野ざらし1人旅~漂泊への憧憬~

野ざらし1人旅~漂泊への憧憬~

西行の漂泊の旅に憧れ、主に青春18きっぷを使い、いろいろな景色を巡って1人歩き続ける旅の記録

下鴨神社は、京都駅からおよそ5㎞ほどのところにあります。始発まで5時間くらいあるので行ってみました。

 

とはいっても暇つぶしではなく、元から計画していたもので、あえて行くといった方が正しいです。

 

 石川や 瀬見の小川の 清ければ 月も流れを 訪ねてぞすむ

 

鴨長明が詠んだ和歌で、瀬見の小川は、神社内の糺の森の脇を流れる小川のことです。

 

この和歌に詠まれた情景を始発待ちの時間を利用して見てみるのが目的です。

 

10月上旬ですが、寒さはなく歩いている人の中にはまだ半袖姿もありました。

 

5㎞歩くのはしんどいですが、明日は電車に乗って帰るだけ。最後のひと頑張りといったところです。

 

5㎞は普通に歩けば1時間ちょっとくらいですが、疲れもあってゆっくり歩いたので2時間くらいかかりました。

 

駅を出たころ、上空は雲がかかっていましたが、到着するころには少し晴れてきました。

 

実際、川を見てみると写真の通り。予想はできましたが、月明かりが川面まで届いていません。

そういうわけで、こんな感じだろうかと思いなら、それらしい光景を撮ってみました。

 

神社内の街灯が川面に当たっているところです。月と見立てるには無理がありますが、イメージはこうかもしれません。

 

よく考えれば長明が生きた時代でも月あかりが川面に届くなんてことはなく、想像して作ったのかもしれません。

 

これで、今回の旅の目的はすべて終わりました。また5㎞歩いて駅に戻り、東京に帰ります。

 
 

 

 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行きと帰りのルートが違うので、どの地点から帰りになるのかは気分次第みたいなところがあります。

 

延命水がメインの旅でしたので、その後は帰りと言えますが、まだ西に向かっているので、そんな風には思えません。

 

とはいえ目的は達成したので、一気に力が抜けました。昨夜はほとんど寝てないので疲れも感じます。

 

座って移動したかったのですが、青春18きっぷや秋の乗り放題きっぷのシーズンのせいか、混んでいて座れませんでした。

三次には16:00到着予定。80分たち続けになり、足がどんどんしんどくなっていくのをひたすら我慢です。

 

三次駅に着きました。ここからは快速みよりライナー広島行きに乗り継ぎます。

始発ですが、この汽車でも座ることができませんでした。多くの人が備後落合から広島へ移動するとは予想してませんでした。

幸い、車両前方に広いスペースがあったので、車窓によりかかる形で乗り切ります。

 

時には車窓から穏やかに流れる川や静かにたたずむ山々を眺めながら気を紛らわせます。

17:30に広島駅に到着。11:14に宍道駅を出てから6時間余りかかりました。

 

これだけ時間がかかっては人々の移動がマイカーにながれていくのも仕方ないかもしれません。

備後落合駅と違ってびっしりと埋まった時刻表。これくらい走らせないと採算が取れないというところでしょう。

糸崎行きのレッドウィングが入ってきました。スタイリッシュなフォルムです。

岡山駅。到着は20:40ごろ。なぜか広島~岡山間は1時間くらいという思い込みがあり、3時間かかる現実に戸惑います。

姫路駅に到着。ここまで来れば京都までは新快速であと一息といったところです。

0:30京都駅に着きました。ここで始発待ちですが、その前に下鴨神社に行くつもりです。

 

 
 

 

 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11:14に宍道駅を発ち、14:23に備後落合駅に到着。ここは芸備線との乗換駅です。

2024年8月に一度来ましたが、そのときは新見駅から芸備線で来て、また新見へ戻るというものでした。

 

2年ぶりの再訪となった備後落合駅は、当時と変わらない閑散とした佇まいのままでした。

見ての通り、木次線が3本/日、芸備線の三好方面が5本/日、新見方面が4本/日です。

人里離れた奥深い山々の中にひっそり佇む姿は、秘境駅と言われても違和感がありません。

 

かつて駅は賑わい盛期は100人超の人が駅で働いていたという話があり、衰退する地方ローカル線の象徴となっています。

 

何とか盛り上げようと、駅の小さな待合室は往時の活気を伝える写真や掲示物が所狭しと飾られています。

往時を知るJRの元駅員さんは今回もいらっしゃって訪れた人たちに案内をしていました。

14時台は、木次線、芸備線三好方面、新見方面の3線が同時に居合わせる唯一の時間帯です。

 

青春18きっぷや秋の乗り放題きっぷのシーズンは乗客が多いので賑わっているように見えます。

 

しかしそれも束の間。たぶんほぼ全員が乗り換えて駅を去っていきます。私も14:40の三次行きに乗り込みます。

わずか17分の滞在。3方向に順次汽車が出ていくと、恐いほど静まり返ってしまうのだろうと思いつつ、また駅を後にしました。