防衛相と国土交通相の二閣僚が問責決議を受けました。でも、野田首相は彼らをかばっています。
ということは、何も行動を起こそうとしていないのです。野田首相と輿石幹事長の面子にかかわることなので、罷免したくないのでしょう。でも、それだけでしょうか。私は昨日のコラムでも書きましたが、北朝鮮と同じでこれが民主党の時間稼ぎとアリバイ工作ではないかと訝っています。
というのは、二閣僚が辞任または、首相が罷免しないと公明党を除く野党は消費税増税法案を審議しないことになっています。ということは、もしこの法案が時間切れになっても、野党の協力が得られなかったと野党を責めて自分の非を世間からそらそうとするのでしょう。または、民主党の空中分解を防ぐためでしょうか。
就任当時の野田首相にはもう少しやるかと期待していました。でも、やっぱり民主党なのです。そして、純粋培養された松下政経塾の限界なのでしょう。やはり、実社会で実務経験のない人が政治家をすることは無理があるのです。もちろん民主党は政権を取るためだけに集まった寄せ集めの政党です。それが政権を取っても左巻きの日本にはそぐわない支配階級と被支配階級の支配と搾取という古臭いマルキシズムが存在するため、君臣一如の日本的な解決策が見出せないのです。
だから、野田首相は党内融和とか言って八方美人的な人事をしたのがこの結果です。
野田首相は消費税増税に政治生命をかけるといいました。財務省からの差し金といわれています。先日ある財界の方から聞いた話なのですが、財務省は景気の悪い時にこういうことを仕掛けるのです。とういうのは不景気にはみんながなんとかしてほしいと頭を下げに来て財務省の権威が上がるため、日本の景気を上げようとしないのだとおっしゃっていました。
海千山千の自民党政権時はそれを使いながら共存共栄していましたが、素人集団の民主党はそれを使いこなせずに、逆に使われ放題になっているのです。
そのことに野田首相もやっと気付いたのでしょうか、でももう手遅れです。
田中防衛大臣は、防衛大臣の資格の前に国会議員としても資格がないことをさらけ出しました。でも、彼の任期も後四年も残っているのです。こんなアホに巨額の税金を払うことがもったいなさ過ぎます。
横峯といい、田中といいこんな政治家を退職させることが民主党ができる政治改革であり、無駄使いをなくすことではないでしょうか。
野田首相よ、早く解散をして国民に信を問え。国民を馬鹿にするのもいい加減にしろ！