おかげさまという心が人と人を結びつける | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
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 毎週金曜日朝7時からお仏壇のはせがわの本社ビルで開催される勉強会に参加しています

 今日は、長谷川裕一会長の経営塾の日で会長自らがお話をしていただきました。色んな有意義なお話や情報があるのですが、特に心に残った次のお話をお伝えしたいと思います。

 30年ほど前までは「ご先祖様のおかげで」という言葉が日常よく使われていました。

 しかし、今はどうでしょう?ほとんど聞かなくなりました。しかし、この「おかげさま」という言葉によって自分と他人との差をなくしていたにもかかわらず、その意味を深く考えずに自分ひとりで生きているような錯覚に陥った人がこの言葉を死語にしました。

 そしてその本人が他を拒否しているため、他から阻害され孤独かしていくのです。

 しかし、それを防ぐ魔法の言葉が「おかげさま」なのです。

 「おかげさま」といった瞬間に、外界とのつながりを考えた思考や行動が生まれ、この世でみんなと繋がるのです。

 普段は忘れていたこの言葉が東北大震災のような非常時に人々の間で多用されるのは、人とのつながり(きずな)の重要性を再認識するからだと思います。

 いかがですか?一日に何回「おかげさま」という言葉を使っているでしょうか?

 私は最近この言葉をよく使うようになりました。初めは意識して使っていたのですが、使うにしたがって本当に人間関係がうまくいくようになりました。

 それは、おれがおれがの「我」の世界から、おかげおかげの「解脱(げだつ)」の世界へと変化したのだと思います。

 人間は、決してひとりでは生きていけません。それ以前に生まれ出てくることができません。

 ところが、その教育を日本では学校でしないのです。世界でもっとも宗教的な生活をしている日本人が宗教という言葉にアレルギーを持っているとしか思えません。

 学校でも神話を教え、高僧のお話を聞かせてあげればもっと人間らしい、いや日本人らしい日本人が増えるのではないでしょうか。

 こうして生きているのは皆さんのおかげなのですから。