女系天皇という呼称のまやかし | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
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 昨日、福岡県護国神社で開催された竹田研究会で聞いたお話を皆さんにもご披露させていただきます。


 此の竹田研究会は元宮家の竹田恒泰先生が毎月一回福岡を始め全国各地で開催されている新しい日本の枠組みを考える勉強会で、普段は古事記や時事についてのお話を二時間半たっぷりと聞かせていただいております。


 昨日は、女性宮家の創出で大変な騒ぎになっている問題です。


 そもそも、日本国の天皇陛下は2671年にわたって男系によって継承されてきました。そのために、何代前でもきちんと皇統がはっきりしているのが、世界に類を見ない正統性が日本の皇室の特徴です。


 そこで男系天皇という言葉ができ、それに呼応するがごとく「女系天皇」という言葉が反皇室勢力によって捏造されました。男系天皇という言葉は、男の天皇様の子供しか天皇になれないというもので、そのために皇統がしっかりと守られてきました。


 しかし、左翼勢力が捏造した「女系天皇」という言葉は、これに当てはまりません。母親の皇統がづっとつながっているわけでなく、父、母、父、母と混ざり合っているために、由緒正しい男系天皇という言葉には不釣合いの言葉となります。


 それならなんというべきかというと。、雑系天皇というべきであると竹田先生は主張されています。


 男系がいいか女系が良いかというと、女系はだめだといった瞬間に女性差別だとか、男女平等という非難を全身に浴びてしまい、男系天皇の由緒正しさが飛んでしまいます。


 しかし、男系がいいか雑系が良いかと聞けば、ほとんどの人が男系の由緒正しさが伝わって、こちらを選ぶでしょう。


 内閣法制局という官僚の頂点にある組織が皇室をつぶそうとたくらんでいるのです。その首謀者が古川貞次郎という厚生官僚でその子分格の羽毛田氏を長官として宮内庁に送り込んでいます。


 その羽毛田長官が天皇陛下のご病気に合わせて女性宮家の創出を野田総理大臣に自分の職務も弁えずに意見具申しています。


 此の女性宮家を作ることは、女系天皇を作るのではなく雑系天皇をつくることにより、皇室の弱体化につながります。日本の皇室は2671年間血がつながっているから尊いのであって、もし雑系になればわれら庶民となんら変わりないことになります。


 もともと宮家には基本的人権など存在しません。選挙権・被選挙権はもちろんのこと、旅行乾坤の自由もなく、職業選択の自由もありません。それは、日本国の伝統だからです。その世界に基本的人権や男女平等という概念を出すほうがおかしいのです。


 伝統を合理性でとこうとすればはじかれるだけです。男性しかできないこと、女性しかできないことがきちんと決まっているのが、伝統であり、日本文化です。それを一緒にするほうがおかしいのです。


 女性宮家の創出は女性蔑視でもなく、女性差別でもありません。ただ、男性差別なのです。つまり皇室に民間の男性を受け入れることを拒否してきたのです。そうしなければ、皇室の絶対性がなくなるからです。


 天皇陛下がなぜ尊いか、それは血統の問題です。それが入り混じっていてはもはやひっぱん人と変わらなくなってしまいます。


 女系天皇という言葉はもう使うのをやめましょう。雑系天皇という言葉に置き換え、彼らの陰謀を討ち破くべきだと思いませんか?