インターネットテレビ「日曜討論」に出演しました。 | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 福岡で有志が資金を出し合い、初めはFM放送で、その後インターネットテレビで意見を発信している番組があります。それが「日曜討論」です。

 以前にも何度か出演したのですが、今回はホスト役として「日本の行く末を考える三回のシリーズ」を作りました。

 第一回の先週の日曜日は、九州大学名誉教授の清水昭比古先生と日本のエネルギー問題を考えるということで二時間半しゃべっております。

 清水先生と私は原子力国民会議イン九州の実行委員長と副委員長の間柄で、いままで二回の講演会と二回の玄海原子力発電所への見学ツアーを実施しています。

 原子力の素人だった私が、この実行委員会を通じて放射線の知識やそれが人体に与える影響などをいろいろな専門家の皆さんから教えていただきました。

 いわば原子力村の住人から教えてもらいました。

 だから、私はそれを原子力村以外の方々にどう伝えるかを意見し、少しでもたくさんの方々に原子力はきちんと管理でき、放射線は正しく扱えば怖くないということを伝えたいと思っております。

 http://www.ustream.tv/recorded/57417039

 アーカイブで動画が見ることができますので、ぜひこちらからご覧ください。

 清水先生は歴史も大変造詣が深く、そこが私と話が大いに合うところなのですが、日本の歴史を紐解けば原子力を使わずに放置しておくことは自殺行為だと思っています。

 明治維新後、日本がいわゆる産業革命に成功した背景に、炭鉱の存在がありました。

 もし、日本に石炭が存在しなかったら明治以後の経済や産業の急成長はなかったと思います。

 江戸時代に高い精神性を保ちながら、細々と西洋文明を学んでいましたが、基礎学力がきちんとあったために、明治になって急激に流入してきた新しい知識をきちんと受け止めることができました。
 
 お雇い外国人を高給で迎え、新しい技術の習得に努めました。

 工夫もしました、留学生たちは日本の将来を背負って勉学に励み、少しでも早く自分の学んだ学問を世のため人のために役立てることができるように一心不乱に学んだのです。

 ここはいろんな書物に書かれているからみなさんもご存知ですね。

 でも、その急速な工業化を支えたのが、筑豊炭田をはじめとする日本の石炭の存在でした。

 もし、日本に石炭がなかったら、原料を買い、エネルギーも輸入となると外貨不足であそこまで急速な発展は遂げられなかったでしょう。

 しかし、時代は石炭から石油の時代へと移っていきました。

 国家を守るための軍艦も石炭から石油が燃料となっていったのです。

 しかし日本では石油は取れません。

 アメリカとのアジアにおける利権がぶつかる中、石油や鉄鉱石の禁輸措置がとられ、日本は真綿で首を締められるようになり、やむなく武力に訴えざるを得なくなるのです。

 戦争で経済が壊滅した時、自国にあるエネルギーの石炭を使って戦後の復興が成し遂げられます。

 傾斜再生産方式がとられ、石炭と製鉄にすべての資材が振り分けられました。

 それにより、破壊されたインフラを充足し、経済の礎を築いていったのです。

 そして欧米の支配下にあった中東の石油がふんだんに安価で使うことができたのです。

 しかし、戦後の独立・民族自決の流れを受け、中東の諸国がそれぞれの力を結束し始めました。
 
 その発端となった事件の一つに、出光佐三翁の日章丸事件があるのです。イランがイギリスの支配から抜け出るために出光の果たした役割が大きかったのです。

 欧米は中東にくさびを打ち込むために戦後ユダヤ人の国家としてのイスラエルを無理やり建国しました。

 2000年前に国を追われたユダヤ人が元いたところで建国するというロマンを感じている人も多いと思いますが、これは欧米のプロパガンダに洗脳され過ぎです。

 ユダヤ人の代表格であるイエスキリストの髪の色は何色でしょう?

 ほとんどの方が「金髪」と答えるでしょう。

 でも、それはハリウッド映画やルネッサンス時代の宗教絵画による影響であり、本当のイエスキリストの髪の色は「黒」そして肌の色は「白」ではなく、サダムフセインのような浅黒い肌の色をしているのです。

 でも、イスラエルの諜報機関のモサドのメンバーを見ると、白人で金髪が多いと思われがちですが、ここにユダヤ人の定義に鍵があります。

 ユダヤ人の定義とは「ユダヤ教を信じる人」なのです。

 だから、日本人でもユダヤ教に改宗すればユダヤ人と名乗れるのです。

 金髪で白人のユダヤ人はヨーロッパに住んでいたユダヤ教に改宗した人々の末裔なのです。

 よって、かつてイスラエルの地に住んでいた人たちとは人種は全く違うのです。
 
 ヘブライ語も一時は死語でした。それをイスラエル建国を機に日常語として復活させて教育していったものです。

 さすが論理性を重視する人々です。しっかりと理論構築がなされています。

 また話が大幅にそれました。イスラエル問題は再来週にします。

 その欧米と中東の間で起こっているのが、中東紛争でありイスラエルに何度となくアラブ諸国が攻め込みますが、最新兵器と極度の国防意識を持つイスラエルには歯が立ちません。

 そのため1970年代の第四次中東戦争の際には、アラブ産油国は石油の禁輸をし、石油の値段を吊り上げるのです。

 その時に日本で起こったのが、石油ショックです。

 安価で使いやすい石油がふんだんに入ってきて経済を潤していたのが、止まった瞬間に日本中がパニックに陥りました。

 私も学生ながらにテレビの狂騒ぶりを見て覚えています。

 ガソリンの値段も1リットル当たり50円程度だったのが、一気に倍になったのを覚えています。

 産業も大幅に打撃を受け、不況になります。

 「油断」という言葉が見直されました。

 その時に、時の産業経済大臣だった中曽根康弘大勲位が、原子力発電にゴーサインを出すのです。

 中曽根氏は若い頃海軍主計大尉として海軍で算盤をはじき、燃料や弾薬の調達を任務としていたので、国家にとってどれだけエネルギーの自給が重要かを肌で感じていたのでしょう。

 あれから40年、日本押しも押されぬ原子力大国となりました。

 日本の原子炉は世界一安全です。

 不幸にも福島第一原子力発電所で全電源喪失という事故が起き、水素爆発が起きたため普通よりも高い放射線が放出されました。

 でも、これはチェルノブイリの事故とは大きく違うのです。それも対談で清水先生が説明をしています。

 3.11以降、日本の技術者は持ち前の使命感と勤勉さでさらに安全対策を積み上げています。

 でも、それをまともに報道しているのは産経新聞くらいしかありません。

 みなさんが大嫌いな朝日新聞やNHKは原子力の怖さばかり言っています。

 前回の選挙で一番がっかり来た菅直人が最後に当選するという悪夢がありましたが、彼が総理大臣の時にこの事故は起き、許容線量を1ミリシーベルトに科学的根拠もなく下げてしまったことが今でもたくさんの住人が自分の家に戻れない原因を作っています。

 放射防護学の専門家もみんな福島第一で放出された放射線量では癌の危険性はないときっぱり言っておられます。

 免疫学者である宇野先生は、放射線が細胞にあたってがんが発生するのではなく、放射線によってできた活性酸素が原因でがんになるんだというメカニズムを第二回の集会の時に話していただきました。

 つまり、放射線だけがガンの原因ではなく、それよりも心理的なストレスや不安の方がガンになりやすいのです。
 
 それが最新の免疫学の研究でわかっていますが、原子力物理学の専門家は放射線が人に入るまではしっかり見ているが、人の身体に入った後に細胞がどうなるのかは全く見ていません。

 それを見るのが免疫学者の仕事であると、専門家らしい力強い発言をされていました。

 福島はもう人が住めないとか、福島の女性は子供と産むべきではないと言った風評の方がよっぽどその人たちを癌にする原因となるのです。

 これが最新の研究の常識です。それを反対派は日本を弱体化するために行っているとしか思えません。

 ぜひ、この動画を見てください。

http://www.ustream.tv/recorded/57417039

 このブログと一緒でいろんなところに話が飛んでいますが、楽しく正しい知識を聞けると思います。

 最後に、清水先生がこうまとめました。

 「あの3.11の事故を受け、日本の役割は世界で一番安全な原子力発電所とそれを運用する指針を策定し、それが世界基準となるようにすることが使命であると考える。

 なぜならば、CHINAや韓国で作られている原子力発電所ほど危ないものはなく、またそれを世界中に輸出しようとしている。これこそ危ないものはない。

 日本の技術や運用指針が世界基準となっていけば、それらの危険な原子炉の拡散を防止することができる。

 それが日本の使命だ。」と。