【新日本の“用心棒”上田馬之助が輝いたUWFとの対抗戦 セメント最強説の真相】
https://www.tokyo-sports.co.jp/prores/3723709/
『上田馬之助と対峙した石川隆士(後に敬士)は、その場に立ち尽くした。』
『場外乱闘になり石川がイスを手にすると、なんと上田は観客の子供を抱きかかえて石川と向かい合った。「人間の盾」にして身を守ろうとしたのだ。困ったような表情で、子供を引き離そうとしているのは、まだ若手だった三沢光晴。』
『これは今から39年前の1982年(昭和57年)5月29日、全日本プロレスの北海道・岩見沢市スポーツセンターで行われた前座第6試合、タイガー・ジェット・シン&上田VS天龍源一郎&石川戦でのひとコマ。』
『いかにも地方巡業ならではの、どことなくほのぼのとした風景だった。』
『上田が最も光を放った試合といえば、なんといっても86年3月26日、東京体育館で行われた新日本対UWFの5対5イリミネーションマッチだろう。新日勢が手を焼いた前田日明のキックを平然と受けて見せた。そして、前田の左足をつかむと強引に場外に引きずり下ろし両者リングアウト。大将の前田を失格にして、館内のムードを最高潮に盛り上げた。』
→上田馬之助に「人間の盾」として抱えられている子供も今では50歳ぐらいだろうか。
なんとも嬉しそうなハニカミである。一生の励みと記念になっているに違いない。
私も何度となくプロレス会場に足を運んだクチなので、このときの雰囲気がよく分かる。
今も伝わっているとおり上田馬之助は非常に真面目な性格で、相棒のタイガー・ジェットシンが場外で暴れまわっても観客に危害が及ばないように気配りをする人物だ。
熊本では数回、お目にかかって話をした。
(なお、タイガー・ジェットシンも紳士で知られている)。
総じて、ファンから嫌われる「悪役」は「善人」でなければ務まらないのは言うまでもない。