日本語は言文不一致ということを忘れていませんか? | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 浅田真央ちゃんが外国特派員の記者会見で素敵な笑顔を振りまきながらインタビューに答えていました。

 あの笑顔を見て一層彼女のファンになった人は多いと思います、何を隠そう私もその一人です。

 森元総理の件も笑いを誘って和やかに終わらせました。

 「真央ちゃんのほうが大人じゃん」と感じたのは私だけではないでしょう。

 しかし、森元総理の発言はいかにも思慮に欠いたものとして落ち着きそうですが、ここで忘れてはならないのは日本語はもともと言文不一致の言語だということです。

 つまり話し言葉と書き言葉が違っており、明治になってやっと言文一致の運動によってだいぶ近づいて来ていますが、それでも話し言葉と書き言葉の微妙なニュアンスの違いが歴然と存在します。

 森元総理の講演の内容を始めてみたのは、テレビのニュースで森さんが話しているところでした。

 会場の皆さんの顔を見ながら面白おかしく、話に人を引き付けて進めておられます。

 その中で森氏は真央ちゃんを気遣うように「あの子は大事なところでよくこけるんだ」と発言しています。

 おじいちゃんが孫の心配をしているような口ぶりだったと私には見えました。

 会場でも和やかに話は進んだと聞いています。

 このように最初に映像から入った私のような人と、テレビや新聞のニュースで見出しだけで全文を聞かないで判断した人の間には大きな差があります。

 それが言文不一致の日本語の特徴をよく表したマスコミの意図的な情報操作です。

 誰も嘘を言っていません。
 誰も間違った情報を流していません。
 聞いたとおりに書いています。

 でも、受け取る側には明らかに別の趣旨のことのように伝わります。

 その誤解をうまく利用した言葉狩り、または特定の人を貶める行為ではないでしょうか。
 
 この手口でたくさんの人が貶められてきました。

 田母神閣下の発言もどうということはないものですが、なぜか航空幕僚長を更迭されました。

 田母神閣下が次期主力戦闘機にユーロファイターや国産機を当てようという考えを持っていたからではないでしょうか。

 普通は当たり前すぎて気づかないことが多いのですが、私は筑前琵琶と俳優で戯曲を作っていますので、気づいたのです。

 それは、原稿を書いた段階でよくできたものでも、それを耳にすると一回ではよく理解できないものになるのです。 
 
 文章としては美しく洗練して簡潔にまとめたつもりでも、文字を見ずに耳だけで聞き取ろうとするととても難しいのです。

 なぜなら、美しい漢字には同じ読み方で幾種類もの意味が含まれることがあるからです。

 目で見て美しい文章と耳で聞いて美しい文章は同じものではないのです。
 
 そこに気づいて耳で聞いてわかる言葉を選んで原作を書くようにしました。

 すると、いろんなところで上演しても、すごく耳に入ってきてわかりやすいと言われるのです。

 このことを知っているために、森氏の発言が取りだたされた時に、すぐにぴんときたのです。

 誰かがこのまやかしで東京オリンピック組織委員長の森氏を貶めようとしていると。

 ただ、今回の講演会が毎日新聞社主催の講演だったために、TBS系列では比較的に長い部分を放送しているために、おかしいと気づく人が多くなっていると思います。

 ぜひ、森氏の発言の全文を読むだけでなく、講演の内容を動画で見ることをお勧めします。

 するとまた印象が変わってくると思います。

 昨日のアンネの日記の件もそうです。
 
 私も昔淀川長春氏の解説で有名だった日曜洋画劇場で淀川氏の名解説とともにアンネの日記を見たことを数十年ぶりに思い出しました。

 普通の日本人は私と同じでしょう?

 でも、このアンネの日記をどうしても慰安婦(戦時売春婦)と結び付けようとする人たちがこの事件を起こしているように思えてなりませんね。

 私のフェイスブックのコメント欄で在日の方が噛みついてこられていますが、反論が支離滅裂です。

 どうしても朱子学が基本の韓国人には自分が正しいと思いこんだものに対して、一切耳を貸しません。

 小学校から大学まで日本の教育を受けたそうですが、あまりの違いに唖然とします。
 
 たとえば、図書館の本を破る行為は心無い日本人は時々存在するでしょうが、300冊ほどの大量に破って回る執拗な行為はほとんどストーカー犯人と同じ心理状態です。

 何らかの思想的発想や使命感がなければ、こんなに多くの本を破ることはできないでしょう。
 
 アンネの日記と慰安婦を結び付けたいのは誰?

 と考えると、韓国政府の息のかかっている人しか私は思い浮かびません。

 一般の日本人はアンネの日記なんてこの事件が起こるまで忘れ去っていました。

 これもわかりやすい仕掛けの一部だと思っております。