昨年、一昨年が遠い過去に感じる。 | 零細企業の闘魂日記

【シンガポール 8割がワクチン2回接種も 死者最多に】
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000232695.html
『ワクチン接種率が8割を超えているシンガポール新型コロナウイルス一日あたりの死者数が過去最多となりました。感染の拡大を受け、政府は規制の延長を決定しました。』
 
シンガポール政府は20日、新型コロナの一日あたりの感染者は3862人、死者は過去最多の18人だったと発表しました。』
 
シンガポールでは国民のおよそ84%がワクチンの2回接種を終えていますが、19日には一日あたりの感染者が過去最多の3994人となるなど感染が拡大傾向にあります。』
 
『保健当局は98%以上が無症状や軽症だとしていますが、隔離用などの病床が逼迫(ひっぱく)する恐れがあるとして、24日までとしていた行動規制を4週間延長すると発表しました。』
 

  
手元に『日経サイエンス(2020年5月号)』がある。
この中で、「新型コロナウイルス感染症座談会 私たちはどう闘うのか」と題し、当時、専門家会議の委員であった尾身茂氏脇田隆字氏押谷仁氏による対談が掲載されている。
印象的だった箇所を引用する。
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押谷 2003年に流行したSARSの大きな流行があった地域は,きちんとした対応が取れるようになっているところが多いです。具体的にはシンガポールや香港,中国。そうした国々と日本の対応能力の違いはかなりあります。日本はこうした感染症への対策に必ずしもリソースをつぎこんできませんでしたから。
 
たとえば,シンガポールはPCR検査のキャパシティがすごいです。人口が約560万人で東京23区の6割くらいしかないのに,ほとんど全ての病院でPCRのシステムを持っている。そのため,感染経路を最初から可視化できていました。多分,シンガポールはそう遠くなくこのウイルスのかなりの部分を終息させる可能性が出てきていると思われます。

(P.41)
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この対談の後、優等生と見なされていたシンガポールも香港も大変な事態に見舞われた。
 
暗中模索の状態で、専門家の見解のすべてに正確さを求めるの酷であり、また、誰かが悪い、誰かの責任だというのも憚られる。そういったことと別にして、さまざまな観点から振り返る必要はある。

今後の教訓として生かしていくために。