便利さと引き換えに・・・。 | 零細企業の闘魂日記

【化学物質「フタル酸エステル」、早死にリスクに関与か 米研究】
https://www.cnn.co.jp/fringe/35178021.html
『食品の容器や化粧品、玩具などに幅広く使われている化学物質「フタル酸エステル」早死にのリスクにかかわっているとの研究結果が、このほど新たに発表された。』
 
『米ニューヨーク大学ランゴーン医療センターのレオナルド・トラサンデ博士らが、環境汚染の専門誌に発表した。』
 
『研究チームは55~64歳の成人5000人あまりを対象に、尿から検出されるフタル酸エステルの濃度を測定し、それらの測定値と早死にのリスクを平均10年にわたって比較した。』
 
『その結果、尿中濃度が最も高かったグループは他のグループに比べて全死因の死亡リスクが高く、特に心血管疾患による死亡が目立つことが分かった。』
 
『チームは、米国内でこの年齢層が早死にする例のうち、年間約9万1000~10万7000件にフタル酸エステルがかかわっている可能性があると結論付けている。』
 
フタル酸エステルはプラスチックを柔かくする働きなどがあり、ビニールの床材や防水加工製品、医療用チューブ、玩具などに使われてきた。食品の容器、洗剤、衣服、家具にも含まれ、シャンプーや化粧品の香りを長続きさせるために加えられることもある。』
 
『人体には空気中から吸い込んだり、接触した食品を口にしたりすることで取り込まれる。』
 
米国立環境衛生科学研究所(NIEHS)によると、これがホルモン分泌の仕組みに影響を及ぼし、発達、生殖、脳、免疫系などの問題に関与すると考えられている。ホルモンのわずかな乱れから、大きな影響が出ることもあるという。』

 

私が関与した研究のひとつがフタル酸エステルの微生物による分解である。
 
特に注目したのは極めて使用量が多い「フタル酸ビス(2-エチルヘキシル):DEHP」で、この研究では2つの特許を取得した。
 
【フタル酸モノ-2-エチルヘキシル(MEHP)エステラーゼおよびその使用】
特許第3960613号
 
【フタル酸エステルを消失させる能力を有する細菌】
特許第4124397号
 
特許というのは発明した技術を独占することばかりが目的ではない。
私の場合はむしろ逆のケースのほうが多く権利化することによって、無償で開放したり、使って欲しいと思える人に使えるようにしている。