民主党、改造しても民主党 | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
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 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 今日内閣改造を野田総理大臣は行い、岡田氏を副総理格で入閣させるようです。

 しかし、どんな内閣を作っても所詮民主党なのです。

 なにがおかしいか?

 それは、民主党が日本国をどのようにしたいという構想がはっきりしないからです。綱領が作れない政党だからです。

 仙谷や枝野、小宮山のような真っ赤な活動かもいれば、小沢派のような自民党に恨みを盛っただけの人や、中野や山岡のように日本に仇する輩もいれば、何も政治信条がないのにブームに乗ってこの党にいるような人ばかりです。

 その良い例が、鳩山由紀夫であり、菅直人であり、ただの調整型の野田総理なのです。

 民主党のあほな例を今日はひとつ挙げます。他にも山ほどあるのですが、これだけ知ればあほさ加減が充分に理解できます。

 それは、公務員改革という官僚たたきです。

 テレビなどのマスコミが公務員宿舎や天下りのことを連日放送し、こんな一等地に安い家賃の公務員宿舎があるなんておかしいとか、天下りでこれだけの退職金をもらっているとか、いかにも公務員を目の敵にしているように見えますが、これらは昔で言う上級公務員だけを叩いています。

 そしてあたかも民主党やマスコミは公務員改革をやっていますという印象を国民に植え付けていました。

 でも、実際何が変わってでしょう?

 公務員の人件費を20%削減とかまぼろしのマニフェストで言っていましたが、実際は何にもできていません。

 当たり前のことです。民主党の支持母体は自治労などで、公務員の労働組合です。その労働組合にメスをいれることなど、民主党には不可能なのです。そうすれば支持母体が黙っていません。ギリシャの公務員のことをみてびっくりしている人は日本も同じような人達が割合は少ないにしても存在することにもっと驚くはずです。

 厚生労働省の消えた年金問題でも、現場で働く公務員が組合活動で力をもち、きちんとした労務体制を取れなくしていたのが元凶です。

 それに手を突っ込むことは、民主党の自殺行為になります。そこで、国民の目をそらすために、公務員たたきと称して官僚(高級官僚)を叩いていただけのことです。

 そのまやかしに目をくらまされてはいけません。

 ところが、その行為は高級官僚のやる気を削ぎ、政治主導というこれまたまやかしの言葉のために祖国が危機に瀕したときに何も動かなくなる状態を作り出しました。

 自民党の譲歩に譲歩を重ねた政治がいいとは決して思っていませんが、官僚がすべて悪いという今の風潮はおかしいのです。彼らの中にも一所懸命に国のために尽くそうとして夜遅くまで働いている人達はたくさんいるのです。

 こういう矛盾に国民もやっと気付いてきました。

 どんなに内閣を改造しようとも、日教組のドンの輿石が幹事長をやり、素人の防衛大臣や一人も死刑の執行ができない法務大臣を任命したり、マルチの親分をその管理をさせようとしたりしてわずか4ヶ月で内閣改造をしなければならなくなった野田首相の責任はどうなるのでしょう。

 岡田氏を副大臣にしても、どれだけの党で求心力があるのでしょう?

 今は国難の時期です。東北では復興を願う人が凍えて冬を過ごし、将来の展望も望めません。TPP交渉というそれぞれの国益を見据えた今後の日本の命運をかけた戦いがあり、海ではCHINAや朝鮮半島が傍若無人に振舞っています。

 このような事態を招いたのは、政治家の責任だけではありません。それを選んだ国民の責任です。いつ選挙になってもいいように自分の選挙区の候補者の考え方をしっかり把握することをしなければなりません。

 演説会があるときは、必ず一回は顔を出しましょう。そして、外国人参政権や夫婦別姓や人権擁護法案や戦時売春婦の補償問題などについてどんな考えを持っているかをきっちり質問しましょう。

 そして、日本国のことを真剣に思っている人を見極めてその人達に政権を付託しなければ、日本国の将来は暗いと思っています。

 だから、私はこうやってほえ続けています。ひとりでも、いや私一人ではありません。大勢の方が危機感を持って何らかの行動をしています。ぜひ、それらを結集して祖国ために働く政治家を育てなければならないと思っております。