今日にも安倍総理が解散を口に出すと言います。
ここにきてどうして安定与党が任期を二年も残して解散せねばならないのかという不思議さが付きまといます。
でも、一種の賭けですが沖縄県知事選に敗れた時に政局への影響を最小限にするためには総選挙で売国奴野党を一掃するのが最良の方法だといえるでしょう。
うちわやお金に困っていない大臣のお金の問題で重箱の隅を楊枝でほじくって大臣首を二つ取ったと気勢を上げていた野党ですが、それをしている間に国民から愛想をつかされ、政党支持率はみるみる低下していきました。
民主党は増税路線だったのに、選挙に不利だとわかると増税延期に舵を切りました。
普通なら与党が増税、そして野党が反対という立場なのですが、今回は野党の民主党が増税という規定路線主張しようとしました。
それではただでさえ支持率が少ないのに選挙勝てるはずがないと急きょひっこめたのです。
準備ができていない野党は寝込みを襲われたと同然で砲弾の集積どころか、部隊の配置もできていない状態です。
このままでは安倍自民党に押し切られるのは必至です。
そこでマスコミが一斉に安倍批判を始めました。
アベノミクスは失敗だから増税ができないという荒唐無稽な論で攻撃し始めたのです。
アベノミクスで市場に通貨供給量を増やし、為替を円安に持っていき輸出を増加させてデフレ型不況からの脱却を図ろうとしていたのです。
しかし、ここにきてGDPのマイナスが民間の予想を裏切って出てきました。
でも、これを見事に予想していた経済学者がいます。
勝間和代女史です。
半年前の講演会でアベノミクスで景気が上昇しますが、必ず腰折れをしますと予言していたのです。
現在、大企業は内部留保は増大し、在庫は減少しています。普通こういう状態ならば生産を増やすために設備投資をするのです。
だから民間のシンクタンクはこれほどマイナスになることは予想していませんでした。
しかし、企業は設備投資を控えています。
その理由は、エネルギーコストが上昇しているからです。
つまり、原子力がとまっているために電力エネルギーが不足し、値段も高騰しているのです。
そのために新しい生産設備を作っても電力の安定供給の面と、コストの面から国内への投資を渋らせているのです。
こんなことはちょっと経済をかじり、エネルギー問題を理解している人ならば簡単にわかるはずですが、マスコミに出てくる経済学者でこの解説をしている人は勝間氏以外はいません。
もっと悪くなれば、企業はその生産拠点を労働力が安価で電力が安定している海外に生産拠点を移すことになります。
すると国内の向上が閉鎖に追い込まれ、地方での雇用が減ってなおさら東京一極集中で地方が疲弊していくのです。
年間約四兆円のお金が原油代として海外に垂れ流している現状において、もしそのお金が国内で使われていればその四兆円の余分な油代が十倍以上の経済効果となって現れ、賃金の上昇、それによる購買力の増大により、景気の上昇が見込まれるのです。
現在は国富を4兆円×3年=12兆円を国外に垂れ流して捨てているのと同じです。
今週の金曜日と土曜日に第二回原子力国民会議・九州集会を佐賀県唐津市と福岡市で開催し、放射線の人間の免疫機能に及ぼす影響などを取り上げますが、東京では電力多消費企業の窮状を取り上げるそうです。
電気代の高騰でコスト高になった電力多消費産業の企業が忙しくなればなるほど、エネルギーコストと残業代の増大で経営を圧迫し、仕事は忙しいのに倒産の危機に陥っている現状の報告があるそうです。
ここで何度も書いていますが、九州電力は九州における最大で最良の会社でした。
地元の就職希望者の人気も常に上位でした。
給料も高く、安定しており九州全土に雇用機会を持っている企業です。
さらに文化事業にも多額の補助金を出してくれていた企業でもあり、それによって運営していた交響楽団や伝統文化事業などが現在その存続が問われています。
九州電力の社員及びその関連企業の社員が出張で泊まるホテルの経営者は激減した利用者により倒産の危機に陥っています。
川内原子力発電所の近くに火山があり、それが噴火したらどうなるといっているバカな週刊誌や新聞もありますが、桜島が大噴火したら地元の鹿児島市は壊滅するでしょう。
阿蘇山が大噴火した人々は悉く死に絶えてしまうでしょう。だって世界最大のカルデラはその外輪山の内部につまり火口の中に鉄道が走り、人々が普通に暮らしているのです。
そこから遠くに離れている発電所の心配をするくらいならば、鹿児島市民や阿蘇山の火口の中に住むたくさんの人々の心配をすればいいのにと思うのは九州に住んでいる人の共通の想いです。
九州の世界産業遺産登録推進のお手伝いもさせていただいています。北九州に日本で最初の八幡製鉄所がなぜできたか?という単純な疑問を考えるとすぐに答えが出ます。
遠賀川の上流に筑豊炭田という豊富なエネルギー源があったからです。
産業や経済を考える上において、エネルギーをどう安定供給するかが大きな問題であることを、日本人は忘れてしまっているのか、あえて目をつぶっているのでしょうか?
「たかが電気」と言い放った電気バンドの音楽家がいましたが、電気をつかわずにコンサートをしてみろと思うのは私だけでしょうか?
天気の日ではなく、夜や雨の日に自然エネルギーを使って自分の楽器を弾いてみろと思うのは私だけでしょうか?
どうして生活や経済の根幹の問題であるエネルギー問題に非科学的なアレルギーで思考停止になっている人たちにもっと学ぶ機会を作るというのが今回の九州集会です。
11月22日13時半からホテルニューオータニ博多で開催します。入場は無料ですが、「よかった!」「ためになった!」と思ったらカンパをお願いします。
人々の善意だけでこの会は運営されていますから、カンパは大歓迎です。
私は当日進行責任者として司会席におりますので、ぜひ声をおかけください。
こういう知識を得たうえで、どうするかをご自分で判断されたらいいと思います。
放射線が人体にあたる影響や原子力がどのように人類の未来に関わるかを正しく知ることがまずは始まりではないでしょうか?
なぜならマスコミはわざとそれを隠して選挙の争点をアベノミクスの失敗ばかりを強調するからです。
近代国家はエネルギー無しには存在しません。それを避けて通っている政治家やマスコミの姿勢を疑うべき時が来ているのです。
原子力なしでどう日本経済のかじ取りをするのかをこんどの反対派の候補者には聞かねばならないと思います。
きっと満足な答えはできません。なぜならその人たちは日本の未来を何も考えていない人たちですから。
そして反原発の団体は中核派をはじめとするCHINAや韓国よりの団体であるという事実も隠すでしょう。
今回の選挙で売国奴議員を衆議院から一掃しなければなりません。もちろん自民党内に巣食う議員も一緒です。
そのためにも正しいエネルギー政策を把握しなければならないのです。
たくさんの方のおいでをお待ちしております。