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野ざらし1人旅~漂泊への憧憬~

西行の漂泊の旅に憧れ、主に青春18きっぷを使い、いろいろな景色を巡って1人歩き続ける旅の記録

旭川に行くときは、いつも6:45羽田発、8:20旭川着のエアドゥ便を使います。エアドゥは北海道便に特化したLCCです。

 

ローコストの採算性ためか、オンラインチェックインが導入され、カウンターでの手続きなしで発券できます。

 

発券は出発の24時間前から可能、購入時に座席指定していない場合は、このタイミングで座席が決まります。

 

出発直前ですので、普通であれば窓際は取れません。取れても翼の位置のところで、景色の見え方は期待できないです。

 

ところが、今回は直前のキャンセルでもあったのか、窓際が1つ空いていたので、迷わず選択しました。

 

もちろん翼の位置ではなく、しかも左側で、飛行ルートからすると、日本列島を見ることができる側です。

 

それで飛行中は窓から景色を見ていて、本州と北海道の境目を見ることができました。

 

海を隔てて左右に陸地が見えます。言わずもがなですが、左側が青森、右側が北海道です。

少し進むと、二又の部分がはっきり見えて、上の写真が青森の下北半島であることがわかりました。

二又部分の中央部右側に見える鉤状のでっぱりは函館です。地図でしか見たことのない光景……実物は息をのむ迫力があります。

二又の先端を形成する細長い陸地を横目に北上すると、また右側に鉤状の地形が見えてきました。室蘭の街です。

さらに進むと、陸地を縫うように海路走っているのと、海にちょこっと出っ張っているのが見えました。苫小牧です。

 

上空から見ると平地は立体感がなく、ペラペラで今にも波にのまれそうなほど弱々しく見えて不思議な感じがしました。

 

今回たまたま窓際が取れたことを思うと、一生の記念とでもいうべき貴重な光景を目にすることができた心地がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年2月に旭川に行って、駅前に並んでいた氷像を初めて見た時の印象が忘れがたく記憶にとどまり続けています。

 

街が雪に覆われているのですから、いわば天然の冷凍室。氷像が溶けることのない世界です。

以来、雪降る季節になると、このことが思い出されます。そこで昨年再び旭川とそれから札幌を訪ねました。

 

今年の冬も、あの時の氷像の記憶に誘われるようにして、北海道行きを決めました。今回は美瑛と小樽にも足を伸ばします。

 

まず旭川に行き、冬まつりを再訪した後、美瑛に行き、白髭の滝と青の池を見ることとしました。

 

青の池のシーズンは夏。幻想的な青色の水面は、冬の間雪に閉ざされてしまうので、あまり行く価値はないかもしれません。

 

しかし夏はいずれ行くとして、今回は下見のつもりで行く感覚で行くことにしました。

 

白髭の滝は青の池から数km離れたところにあり、こちらは冬の方が見映えはよいというような記事を見ました。

 

その後、夜に旭川を発ち、札幌へ移動。ネットカフェに泊り、翌日は雪まつりを見た後、小樽に行くとしました。

 

小樽から札幌に戻り、夕方雪まつりのプロジェクションマッピングを見てから、飛行機で帰京。

 

今回は冬まつりと雪まつりの日程が重なっていて、1泊2日の行程と決めました。

 

旭川空港の出入り口の温度計は-7°を表示(2月9日8:45頃)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて行ってみようと思っていたところは一通り行けましたので、あてもなく自転車を走らせていました。

 

するとある地図板に「旧堀辰雄……」と見えた気がして、自転車を止めてよく見てみました。

 

地図には堀辰雄の住居跡とのこと。軽井沢のイメージが強い作家ですが、幼少期は隅田川沿いの下町で育っています。

 

それが向島であることも本で読んだ記憶があり、たしかにこの近くに住居があったのでしょう。早速行くことにしました。

 

現在その場所は、保健福祉センターになっていて、建物脇に旧居であることを示す看板が立っていました。

 

実は大学の卒論で堀文学をテーマにしたことがあるので、僥倖人方ならない思いでいっぱいになりました。

 

堀文学に興味がなければここを訪れようとも思わないでしょうから、色々学べば、自ずと行きたいところが出てくるはずです。

 

さて、時刻は22時近くになり、今年はここまでにしておこうと思い、上野に戻り、大手町の方へと進みました。

 

去年のように新橋あたりから虎ノ門、六本木を通って神宮外苑に至るコースを進んでいきます。

 

大手町の丸の内側(八重洲側の反対)の方を通っていくと、イルミネーションが煌々としている通りがありました。

光の色が移り変わって結構鮮やかだったりするのですが、人通りもなくひっそりとしたたたずまい。

もっと人がいてもよさそうですが、このときたまたま強風が吹いていて自転車もこげないような状況のせいかもしれません。

 

自分にとっての2024年はこれで終了。年々疲れを感じるようになり、家でゆっくり過ごしたいとも思い始めてもいます。

 

来年はどうなっているのだろうかと思いつつ、できれば行きたいところ見つけて続けられればという心境です。