韓国がわからないという人の為に | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

  男子サッカーに、女子バレーボールとメダルが取れるかどうかの瀬戸際で韓国と当たり、たいへん盛り上がっているような番組が昨日もフジテレビで放送していました。

 実際そうなんでしょうか?

 私は韓国がライバルだとも思っていませんし、韓国戦だからといって格別の思いもありません。

 テレビで日本の応援側と韓国の応援側を同時に写し、その瞬間の様子を放映していることが、
『日本国の中に韓国社会が歴然と存在しており、これを無視することはもはや不可能だ』というメッセージを発しているように思えて仕方ありません。

 なでしこの日米のサッカーの試合の方が面白かったし、技術的も上のように思えるのは私だけでしょうか?

 特別に韓国戦が面白いですか?

 さらに三位決定戦のサッカーの試合後に韓国の選手が「竹島(独島)は韓国の領土」と書いたプラカードをもって一分近く競技場を走りました。

 こんなことを見せられて不快に思った人は多数いると思います。世界中の人が韓国人は世界的な常識であるオリンピック憲章も知らない田舎物だと思ったと思います。IOCは韓国のメダルを剥奪すべきだと思っています。でも、日本が繰り上げになっても試合には負けているのですから、潔く辞退すればいいのです。

 女子フェンシングの試合でも、試合時間が数秒短かったといって一時間近くも競技場に座り込んだ韓国人選手もいました。

 日本人の精神構造から言えば、まったくわかりません。

 オリンピックほど、お国柄が良く見える大会は無いと思います。それぞれの選手がいろんなものを背負ってこの大舞台に立っているのですから、仕方ないといえばそうですが、それを無理やり見せられる側にもなって欲しいものです。

 日本人は美意識をたいへん追求します。物事が正しいか正しくないかではなく、美しいかどうかで判断します。だから、ここで抗議を必要にすることがいいかどうかを迷うはずです。

 なでしこの佐々木監督はハンドを強くアピールしませんでした。その流れの美しさを止めたくなかったのでしょう。勝ち負けだけが結果ではないと思います。

 体操では、内村選手の鞍馬の後に猛抗議をして4位から銀メダルになりましたが、あまり後味のいいものではありませんでした。明らかに内村選手はミスをしており、美しくなかったからです。

 ただ、ボクシングの試合のように相手が6回もダウンしておりながら判定負けになるようなものには猛烈に抗議しなければなりませんが、審判も人の子、間違いもするのです。

 私は韓国戦だけを大きく取り上げる報道姿勢にとても疑問に感じています。

 経済にしても韓国は日本の四分の一にしか過ぎません。欧州市場で韓国製品が日本製品を凌駕している言われますが、本当の金持ちや価値のわかる人は「メイドインジャパン」がブランド品なのです。単純な機能さえあれば安いほうが良いという合理性からきているだけです。しかし、その主要な部品は日本製です。

 日本と韓国の貿易収支を見ていただくとすぐにわかるのですが、ずっと日本の輸出超過です。韓国製品は日本の部品がないとその性能を最大限に発揮できません。

 事実、サムソンやLG、現代が世界でもシェアを持ち始めていますが、その工作機械は日本製です。そしてその大企業以外の中小企業では日本よりはるかな賃金格差が生じ、大きな社会問題が出ています。

 でも、日本のマスコミはこれをほとんど報道せず、韓国は凄い、日本のライバルかのうように報道しますが、まったくそんなことは無いのが現状です。

 それは精神構造の問題で、価値観が儒教的なものにとらわれ単一でしか存在しません。つまり、善悪という概念です。でも、その善悪を判断する基準が世界と違っていたらこれほど独善的なものはありません。

 「竹島(独島)は韓国の領土である。どうしてそれを世界中にアピールしてはいけないのか?」というのが彼らの考え方ですが、日本人は「韓国の領土であるならば、それをいちいち言わなくてもよかろうもん」と思っています。

 実質そこに軍隊を置き、実効支配しているのです。 イミョンバク大統領がオリンピックで盛り上がる中、多数の報道陣を連れて竹島へ上陸してアピールもしています。

 それをいまさら日本が怒ってもしょうがないでしょう。ここまでほっておいた自民党政府、いやそうせざるを得なかったのです。それは「憲法9条」の足枷のせいです。

 この憲法9条のおかげで日本は世界に領土を取られても武力では解決しませんよと宣言しています。だからどんなにうそをついても取ってしまった者勝ちなのです。

 私達は小さいころから『うそつきはどろぼうのはじまり』と言われ、うそをつくことは悪いことだと教えられてきました。でも、日本以外の人たちはだますよりもだまされた方が悪いと思っているのです。

 朝鮮やCHINAの存在のおかげで、日本人がいかにまじめで正直な民族であるかを世界に知らしめています。そして戦後67年にしてやっと日本人が目覚める時がやってきたことを教えてくれています。
 
 「領土なんてどうでもいい、欲しければ取れば」という人もいるでしょう。
 「日本は戦争の無い平和な国を目指すんだ、原発の無い安全な国を目指すんだ」と一人言っても日本以外の国は虎視眈々と日本の領土とその地下に眠る資源とその周りにある食料を狙っているのです。さらに、日本製よりもはるかに安全性の低い原発を作ろうとしているだけでなく、他の国にも輸出しようとしています。

 もう、自分の国内だけを見るときではありません。それがオリンピックをみて感動した後に来なければならないことです。

 日本人のよさを残しながら、世界と渡りあうしたたかさももう少し身につけなれば、これから直面する食糧難でどうやって日本人が食べていけるのでしょう?世界では異常気象により、穀物の生産が大幅にダウンしています。まずは政府は日本国民が食べるだけの食料やエネルギーを確保するのが、先決だと思っています。

 石油や天然ガスだけには頼れない社会構造になっているのです。現実問題をしっかりと見据えなければ、イメージや感情だけでは孫子の代まで生き残っていけません。

 韓国は日本のライバルではありません。小国です。日本が渡り合わねばならないのはCHINAの覇権であり、アメリカとの協力関係の維持です。

 アメリカの海軍士官と話してひしひしと感じるのは、彼らは日本帝国海軍やサムライに対して畏敬の念を持っていることです。今の日本人がそれに程遠いとわかった時には、友ではなく、侵略者にすぐに変身するでしょう。

 感情や目先にとらわれず、自国民がきちんと誇りを持って他の国を援助できるように余力を持つことがいまの政治と国民に求められるものではないでしょうか?