いよいよ始まった軍師官兵衛、でもちょっと第一回は残念でした。サプライズ発表! | 井上政典のブログ

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 NHkの大河ドラマ 軍師官兵衛がいよいよ始まりました。

 昨日は5時からスーパーサンガというチベットを支援する会に出席していたのですが、一次会で失礼させていただき、放送に間に合うように帰ってきました。

 というのも昨年別冊宝島軍師官兵衛その戦略と生涯という本にコラムを三本ほど書かせていただいており、いろんな文献を調べ私なりの官兵衛観を持っているからです。

 満を持して放送を見始めたのですが、ちょっとがっかりしました。

 最初の小田原城に使者へ行くシーンからガッカリです。

 単騎で城門の前に来た使者に対して鉄砲や弓矢を射掛けるなんて無礼なことはしないはずです。

 どんな戦いの中でも、礼を持って戦うのが日本の戦いであり、特に天下平定の最後の戦いで仮にも関東の覇者の北条氏がそういうことをするはずもありません。

 そしてだいたい一発も当らないということがおかしいでしょう。

 それは戦場の緊張感を出すための演出といわば言えますが、あまりいい演出とは言えません。

 それよりも、緊迫感を持って取り囲む演出の方がよいと思うのは私だけでしょうか。

 話に夢中になって小便を漏らすという演出も物議を醸しだすと思います。

 それほど集中力があるということでしょうが、官兵衛にもあったのかと疑問に思います。

 トイレに行くのも忘れて話に夢中になるというのは、日露戦争をヨーロッパで一人で戦った明石元二郎大佐の逸話が有名です。

 日露戦争勝利後、その報告を陸軍の総帥である山形有朋にしている時に小便を漏らしながらも話を止めませんでした。

 官兵衛が藩祖の黒田藩の末裔が明石元二郎ですから、それにかけた演出かと思いますが、これ必要なのかと疑問に思う次第です。

 最近のNHKの大河ドラマは偉人を矮小化して穢しているように思えてなりません。

 私たちが求めているのは、ヒーローなのです。イデオロギーではありません。

 まあ、これも脚本家の意図がまだ不十分なのでここまでにしておきます。

 しかし、最後のこの点については譲れないものがあります。

 それは、母親の死を軽く流したことです。

 官兵衛はその生涯で数度、人生を左右する大きな事件に出会うのですが、それがこの母の死だと思っています。
 
 官兵衛はただの武士ではありません。祖父の商売の才能を引き継ぎ、流通による経済の振興が国を豊かにするということに気づいていた武士です。

 いわば才によって成り上がった武家です。

 その父も小寺家の重鎮として主君の名をもらうなどと親類扱いをされるほど頼りにされていました。

 この点は良く描かれていました。

 さらに、知略に優れ、天文地理にも精通していました。

 それと共に、人の命を真摯に見つめることをしてきた人物だと評価しています。

 その人の死を一番身近に悟ったのが、この母との死別です。

 これにより、本の虫になったともいわれ、その後の幅広い知識や教養を身に着けるきっかけになったとも言われています。

 官兵衛の生涯をみても、派手な合戦はあまりありません。体が不自由だったこともありますが、人の命に対してのその当時の武将として異常なまでの執着心があるのです。

 ここは、どうしても永遠の0の宮部と重なってみてしまうところですが、大切な命だから、無駄にしたくないという岡田准一というストイックな俳優からにじみ出ている精神性と共通項があるように思えてなりません。
 
 だからこそ、この母の死をもっと大きく扱ってほしかったと思います。

 母を失った悲しみ、苦しみの末に人の命を重さを気付き、戦国の世の命の価値が比較的低かった時に異彩を放つ武将が官兵衛だといえるでしょう。

 だから 官兵衛はその時の黒田家の置かれている立場がもっと自由ならば、武士ではなく僧侶や文人の道を歩いたのではないでしょうか?

 のちに千利休とも交流しますが、お互いに認めあう文化人です。
 
 さらに細川忠興という風流を好む武将とも仲がよく、連歌の会をよく催しています。

 連歌というのものは、一首で完結する和歌と違い、その場の即興性が求められるので、幅広い教養が要求されるものです。

 数人によるサッカーのリフティングのようなものだと思えばいいでしょう。状況の応じて変化してくるボールを相手に返し、また戻ってきたボールを相手が撃ちやすいように返すということを100回数人でつづけることを歌でするのです。

 その素養は母が死んで悲しみのあまりに読書に没頭した時期に培われたと言われています。

 たぶんこの調子なら、有岡城の幽閉もただの苦労として描かれるように思えて心配でなりません。

 岡田准一という俳優を官兵衛に据えたというキャスティングが素晴らしいと思っているのは私だけではないと思います。
 
 その宗教者のように自分と見つめる官兵衛の生き方を具現化できる最も適した俳優だと思うからです。

 父親役の柴田恭兵のキャスティングは残念ながら声の張りがなく枯れ過ぎているので残念です。

 この人体の具合でも悪いのでしょうか?
 
 あのころは、小寺家を一手に背負う家老として活躍していたころであり、もっと張りのあるセリフを話す俳優を使うべきだったと思います。
 
 第一話をみての点数は40点ですね。
 
 このところ低迷しているNHKの大河ドラマがまたこけそうな気がしてなりません。

 せっかく今が旬の岡田准一を主役に持ってきたのだから大ブームを起こしてほしいと思うのは、播州、備前、豊前、筑前のゆかりの地域でしょう。

 後半には朝鮮出兵が描かれると思いますが、この秀吉の出兵動機をどう描くかがNHKが売国奴放送局と言われ続けるかどうかの大きな試金石になると思われます。

 何はともあれ、私の住む福岡藩の藩祖です。もう数回見守りたいと思います。


 それから別件ですが、一日に予告しておいた6日のサプライズを発表します。

 もうネットで流れて皆さんもご存知でしょうが、田母神閣下が都知事選に出馬されます。

 田母神閣下は愛国者です。決して危険人物ではありません。

 将軍のことを英語でジェネラルといいます。総合という訳もあるくらいで、いろいろな部隊や兵器を配置し、戦略を練るという職務です。

 航空幕僚長というのは、その将軍たちを束ね、日本国の空の安全を護る責任者です。

 一度にたくさんの情報が集まってきますが、それを重要度によって振り分け、適材適所に部隊を配置し、または参謀が持ってきた案を精査して決断を下す立場でした。

 知事職にはうってつけの人物です。
 
 田母神閣下は航空自衛隊だけではなく、陸や海からも人望があり、一度話すと確実にファンになるのです。

 私も宗像大社の沖ノ島に閣下をお連れするというご縁をいただいて以来、懇意にさせて戴ております。

 14日の昼は福岡でささやかながら激励の昼食会を企画しております。

 もし、田母神閣下が東京都知事になったら一番嫌がるのが売国奴たちです。やっと石原都知事の傀儡といえる猪瀬を追い払ったのに、もっとすごいやつが来ると必死に妨害するでしょう。
 
 ぜひ、東京都民の方はもちろんのこと、全国の愛国者が東京都民の友人に電話をかけて、田母神閣下をよろしくという行動をお願いします。

 東京都民も66万人の人が山本太郎という売国奴を国会議員にえらぶなどという愚行を犯しています。

 その中の半分でも反省する人がいれば、ぜひ田母神閣下を都知事にするように尽力していただきたいと思います。