摯な対応をしなければ、細菌テロや武力工作員の侵入を許せばどれだけの貴い命が奪われかねないということを考えるのが普通の日本人ではないでしょうか。

 

 お相撲の話題も良いけど、この問題をいま真剣に考えるのが必要な時ではないでしょうか。日本海側と太平洋側では対処方法が違うと思います。でも、今自分の地域で何ができるかを考えることがいざという時に少しでも多くの命を救うことに直結します。

 

 Jアラートを一度聞いているので、次になった時は本番だと思えます。学校や保育園で子供たちに少しでも安全な場所への避難をさせてくれているとわかっているので、まずは自分たちの安全を確保、そして次に子供たちの安全を確認しに行けます。

 

 これが危機管理であり、それができるのは幸せなことだと思います。福岡市の高島市長の英断に今回は拍手を送りたいと思います。