田母神候補落選の報から落胆しておりましたが、昨日は日本の建国を祝う式典の奉仕委員として日本会議福岡の主催の大会に進行役としてご奉仕させていただきました。
同じ24時間という時間を神様は人間に公平にお与えになりました。
その時間をどう使うかによってその人の社会における価値や人間関係が作られると思います。
日本の建国を祝うという行事の裏方をさせていただいたおかげで、新たなる力をいただいたような気がしました。
このブログやフェイスブックを見てたくさんの人が参加していただきました。
昨日打ち上げ(もちろん自腹です)から帰るとフェイスブックのメッセージが入っていました。
このブログの読者であり、フェイスブック上でも私のタイムラインを読んでいただいている主婦の方です。
初めてのメッセージですが、お子さんと参加され、そのお子さんが今日は楽しかったねと帰り際に言った言葉が私の至上の喜びに繋がりました。
このお子さん、まだ四歳だそうです。でも、日本の建国を祝うために来られた1000人ほどの方々が醸し出す雰囲気が小さなお子さんの純真な心に「楽しい雰囲気」と響いたのではないでしょうか。
会の進行も来賓の方々も持ち時間をしっかりと守り、実のある話を短時間でお伝えになり、そして戯曲「お不言様(おいわずさま)物語」を筑前琵琶と語りによって披露させていただきました。
もちろん私の原作ですが、宗像大社の三女神さまの物語を寺田蝶美さんが天女のような声で朗々と歌い上げ、岩城朋子さんがじいじと孫のあおいちゃんの会話を巧みに声を使い分け会話していくという内容です。
福岡に住みながら伊勢、出雲に並ぶ由緒ある宗像大社のことを知らない人が多く、とても喜んでいただきました。
そしてメインは小堀桂一郎先生の皇室に関する講演でしたが、私は舞台のそでにいたので、なかなか話に集中できずに、今日はその内容をうまくまとめることができません。
後日きちんとまとめてご報告します。
さて、表題の「イデオロギーよりもエネルギー」ですが、このご奉仕をしている時に、頭の中に安倍総理の思惑が飛び込んできたのです。
というのは、どうしても安倍総理があの裏切り者の舛添新都知事を応援することに解せない気持ちがあったからです。
そして何人かの経済界の方々とお話していたのですが、やっと納得できる答えにたどり着きました。
それが安倍総理は自分の信じるイデオロギーよりも日本国とその経済を支えるエネルギー問題を重視したのです。
宇都宮氏は前回の猪瀬氏との戦いでも、一定の票を集めしました。
そして細川氏といまだに抜群の人気を誇った小泉氏のタッグが登場しました。
組織票によって舛添氏が勝利するのは読めていましたが、その得票が反原発を掲げる宇都宮氏と細川氏の合計よりも多くなければならなかったのです。
そうでなければ、再稼働がしにくくなるのです。
田母神閣下は一部では私のような信奉者を多数持たれていますが、残念ながら閣下のお人柄や能力をネットを使わない世代に浸透させることはやはり難しいものがありました。
そして一番恐れていたマスコミのスルー作戦が功を奏し、支持を拡大するところまで伸ばせませんでした。
ただ、61万票というのは今日の産経抄でも指摘のあったように、立派な成果だと思います。
田母神閣下の知名度を一躍引き上げた結果となったと思います。
もし田母神閣下とその陣営の札幌医科大学の高田純教授が応援演説で放射線は怖くないよと科学的に都民に訴えていなかったら、放射能アレルギーの東京都民の不安を煽るだけ煽った細川氏や宇都宮氏の反原発派に舛添氏を合計で上回る票を取ったかもしれません。
そうすると、安倍政権は原発再稼働を進めることがとても難しい状況に陥ったのではないでしょうか?
11兆円の貿易赤字は燃料費の高騰が大きな存在を占めています。
さらに、これは企業の収益を大きく圧迫し、このままでは日本経済は扶養するどころか、逆に失速してしまう可能性が大きくあります。
あの大雪の日、東電の電力供給量の96%までに消費電力が迫り、ブラックアウトの危険性が増してきた時に、京成電鉄に節電の要請をして電車を数本運転停止しました。
それほど逼迫していた事態が生じていたと言います。
老朽化した火力発電所を東電職員が一所懸命にメンテしながら稼働させているのですが、これを反原発の人たちは電気が足りているとノー天気なことを言っています。
その費用は莫大なものがあり、もし、その年間3兆6千億ものお金が別な用途に国内需要のために支出されて、国内で回っていたらその何倍もの価値を生み出し、もっと景気がよくなっていたのですが、そのお金はただ産油国に行っているのです。
つまり垂れ流しです。
これは、同じ水を使っても大きな浴槽にお湯を張り、たくさんの人がその湯につかって明日への英気を養うために使われるのと、そのお湯をただどぶに捨てるのではそのお湯の効果が大きく違うのと同じです。
下世話な話ですが、ビールを飲んでいい気分になっておしっことして下水に流すのと、初めからビールを下水に流すのでは気分的にも経済的も違いが生じるとお分かりになるでしょう。
安倍総理は一番歴史観の近い田母神閣下を応援したかったと私も思っています。
でも、一国の総理として物事には優先順位があることをよくご存知だと思います。
だから、8月15日の靖国参拝を保守派の失望を横目に見送り、特定秘密法案成立後に参拝されたのと同じことのように思えるのです。
堂々と正面突破を考える方もおられるでしょう。
でも、今回の都議選で私のような考え方をしているのはまだまだ少数派だということを気付きました。
でなければ、宇都宮氏のようにどこの国に忠誠を誓っているのかわからない人に90万票もいれる人がいるはずがありません。
でも、日本人は確実に覚醒してきています。
呉善花先生が先日おっしゃっていました。
「最近は講演でとても忙しい、こんなことは十数年ぶりだ」と。
本屋さんでは、嫌韓の本が売れており、新大久保では閑古鳥が鳴いています。
一時期テレビに過剰に露出していたKARAや少女時代はどこに行ったのでしょう?
ただまだ時期尚早だったのです。でも、この一歩は次につながる大きな一歩になると思います。
まずは日本国のために、原発の再稼働を果たし、経済を安定させ雇用を確保することが日本人のために必要不可欠なのです。
そのためには信条とは違うが無難な候補者でまずは安定を求めなければならなかったのでしょう。
あのねずみ男の顔がテレビに出てくるたびにスィッチを消します。
でも、三か月以内に舛添がもし選挙違反で失職するようなことになれば、次点の宇都宮氏が繰り上げ当選することもあるそうです。
それはもっとよくありません。
だから、しばらくは我慢するしかないのです。
これこそ臥薪嘗胆です。
自民党は信じることはできませんが、安倍総理は支持しています。
きっと日本がいい国だという当たり前のことを言っても誰も咎めない時がもうすぐ来るはずです。
わたしも最近は大手の企業さんからの研修や講演依頼が増えています。
日本はすごい国だ、神道が世界を救う、こんなにすごかった日本人という精神の分野の講演内容が注目されているのです。
それはどんなに小手先のノウハウを学んでも、そのノウハウを使う性根の部分ができていなければいざという時にぶれまくるからです。
でも、きちんと国家のため、企業のため、そして世のため人のためという思想がきちんと入っている人は何をしても安心して仲間と力を合わせて困難に立ち向かって地道に働くことができるのです。
国にも個人にもいろんな優先順位があります。
いま日本国が必要なのは、「安定したエネルギー」だと思うと、安倍総理の苦渋の決断が理解できるような気がします。
経済を活発化させて、万が一に備えるのが政治であり、限られた資源をどう配分するかは与党の自民党に任せるしかありません。
十分に納得できませんが、民主党や共産党よりもましです。
ベストよりベターで行くしかないと思います。
もう少し頑張らねば。