「夢」と「DREAM]は違うことをご存知ですか? | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
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 先日、一所懸命がこのごろ一生懸命になっていることを嘆きましたが、もうひとつこのごろの日本語でどうしても受け入れられないものがあります。


 それは、DREAMを夢と訳していることで、「夢を実現しよう」とか、「夢に向かってはばたけ」とかこの夢という言葉の本来の意味とはまったく違ったところで使われています。


 英語を少しご存知の方ならお分かりになると思いますが、英語の「DREAM」は、

1.寝てみる夢

2.実現したい目標

 と二つの意味を持っています。


 昔は英語は奥が深いなと思っていましたが、いまはなんだ英語がすごいんじゃなくたくさんの表現方法のある日本語がすごいと気付かされました。


 戦後、英語がどっと流入し英語がかっこいいと思われていた時期、そうそれはちょうど私の学生時代とマッチするのですが、DREAMを夢を訳してそれを目的のようにいい始めました。


 特にこのごろその多用がひどいのです。


 1963年のキング牧師の有名なスピーチ「I have a dream」をしっかり「私には夢がある」と訳して喜んでいた自分が恥ずかしい。


 夢という日本語の意味は、起きたら覚めるものでしかありません。つまりおぼろ、実体がないものなのです。だから、和服の世界では「夢」という字が書いてある帯を慶事(よろこびごと)で着用することは失礼になります。


 結婚式で夢という文字の入った帯を締めることは、相手に「すぐに覚めて別れるさ」といっているのと同じ意味なのです。にもかかわらず、今のテレビでは「夢」という言葉が多用されています。


 おかしいと思いませんか?


 私たちは、このような文字の誤用で少しづつ洗脳されているのではないでしょうか?


 一所懸命を使わなくなったことで、一辺の領土くらいどおってことないさと思わされていないでしょうか?一辺の領土とは私たちの小指の先と同じなのです。ちょっとでも切ったら痛くて血が流れるのです。でも、一つの所に命を懸けなくなったから、まあいいかなって思うようになったのではないでしょうか?


 夢という起きたら覚める実現しないものを若者に追わせて、疲れてどうせ努力したってだめだと思わせているのではないでしょうか?


 由緒ある男系天皇に対して、雑系天皇を女系天皇という耳障りのいい言葉に置き換えたみたいに、日本語の誤用による日本文化の破壊がすすんでいるように思えてなりません。


 では、DREAMをなんと訳せばいいのでしょう?


 これは「志(こころざし)」です。


 「志を持つべし」「志は高かるべし」「志を抱く」というようにすべて前向きですが、夢を使った熟語を思い出してみてください。「無声」「夢魔」「夢精」など、ろくな言葉がないのがその証明です。もし、夢という言葉がいい言葉ならば熟語ももっといいものがあるはずです。


 私は「あなたの夢は何ですか」と聞かないようにしています。「あなたの志はなんですか」と聞くようにしています。



 もうすぐ新年、志し新たにすばらしい年を迎えたいものですね。


 そのためには、悪習を改め、身辺をきれいにして歳神様を迎えなければなりません。ちなみに初詣は明治になってできた比較的新しい習慣で、基本的には掃き清められた自宅に歳神様をお迎えするのが日本のもともとの伝統です。


 神様を迎えるために大掃除をします。なぜなら日本の神様はきれいなところが好きだからです。お正月がおめでたいのではなく、お正月を祝おうとして身辺を清らかにして歳神様をお迎えし、来ていただくからめでたいのです。


 宮中では、365日塵ひとつないように清潔にされていますが、一般庶民の家ではせめて正月三が日くらいはきれいにしておこうということです。


 私も今年身についた垢を温泉で洗い清め、なかなか落ちないでしょうが、しっかりと洗って新年に備えようと思っております。そういう気持ちが神様に正しい道をお導きいただける自分を作り出しているように思えてなりません。


 今年も神の島沖ノ島へ二回も渡らせていただきました。そこで神様の力を頂くようになり、自分の中に必要なものとそうでないものをはっきり区別できるような能力を賜りました。つき物のような存在を昨日きっぱりと払いのけることができました。これで新年をすっきりと迎えることができます。


 すると今朝から、来年早々に大きなプロジェクトを立ち上げる話が現実化してきたのです。そしてそのプロジェクトの重要な役割を担うような話が飛び込んできました。またこれが具体化したらおしらせしますね。


 嘘のない生活をすること、つまり神様が寄って来やすい清潔な状態を私たちの心の中で作ることがやはり大切だと実感しました。悪魔はどこへでも忍び寄るもの、不浄なものをできるだけ遠ざけることが大事です。


 私の志はすばらしい日本の伝統を後世に引き継ぐことであり、堕落した日本をもう一度世界に冠たる国にすることです。それは、国民一人ひとりが日本人でよかったと思うことができる国にすることです。


 その実現のために、もっと研究し、その結果を講演や新聞やネットで発表していくことです。そしてばらばらの日本大好きな人達を連合させ一大勢力にし、日本が大好きな人達の手に日本を取り戻すことです。


 そのためのキーワードは「結び」と「調和」だと思っております。


 最後までお付き合いいただきありがとうございました。これをお読みの方々のご多幸を祈念しております。


 来年も、よろしくお願いします。