以前、政治家志望の方とお話をした時、私が『あなたはどうして政治家を目指すのですか?』と質問しました。
すると彼は『日本人を守りたい』といわれました。そこですかさず、『あなたにとって日本人の定義は何ですか?』と聞くと、目を白黒させて答えられませんでした。
この質問は色んな県議や市議や国会議員にするのですが、まともに答えた人はありません。一番まともに答えた人は、政治家ではありませんが、登山家の野口健さんです。
「日本は日本人だけのものではない」とのたまった究極のアホもいますが、石原都知事の今回の尖閣諸島を東京都が買い取るという発表は、さすが石原さんと溜飲を下げた方が多いのではないでしょうか。
日本の領土を他国に取られるということは、自分の体の部分を切り取って相手に持っていかれると同じことですが、だれも矢面に立とうとしませんでした。それを石原都知事は「否」とし、断固とした態度を取りました。
私は拍手を送りたい、それも起立して贈りたいと思います。
大東亜戦争に負けて以来、日本外交は屈辱の歴史でした。GHQの日本占領、李承晩ラインによる日本漁船の拿捕、竹島占領、北方領土付近のソ連から漁船拿捕、北朝鮮による同胞の拉致などです。
そのたびに、この国の政治家は日本国民を守る気概があるのかとだんだん思うようになりました。それが政治不信に繋がっているのです。
ガレキ処理にしても、東京都はいち早く引き受けを表明し、実際に作業に入っています。首長が断固たる態度で決断した場合には少々の文句を言う人があっても、できるのです。
先日も福岡市議会のガレキ受け入れの問題をあーでもないこーでもないと結局福岡市民の安全を考えて受け入れは難しいと弁解していました。
なんと見苦しい!
「東北のガレキの放射能を拡散してはならない」とかいうもっともらしい理屈をつけていますが、
福島の人はそのガレキのそばで暮らしていても良いのですか?
東北のガレキがすべて放射能に汚染されているのですか?
東京都は受け入れているために、白血病などの癌が急増しているのですか?
こんな屁理屈は、首長の腹一つでどうにでもなるということを石原都知事は態度で示しています。
政治家の気概の違いでその国や地方の未来が明るいか、暗いかがはっきりと決まります。
東北の人が困っているのなら、助けてあげるのが同じ日本人として当然の行為でしょう。
たとえば、福岡県には炭鉱の跡地がたくさんあります。燃やしてその処理したものを河川に流せないのなら、炭鉱の閉山して空洞になったところに貯蔵すれば良いでしょう。筑豊地方や大牟田地方にはたくさんそういう場所があり、経済的にも疲弊しています。そこにそういうものを持っていき、雇用を増やせばそこに住む人々も経済的に潤うのです。
尖閣諸島も自衛隊や海上保安庁の常時駐屯する基地を作り、領海内でもCHINA漁船の操業を徹底的に取り締まることが、急務です。現在はその付近の海域はCHINAによって実効支配されつつあるのですから、そこで島へ上陸され居座られるのも時間の問題なのです。
その時に決断するのが、国民から票をもらって権力を持っている政治家の使命ではないでしょうか。
どんなに反対があろうが、抵抗があろうが、それが日本の国益に叶うと判断した場合は果敢に努力すべきでしょう。ただ、野田総理のように時期を考えないウスノロもいますが、果敢な決断をする対象を間違えています。
天よ、あと十年石原慎太郎氏に時間をお与えください。そうすれば、日本はもっとよりよい国に蘇るでしょう。