野ざらし1人旅~漂泊への憧憬~

野ざらし1人旅~漂泊への憧憬~

西行の漂泊の旅に憧れ、主に青春18きっぷを使い、いろいろな景色を巡って1人歩き続ける旅の記録

GWに神戸に行く予定があったので、途中京都で降りて、下鴨神社に行きました。

 

下鴨神社は一昨年夏に訪れていますが、その時は方丈庵を見るのが目的でした。

 

その後、放送大学の『方丈記と徒然草』という講義を見て、鴨長明についていろいろと知る機会を得ました。

 

その中で、鴨長明が詠んだという和歌「石川や 瀬見の小川の 清ければ、月も流れを 訪ねてぞすむ」を知りました。

 

瀬見の小川は下鴨神社内の糺の森の横を流れる小川ですが、前回訪問時は、川が流れているのさえ気づきませんでした。

 

しかし神社内にはこのように、誰の目にもはっきりとした小川が流れています。石畳の川底が石川と言われる所以でしょうか。

その後、糺の森に行き、川の流れを追ってある浮きました。一昨年ここを歩いたのに、やはり気づきませんでした。

瀬見の小川についての説明書きもありました。知らないと見落としてしまうものです。

後日さらに調べると、下鴨神社内には瀬見の小川の他に、奈良の小川、泉川、御手洗川の4つがあるそうです。

 

そういえば、御手洗川の文字は立て札に書かれていたのを見たような記憶がありますが、定かではありません。

となると、自分が瀬見の小川と思って撮ったものが実は他の川だったりするような気がしてきました。

 

やはり勉強してからでないと、見落としたり、見間違えたりしてしまうものだと改めて考えさせられます。

 

下鴨神社を後にして、賀茂川と高野川の合流点に行ってみました。左が賀茂川で、川に挟まれた森の部分が下鴨神社です。

下鴨神社はもう一度訪れようと思います。できれば夜に行って、月が川面に映るところを見てみたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無意識でも足を止める風景というのがあって、自分の場合は、川(あるいは海)と夕暮れ(あるいは日の出)の組み合わせです。

 

その源流は四万十川で見た夕暮れなのかなという気がします。穏やかでゆったりとした時間の流れを感じるものがあります。

 

以来瀬戸内海や和歌山の紀の川など折に触れて、川や海の流れと日の出・夕暮れに立ち会ってきました。

 

今回は綱島に行ったときの帰りに通った鶴見川です。名所というわけではないですが、この組み合わせには足が止まります。

 

日中は青い空が赤く染まるというコントラストが、幻想的に映るのかもしれません。

 

ゆったりとした風景と言いながら、鉄橋には高速走行の新幹線。これは興を殺ぐのか否か。

 

東京と新横浜の間はあまり速度を出してないので、矢のように過ぎていったわけではないですが……。

 

アングルを引いて、川や空が大きく映るようにしてみました。空は動かず、陽は徐に沈み、川は静かに流れていきます。

 

なぜ川と空と陽の組み合わせに惹かれるのか、もっと根本的な理由がある気がします。

 

これからもふと立ち止まっては、日の出、夕暮れを追いかけたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

札幌~小樽間はモバイルSuicaが使えるので、スマホで改札を通り、小樽方面のホームに向かいました。

 

するとホーム上は多くの観光客が電車の到着を待っている状態で、面食らってしまいました。

北海道に観光客が大勢来るのは知ってましたが、雪まつりとかニセコが大半だと思っていました。

 

しかし美瑛でも感じましたが、観光客の行き先は実に様々で色々なところを訪れているようです。

 

欧米の方はもとより、中国や韓国のようなアジア系の人も多く、アジア系は若者が多いように見えました。

 

その結果、小樽駅では改札を出るまでに渋滞が起こり、15分くらいかかってしまいました(写真は小樽駅ホーム)。

観光客の大半は、駅から500~600m離れた小樽運河に集まっており、思い思いに写真や動画撮影をしていました。

 

自分もその中に混じり、写真を撮ってみました。歴史を感じさせる光景ですが、知識不足でそれ以上の感慨はわかず、です。

なので小樽まで來たはいいものの、あとは何をすればいい?という状態になってしまいました。

とりあえず近くにあった案内板や標識を見て、運河沿いに行くと旧日本郵船の倉庫があるらしいので行くことにしました。

 

この日の小樽市内は視界が遮られるほど雪が降りしきっていましたが、不思議なことに歩行困難は感じませんでした。

 

旧日本郵船の倉庫は雪に埋もれているかのような感じだったのですが、建物よりも雪景色の方に気を取られていました。

北海道全般に言えるのかもしれませんが、雪の水分が少ないせいか、積雪に足が埋もれても水が浸み込む感覚がありません。

 

なので、傘いらずで思い切ってどんどん歩いて行けます。東京だと水が浸み込むのを気にして歩きずらさがあるのとは違います。

そんなわけで、積もる雪をかき分けるようにして歩いて回りましたが、重労働の割には、楽しむことができたように思います。

 

降りしきる雪の中をただあてもなく歩く、ただそれだけなのに面白いという不思議な時間が過ごせました。

 

こちらは小樽駅入口のむかい鐘(オリジナル版)。明治時代、到着する列車の合図に使われていたという話です。

運河を見に行ったつもりが、雪中散歩の楽しみを発見するというちょっと変わった顛末になりました。