小沢よ、国民は決して赦していないよ。 | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
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 小沢氏が無実の判決を受けて、世の中が騒がしい。私の周りでも『小沢氏が無実なんておかしい、司法も終わりだ』と嘆く人がたくさんいます。

 でも、今回の裁判の焦点と私たちが思っている小沢氏の疑惑はまったく別物です。

 だから、いくら無罪判決が出ても、小沢氏が真っ黒であることはなんら変わりないのです。

 引用はじめ>>>東京地裁は26日午前、資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり、政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で強制起訴された民主党元代表・小沢一郎被告に対し、無罪とする判決を言い渡した。小沢氏は、2004年と2005年の政治資金収支報告書にうその記載があったことをめぐり、報告書を記載した元秘書らと共謀したとして起訴されていた。 >>>引用終わり

 つまり土地取引の際に、政治資金規正法違反である虚偽記載で小沢氏の責任を問うただけです。そしてそれに対して決定的な証拠がないということで無罪判決が下りただけです。

 ほとんどの国民は、小沢氏が政党を作っては壊し、そして壊した時に党にあった政党助成金で私腹を肥やしていると疑惑を持っていますが、これに関して今回の裁判ではまったくの争点になっていないのです。

 というのも、政治資金規正法を作った張本人が小沢氏であり(当時の自民党の幹事長であった)、この法律がどの範囲まで及ぶかを知り尽くしているからです。だから、その法律の範囲内でうやむやに自分のものにしたお金の行方は一切問われないのです。

 そして巧妙に証拠も隠滅しているために検察側が攻めきれず、政治資金規正法の虚偽の記載の責任だけを争点に起訴したのですが、やはり証拠不十分で無罪となったのです。

 これが司法の限界です。

 それならば、どうやってこの悪党に引導を渡すかというと、ずばり「選挙」しかありません。

 次の総選挙の終了後に、小沢や鳩山や菅が国会に戻ってくることをなんとしても阻止せねばならないのです。

 岩手県の選挙民の皆さん、小沢氏は巨悪です。検察も太刀打ちできないほどの大物です。それをただの悪党にするのは、皆さんの力しかありません。利権やしがらみなどでがんじがらめにされていると思いますが、小沢氏がいればいるほど政界は混乱し、岩手県の復興にも大きく影響します。

 もし小沢氏が岩手の人々のことを真剣に考えているならば、そうやって溜め込んだお金を3.11の後の被災地の支援の為に出しても良かったのではないでしょうか。彼は震災後何をしたのでしょうか?

 一年を経過するころにやっと重い腰を挙げ、被災地に入りました。

 もしこれが師匠の田中角栄氏だったら、すぐに高級フェリーなどをチャーターして被災者のための風呂や暖かい食事などの支援をしていたでしょう。自ら、避難所を回り炊き出しをしていたでしょう。あの独特のだみ声で涙ながらにお年寄りの背中をさすって回っていたでしょう。これだからこそ、敵も多いのですが未だに角栄ファンが根強くいます。

 でも、その弟子の小沢一郎はまったく違います。

 ただ自民党を追い出された恨みを晴らすために、自分の政治信条を捨て去り、権力を取るためにだけ政治家を続けているのです。だから、詳細のわからない国民にも胡散臭さを感じさせるのです。

 角栄氏のような義理人情など存在せず、ただ「恨」だけが存在する化け物なのです。

 詳しくは、産経新聞の名物記者「阿比留瑠比」氏のブログをお読みになることをお勧めします。彼が執念で集めた情報が満載されています。

 ただ、一つだけ言えることは、これで民主党政権の寿命が決まったと思います。民主党が分裂するのも時間の問題です。これはいいことですが、今本来ならばこんな政局にかかわっている余裕はないのです。

 まさに内憂外患状態の日本を救うのはやはり石原慎太郎知事しかいないのか。