終戦の詔勅の解説 その3 アメリカ軍の非道ぶり | 井上政典のブログ

井上政典のブログ

 歴史を通じて未来を見よう。

 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 信じられないでしょうが、以前若い女の子と何気にお話していた時、「日本が戦争したの知っている?」と聞くと、その子は「聞いたことある」と答えました。

 そこで、「どこの国としたのか知っている?」と聞くと、その子は怪訝そうに「えっ?」絶句。それをみて私も絶句した覚えがあります。ちょうど時の人の石原慎太郎氏の原作でキムタク主演の特攻隊にまつわる映画の話をしている時でした。

 「アメリカと戦争したんだよ」というと「エー!」と驚いてにわかに信じられないようでした。ちょっと程度の悪いギャルでしたが、ここまでなったのかと驚きを隠せませんでした。

 沖縄でも、「いつの間にか米軍が解放軍で、悪い日本軍を追い出した」という神話がまことしやかに信じられているそうです。以前、ガマに隠れていた民間人を「前線」から退却してきた日本軍が逃げるようにとガマからだし、自分たちは最後の一兵まで戦って全滅したと書きましたが、「自称沖縄人」からそうとう攻撃を受けました。

 悪い内地の日本軍が自分たちが助かりがたいために現地の人を追い出したと信じられている話です。

 戦後、沖縄はアメリカの統治を受けました。それでそのような教育をされているのかと思いますが、最近は米軍基地を追い出して、人民解放軍を入れようという動きもあるとか。あきれて物が言えません。

 まだアメリカはバカな兵士が事件を起こしても在日米軍の司令官が謝罪しますが、人民解放軍兵士が事件を起こしても、そんな下々のために頭を下げられるかというのが落ちでしょう。そして犯罪率は数百倍に上がるでしょう。それを、まことしやかに議論しようと主張する新聞も新聞です。

 先日もCHINANの漁民の救助を海保がしても、CHINAの外務省の役人はどうしてこんな下々の虫けらのような人間を日本が助けたといってエリートである私が感謝をしなければならないのかと言い放ってましたね。

 話を本題に戻しますと、アメリカ軍は残虐でした。本土の各都市への無差別爆撃を敢行しています。

 これは、明らかに戦時国際法違反であり、その罪を問われるべきものです。残虐な戦争でもやっていい事と悪い事をはっきりと明記しているのです。にもかかわらず、アメリカは兵器でそれを破っています。

 だから、コタバル(マレーシア)上陸からこの戦争が始まっているにもかかわらず、その1時間二十分後に開始された真珠湾攻撃を卑怯なだまし討ちとして徹底するために、「太平洋戦争」という呼称を戦後日本人にも押し付けました。私達の先人が戦ったのは紛れもなく「大東亜戦争」です。

 中部方面軍の岡田資(たすく)中将が芸ついしたB29の搭乗員を正式な裁判にかけずに処刑したと、戦後絞首刑になりました。

 部下の助命を請い、自分がその責任をすべてに引き受けて、助命嘆願書を出そうとしても本人が諾とせず、戦犯の裁判で堂々とアメリカ軍の罪を法廷で訴える姿は鬼気迫るものがあったと聞いています。

 この活躍は名優藤田まことの遺作となった「明日への遺言」で見ることができます。ぜひ、週末は姿勢を正して岡田閣下の法戦をご覧いただければと思います。

 国土の25%が焦土となりました。大都市は見渡す限りの焼け野原となりました。3月10日の東京大空襲の際には、大規模な一般地域への爆撃を躊躇した前任とは打って変わってルメイ准将がわざわざ関東地方の模型をつくり、気象状況を調査し、どのような手順で焼夷弾を投下したら効率的に東京の下町に住む憎き黄色い猿を堵殺できるかを考え、作戦を立て実行しました。

 このルメイという殺人者に日本国政府は、航空自衛隊の創設に功績があったと勲章を与えています。この話をはじめて聞いた時には、怒りで手がわなわなと震えたのを覚えています。

 そうやってたくさんの人が家族を殺され、家を焼かれ、職場を失っていったのです。これは、すべてアメリカの非人道的な攻撃のせいであります。ところが、左巻きの連中は、これは日本軍が無謀な戦争を始めたからだと論点を見事にすり替え、軍隊が悪い、軍があるから戦争が起きる、だから軍隊を無くせば良いということで憲法9条を金科玉条のように大切にしていますが、これは日本の弱体化に繋がることです。

 そして、8月6日、9日と原子爆弾を落としました。ご存知の方もおられると思いますが、この広島へ投下した爆弾と長崎へ投下した爆弾は原子爆弾と言っても種類が違います。広島型はウラン型、長崎のはプルトニウム型です。

 どちらが破壊力があるか日本で実験したのです。それを先帝陛下は詔勅の中で、「敵は新たに残虐な爆弾を使用して」というお言葉に述べられています。

 実は日本も原爆の研究をしていました。仁科博士を中心としてアメリカと同水準の研究を進めていましたが、これを先帝陛下がお知りになり、すぐに研究を中止するように思し召されました。そのため大幅に研究費を削られ他のです。

 アメリカもこの非人道的な兵器を使用することをやめる機会がありました。ルーズベルト大統領の死去です。

 天はアメリカにも悔い改めるようにと「マンハッタン計画」を命じた大統領の命を終わらせました。でも、副大統領から昇格したトルーマン大統領が爆撃の命令を下しました。今年の原爆慰霊祭の式典にこのトルーマン大統領の孫が列席していたのですが、この天の意思にそむいたことを知っていたのか、一度聞いてみたいものでした。声明を読む限りでは、そのようなことは言っていなかったと思うのですが、ご存知の方はお知らせください。

 このときアメリカは二発の原爆しか持っておらず、すぐには爆撃できなかったのですが、散々一般市民に頭上に焼夷弾を降らせて来たアメリカが今度は他の都市に原爆を落とすのではないかと危惧されたのです。

 「惨憺たる被害がどこまで及ぶのがまったく予測できない」というお言葉に表れています。

 トムハンクスとスピルバーグが制作した「パシフィック」という連続テレビシリーズを見ると、アメリカ海兵隊は捕虜をとらず降参してきた日本兵を射殺するシーンが何度も出てきます。これはクリントイーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」でも出てきました。

 さらに、日本兵の金歯を集めるというシーンも出てきます。よくこんなシーンを撮ったなと思ったのですが、友人のアメリカ海軍士官たちに聞くと、アメリカではまったく人気が出なかったといっていました。前作のヨーロッパ戦線を描いた「バンドオブブラザース」は大ヒットしたのに、こちらはまったく振るわなかったというのは、「正義」と「悪」という二極対立の構図が描けなかったからだと理解しています。

 戦後のGHQに阿る教育で、アメリカ軍=いい軍隊、日本軍=悪い軍隊というイメージが日本人の間でも定着しているようですが、真剣に読み解いていけばいくほど、実際は違うということがわかります。

 ある友人が「負けたらこうなるのだ、次やるときは負けないようにしなければ」といったことが言い得て妙な発言だと感心するのは私だけでしょうか?