今日は憲法記念日です。 | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 日本国憲法の65年前の今日施行されました。
 
 この65年間一度もその内容を変えることなく、いまでは制度疲労をあちこちに来たし、瓦解寸前まで来ています。でも、どんなに悪口を言われようと「世界に冠たる平和憲法」といってこの憲法を守ろうとする人たちがいます。

 その人たちは、この平和憲法があるから戦後日本は戦争に巻き込まれずに済んだんだと胸を張って主張されます。先日の北朝鮮のミサイル発射失敗もこの日本国憲法のおかげのようです。

 この日本国憲法の欠点はいくつかあります。でも、これが天皇陛下から公布されたものですから私たち日本国民としては遵守せざるを得ないと思っています。ただ、この中には憲法を変えることもできる権利があるのですから、ぜひこれを使うようにしたいものです。

 この憲法の重大な欠点の一つに、友達が困っていても助けないでいいという項目です。これは集団的自衛権の問題ですが、日本の上空を隣の友好国目指してミサイルが飛んでいる場合、日本はレーダーで追跡してもそれを撃ち落すことはできません。

 弾道ミサイルが一定の高度に達し、落ちてくるスピードはとてつもなく、簡単に撃ち落せません。そうすれば、わが国及び友好国の国民に多大な被害が出る可能性があるのです。

 その為、そのミサイルがあがっている最中にまたは、発射前に攻撃するのが一番確実なのですが、今の日本国憲法が足かせとなり、それはできません。

 憲法の条項にはありませんが、そこから派生して「専守防衛」という英語に訳すことのできない概念があります。この意味を平べったい言葉で言うと、「日本人が何人、いや何千人他国の攻撃によって犠牲にならなければ、いっさい反撃できない」ということです。もしその中に自分の大切な人や家族が含まれていたらどうでしょう?

 むやみやたらに戦争をしようなんて一言も言っていません。戦争なんてしない方がいいのです。平和が一番なのです。でも、日本人の矜持を失ってまでも平和がいいのでしょうか?

 ある学生との討論番組で、この問題を討論していました。ある男子学生(東大生?)が『自分は究極の平和主義だからあらそいごとがきらいです。だから攻めてきたら、どうぞ好きなようにしてくださいといって相手の好きにさせる』ということを言っていました。

 こいつは何だ!と怒り心頭になりました。

 男子たるもの、この世に生を受けたのは愛するものを命をかけて守るためではないのか?
 女性は命をかけて子どもを産み、子孫を残します。それを守るのが男の役割ではないのかとついテレビに向かって叫んでいました。

 第二次世界大戦末期のヨーロッパ戦線でソ連との国境付近にいたおびただしい数のドイツ人女性はロシア兵に強姦されました。以前ドイツでは終戦をどこで迎えたかを聞かないのが礼儀だったと友人から聞いたことがあります。

 日本でも、満州国に8月9日にソ連軍がなだれ込み、たくさんの日本人女性が強姦され、年寄り子供が虐殺されました。壮年の男性はシベリヤに連れて行かれ、最長10年以上強制労働に従事させられました。

 そして国内では、日本の伝統や思想がことごとく禁止され、従順な日本人は今でもその呪縛から逃れられない人がいっぱいいます。

 これが外国の侵略を受けることです。そして、平和憲法の弊害の一つです。

 個人の権利ばかりを主張し、他人のことなどどうでもいいという日本人にはそぐわない個人主義がここまで来たのかと愕然となりました。

 これでいいのでしょうか皆さん。

 これを考えるのが「今日」という日ではないでしょうか。