ヒゲの隊長 佐藤正久参議院議員の講演抄録 | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
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 10日(土曜日)、たくさんの予定が重なり呻吟しましたが、一番初めにお誘いのお電話を頂いた福岡県郷友連盟のブロック研修会に参加することにしました。そこには佐藤正久参議院議員が来られるということ、さらに会も50名ほどのこじんまりした会で佐藤議員とも親しくお話が出来るというとことで、こちらの会を選んだのです。

 佐藤議員の講演聞いての感想をまとめてみました。私の感想で書いているので、文責は井上にあります。

 「国家の防衛力は、国民の防衛意識よりも上にはいかない」と明言されました。

 国民が「個」を優先し、「公」をないがしろにする状態では、自ずから日本の防衛力もたかがしれています。現在の民主党政権の中枢部にいる人たちは、市民活動かや人権弁護士あがり、さらに日教組あがりで軸足が個人や人権というものにあり、その対極にある国家や国益を悪とみなす人たちです。

 「だから、決められない政治といいいますが、今まで一度も国益を考えたことがない人が政権を握っているので国益に関する決断ができるわけがありません。彼らがいう基本的人権の最上位にくるものは、生存権であるにもかかわらず、国家無しで生存権が保証されると思っているのでしょうか。」

 「現在、長島昭久防衛副大臣は訪米をしています。それは島嶼防衛のための日米共同奪回訓練を岡田副首相の一言で中止したからです。アメリカはカンカンに怒っています。日本は自分たちの国を真剣に守ろうという気持ちがあるかと。」

 本来であるならば、日本の領土は日本の軍隊が守るべきです。アメリカ軍が日本国内に駐留している状態は異常な自体だと思っています。だから私は早く憲法改正をして、日本独自で日本を守るように体制も意識も変革していかねばならないと思っています。
 
 しかし、現状では残念ながら、そして恥ずかしいことにアメリカ軍なしにして日本の防衛を語ることはできません。それを前提に佐藤議員はお話をされています。

 「軍隊にとって訓練とは大切なものです。たった一つしかない自分の命をかけて戦場に赴くときに十分な訓練をしていない人たちが行っても実力が発揮できません。例えば、壁を防護壁にして右から射撃する場合は、体の大半が隠れるために問題ないのですが、左から撃つ場合は、全く逆体勢の射撃訓練をしていなければ、実戦では役に立ちません。」

 「兵の命を大切にする国の軍隊であればあるほど、訓練を重要視します。それは将兵の命を守ることにもなるのです。だから、猛訓練をします。」

 岡田副総理は軍事の事に無知すぎます。ひとつの作戦を開始するのに、どれほどの準備が必要か理解していないのです。例えば、今年就航したばかりの最新鋭の駆逐艦と20年前に就航したベテランの駆逐艦と戦わせると、素人は最新鋭の方が圧倒的に有利だと思うでしょうが、実際はきちんとメンテして手足のように動かせることのできる20年就役している艦の方が有利なのです。

 それは、人と一体となって動くからです。どんなに優秀な装備があっても、使いこなさねば意味がありません。そのためにあらゆる場合を想定しての訓練が必要なのです。

 そしてその準備はたくさんの日米の軍人たちが協議に協議を重ねていくもので、それをアホな売国奴のために中止されると本当に呆れ返られるのです。(ちなみにカッコでくくったところが佐藤議員の発言で、それ以外は私の発言です)

 長島副大臣が謝りに行くということは、売国奴岡田の日米間を離間させる目的を十分に果たしたことになるでしょう。それがこの岡田の主旨なのでしょうか。それは、アメリカの日本を共同で守るという意識を大きく削ぎ落とすことにつながります。

 「同盟とは三つのものを共有しなければなりません。目的、責任、負担です。」

 アメリカが日本のためだけに出兵してくれるとは言いません。当然日米の共同の利益があるからするのですが、CHINAと手を結ぶよりも日本国民のためになると思っています。
 
 沖縄で小さな「個」の事件に反日新聞や工作員たちが騒ぎ立てるよりも、もっと国益に大きな悪影響を日米間に与えたのです。ここを報道しないで何のための報道機関でしょう。

 すると、また工作員たちが問題をすり替えて、強姦事件が小さな事件とは何事か?と騒ぎ立てるかもしれませんが、国家の問題と個の問題を対比させることほどナンセンスなことはありません。

 佐藤議員は次のように言われました。

 「自衛隊の任務を『国民の生命と安全を守り、国家の平和と独立を守る』という人がいますが、これは間違いです。順番が違うのです。

 『国家と平和と独立を守り、国民の生命と安全を守る』でも、間違いです。

 正しくは、『国家の独立と平和を守り、国民の生命と安全を守る』なのです。つまり、国家の独立がなければ、国家の平和も守れないし、ましてや国民の生命と安全も守ることはできないのです。」

 歴史を見てもたくさんの例が読み取れます。身近ではチベットです。彼の地ではCHINA共産党の人民解放軍という侵略軍に国土を蹂躙され、チベット独自の文化、言語、宗教を奪われています。それに抗議するためにたくさんの人々が焼身自殺をして、自分の惨い死をもって世の中の人に訴えています。

 「地図を見るとわかりますが、尖閣諸島がCHINAの手に落ちたなら、台湾を攻略する重要な拠点になります。CHINAはそこに眠る地下資源や表面の漁業のために尖閣を取ろうと画策しているのではないです。台湾を自分の完全な勢力圏内に入れるために取ろうとしているのです」

 「日本国憲法の前文がそもそも間違っています。日本が悪く、CHINAや朝鮮が正しく、それを信頼してなんて無理に決まっています。10条から40条までに『権利』は15箇所、でも、『義務』は3箇所。『自由』は6箇所、でも『責任』は一箇所です。まさに、オレオレ、モノモノ、金金の世の中にして日本の価値観、お国柄を破壊しようとしています」

 「絆は『きずな』とよびますが、もう一つは『ほだし』と読みます。これは手枷足枷のことです。自分の自由さを少し犠牲にすることにより、他の人達を助けるというのが日本のお国柄だと思いませんか」

 「『日本の私』という(の)の文化から、『日本と私』という(と)の文化に変わろうとしています。『日本の沖縄』ではなく、『日本と沖縄』と左巻きが言い始めています。」

 「多賀城駐屯地という宮城県にある陸上自衛隊があります。3.11の際にこの部隊で救助したのは4775名でした。家族も被害に遭っているのに、生存の確立の高い72時間は被災者優先ということで、任務を優先させた結果です。その後に隊員が家に帰ってみると家が流されたり、身内が被害に遭われたりしていたそうでした。」
 
 これは自分という『個』よりも、自分の『権利』よりも『公』をつまり、義務と責任を果たした自衛隊に感謝の念と信頼が増したのはみなさんもご存知だと思います。

 国は誰が守るのか?
 
 自衛隊やアメリカ軍ではありません。国民全体で守るのです。それが嫌なら、さっさと国外へ逃げ出したらいいでしょう。そうすればもっと過酷な現実を思い知ることになるでしょう。