橋下氏の批判を批判する。 | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
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 橋下氏の竹島を共同管理を目指す発言が波紋を呼んでいます。

 政治家としては「たてまえ」発言を求められるのに、ちょっとどうかと思いますが、でも、私はこの人はさすが実務家らしい発言だなと理解しています。批判する人たちは、竹島が現状どうなっているのかご存じないのでしょうか?

 韓国に不法に実効支配されてもう50年以上たっているのです。批判の書き込みの中には、「日本の領土を一ミリたりともやらない」と書いている人もいましたが、実際あの島には日本人は誰もおらず、韓国の兵隊が駐留しているのです。竹島と魚釣島を混同しているとしか思えません。

 それを実際に現状を動かすために、どういう方策があるのでしょう?現行憲法では武力による国際紛争を禁じています。さらに、50年以上ほったらかしにしていた島に急に攻撃を仕掛けても国際社会が容認すると思いますか?

 一つ一つねじれた糸を丁寧に解きほぐす気の遠くなるような作業をしていくのが現実的だと思われます。

 以前、ソ連崩壊の前後に北方領土の二島返還が持ち上がりました。それをよってたかって四島一括でなければ意味がないと蹴散らしてしまいました。その後、北方四島は未だにロシア領です。

 韓国政府筋に詳しい人から聞いた情報によると、あの竹島の維持費は莫大なものになっており、厄介になっていると聞いたことがあります。ただ、領土を取られっぱなしの韓国が唯一分捕った領土として普通の島以上の想いがあるとも聞きました。

 彼らにも面子があります。だから一方的に「お前が悪い」といって交渉を難航させるよりも、まず相手の言うことを聞いて実現可能なところから行く方が数センチずつかもしれませんが、着実に前進していくのではないでしょうか。

 具体的にこの問題を解決しようと考えたら、あの発言はありだと思います。ただ、あのような場で言う発言ではないと思いますが・・・。

 みなさん、橋本氏が失脚すれば誰が喜ぶかをぜひ考えてください。

 今まで日本の足を引っ張り続けてきた労働組合ですよ。彼は大阪で戦っていると思っています。ずぶずぶの労使関係から脱却するために戦っていると思います。だから国政に出ること自体が大間違いだと思うのですが、担いでいるのは周りの連中であり、それをあげたり下げたりするのはおかしいのではないでしょうか。

 ただ、橋下氏は自分の意見にこだわらず、間違っているとしたらすぐに撤回をするような柔軟性はあります。もうすこしおおらかな目で橋下氏を見たいと思っています。

 でも、私達は日本維新の会からでる候補者を見るべきです。逃れ者とか、胡散臭い連中が尻馬に乗ろうとしています。その流れを彼は気付いてあえて水をさしたのではないでしょうか?

 西郷隆盛も西南戦争を起こしたかったとは思っていません。ただ、配下のものの動きを追認しなければならなかったのだと思っています。それと同じような状況が橋下氏の周りで起きているのだと思います。それを一番危惧しているのが橋下氏で、それで敢えて波風を立てているように思えてなりません。

 彼も人間です。すべてが支持者の思いと同じわけではないのですが、現在の上に上げて、思いっきり落とすというマスコミの手に乗ってはいけないと思います。

 それよりも、私は以前から主張しています李明博の今上陛下への侮辱発言をもっと追及すべきだと考えます。領土は日本国民が死に物狂いになれば取り返せます。でも、天皇陛下への侮辱は消し去ることはできません。

 50年以上にわたって実効支配をされている島のことを言っても国際社会は誰も相手にしてくれません。でも、天皇陛下への侮辱に関して日本が強硬に主張すれば、日本側の主張がとおり、もし相手が拒否した場合は、経済制裁や韓国からの輸入食品の厳正な検査を実施するようにしていけば、兵糧攻めになって、これが一番効果的な方策だと思います。

 主張するべきところが違うし、腹を立てるところが違っているのです。

 ここで橋下氏を追及しても喜ぶのは左巻きの労組だということがわからないのでしょうか?

 最近は、左巻きの連中もネットをうまく使うように学習してきています。ネットでうまく煽られて、愛国者達がその意に反して反日的な行動をとるようになっています。皆さん気をつけましょう。

 私達が良く見なければならないのは、時流に乗って生き残りをかけて日本維新の会に参加してくる有象無象の連中であって、その人たち一人ひとりの資質をきちんと見極めなければなりません。

 普段は「マスゴミ」といっている人たちが、あまりにもそれに乗せられているので議論を承知で書かせていただきました。