保守同士で喧嘩してどうなる? | 井上政典のブログ

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 歴史を通じて未来を見よう。

 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 昨日、フェイスブックで友人のタイムラインに書き込んだら、同じ書き込みをしている人の文章が気になって覗いてみました。どうしても「歴史的なもの」にアンテナが働くようになっているのです。すると、その人のフェイスブックの書き込みには、「江戸時代の教育レベルは低かった」と断言してあるではありませんか。

 闘志がむらむらと湧いて、まずはやわらかく質問から入り、FB(フェイスブック)上での激論となりました。

 『江戸時代の識字率は簡単な「ひらがな」が読めれば日本では識字率にカウントされるが、大陸では漢字一万字、英語では難しい綴りが書けないと識字率に入らない。これは不公平である。』とか、『江戸時代の江戸の町は貧しく世界で取り残された時代であったとか』、『明治維新で西洋の先進の教育が入ってきたおかげで日本が発展した』さらには、『明治維新によって閉塞した社会が崩れ、若者たちが出世の意欲があったため、大発展を遂げた』などと書いてあるのです。その人は八幡和郎氏。評論家で多数の本を執筆されています。東大で元経産省出身者でした。

 数時間にわたるFB上の議論でしたが、「おかしいぞ」、「この人認識が間違っている」と思う場面は多々ありましたが、不思議にいやな気分がしませんでした。他の文章も読んでみると、この人はこの人なりに日本が大好きだということがわかります。ただ、見解が違うのです。

 これはこれで議論として楽しい時間を過ごしました。ただ、相手が見えずに文字だけを入力して議論するので、時間差が生じ、ちぐはぐなところもありましたが、お互いを認め合い、そして大いに議論をしたのです。

 私は相手が違う考えを持っているからといって排除しません。その人なりに日本が大好きで皇室を尊び、日本人の矜持を高めようとされていれば、見解の違いだけですので、なぜか許せるのです。ただ、その人の文書を見ると、闘争本能がむらむらと沸き起こりますが・・・。


 現在保守同士で喧嘩してます。元宮家の竹田先生は脱原発論者で、他の原発容認論者から攻撃を受けていますし、竹田先生も反論されています。桜井よしこ氏は、TPPに賛成されていますがそれを面白く思わない人も多いようです。そうやって日本を大切に思う人同士で喧嘩することはおかしいでしょう。

 私たちが守らねばならないのは皇室であり、皇統です。

 日本人が天皇陛下を戴かなくなったら、それはもう日本人ではありません。極東の島々に住むただの人間です。

 でも、私たちは皇統をお守りして、それに付随する伝統文化を継承することにより、日本人としての矜持を保てると私は確信しています。

 私たちが当たり前に思っている美しい道路、山々、川、そして困った時に助け合う人々などは、世界では見られないところのほうが多いのです。私たちは小さいころから、「うそつきは泥棒の始まり」といわれ、うそをつくことは罪悪であると教えられてきました。

 ところが隣の国では、自分や家族を守るためのうそはついてもいいのです。うそをつくのが悪いのではなく、それにだまされる人が悪いのです。これは地政学的な要素もたぶんに含まり、一概にどっちが正しいといえません。もちろん私は日本的なものが大好きですが、生きるすべとしてうそをつかなければならない状況も容認できます。

 私たちの当たり前は世界の当たり前ではありません。それを理解し、きちっと守るべきものは守っていかないと私たちの日本人としての矜持が失われた後に取り戻そうとしてもどうしようもありません。

 TPP問題や、民主党政府の体たらくなど問題は山積していますが、天皇陛下がいらっしゃる限りは日本民族の智慧と団結で難とでも乗り切っていけるのです。

 多少意見の違う人でも、愛国者であれば根気強く議論を重ねていきましょう。私たちの敵は日本に仇なす連中なのですから。