北朝鮮の人々に哀悼の意を表します。 | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 金正日北朝鮮総書記が逝去されました。


 謹んでお悔やみを申し上げます。


 こんなことを書くと今まで言っていることと違うじゃないかといわれそうですが、どんな人でも亡くなったらお悔やみを言うのが日本の伝統ではありませんか。


 故人を悪く言うのは、おかしいと思いませんか?


 先の大戦、こういうと日本では大東亜戦争ですが、アメリカではどれだ?と必ず聞かれます、とにかく大戦末期にフランクリンルーズベルト大統領が亡くなります。当時のナチスドイツの新聞は、「ほら罰が当たった」というような論評で書かれているのに対し、当時の日本の首相であった鈴木貫太郎総理は、アメリカ国民に哀悼の意を表する文章を中立国であるスイスの新聞に寄稿しました。


 当時日本には、連日のようにB29が爆弾の雨を無差別に一般市民の頭上に降り注ぎ、大勢の人々が亡くなっているさなかです。戦争をしている相手国の元首が亡くなったわけですから、大喜びしてもいいものですが、当時の鈴木首相は違いました。きちんと人間の道理を示したのです。


 日本には、古来より山川草木国土悉皆成仏という考えがあり、すべてのものに命が宿り、その命がなくなると大元へ帰っていき、また生まれ変わるという輪廻転生という考え方があります。


 どんなに非道な人間でも、亡くなったらお悔やみを相手に対して述べるのが日本人として生き方ではないでしょうか。


 

 ただ、このお悔やみは北朝鮮の人はチャンスです。それは、拉致や特定失踪被害者の人たちをこの機に日本に送り返せばいいのです。金正日総書記がやった犯罪を正す絶好のチャンスです。


 横田めぐみさんを年老いたお父さんお母さんの元に返してください。生島孝子さんをお姉さんの下に帰してあげてください。そうすれば、新しい日朝関係が築けるチャンスですよ。


 北朝鮮の人は自分たちが難民として日本に来る必要はありません。きちんと拉致被害者や特定失踪被害者の方々を帰せば、日本も人道的な援助を惜しまないでしょう。


 その南にある国が歴史的な捏造事項を日韓の首脳会議のメインの議題にするなど、あまりにもお粗末な外交しかしてこない今です。チャンスではないですか?


 そして日本側も朝鮮半島や大陸にめっぽう甘い民主党政権です。これらの被害者の方々が帰ってくれば、国民の反発など恐れずに大盤振る舞いをするでしょう。


 今が絶好のチャンスですよ。


 金総書記が逝去されたために、隠さなければならないことはもう何もなくなったはずです。


 ぜひ、日本で待っている家族の下へ強制的に連れて行った人々を帰してください。今が一番のチャンスです。もうこれ以上時間がないのです。お父さんやお母さんが生きている間にせめて一目だけでも合わせてやってください。それが、このタイミングです。