所詮、演出。 | 零細企業の闘魂日記

【ファブリーズ「くさや」CM、批判で放送差し替え 対決映像に産地から苦情】
http://www.j-cast.com/2016/11/28284621.html?p=all
『日本一くさい食べ物とされる伊豆諸島の特産品「くさや」と対決する――こううたった消臭剤「ファブリーズ」のテレビCMに苦情が出て、ファブリーズの製造元P&GがCMの差し替えを決める騒ぎになっている。』
 
『新鮮なムロアジなどを独特の「くさや液」に浸して干物にしたのが「くさや」だ。一説では、新島で生まれ、八丈島などに伝わったともされている。』
 
『P&Gの広報部によると、「ファブリーズ VS くさや」のCMは2015年春ごろからユーチューブにアップしていた。それが分かりやすいと好評だったため、穏やかな表現に変えて、16年11月14日からテレビでもCMを流した。』
 
「う~ん、何これ?」「う~ん、くっさい!」。若い女性2人がくさやのビンが中に置かれた透明なケースの穴から次々に臭いをかぎ、こんな声を上げて顔をしかめる。ところが、ファブリーズを中に置くと、女性の1人が「あ、凄い! 臭わないです。凄い」と感心して、テロップに「ファブリーズの勝利!!」などと表示されるというものだ。』
 
『P&Gの広報部では、28日のJ-CASTニュースの取材に対し、「分かりやすさを追求するあまり、表現が行き過ぎてしまい、伝統食に対する敬意が足りなかったと考えています」と話す。』
 
『苦情を入れた人からアドバイスを受けて、26日に東京・池袋で開かれた離島イベントでくさやの生産者と会い、CMについて意見を聞いた。そこでは、「くさやの認知度アップになった」という声もあり、おいしさもCMに盛り込んではどうかなどと建設的な提案も受けたという。そこで、CMについて、適切な表現を考えたうえで、作り替えたものを再度流すことも検討していると明かした。』




 
ニンニクがそうであるように、くさくてうまいものもある。
ところで、どれぐらいの人が「くさや」のくささを知っているのだろうか?
 
私は産地の方々のような怒りはないが、もしこのCMが別の面で問題があるとすれば誇大広告だろう。
 
本当にファブリーズがくさやの臭いを封じ込め、「くさやに勝ったファブリーズで臭いレベルゼロに」と表現できるのか?
 
CMを見たが、ファブリーズの相手になったのはくさやの干物ではなく、小瓶に入ったものである。とても真剣勝負とは言えない。
 
産地側のクレームとしては、その点をもっと追及したほうが、「くさや」の持ち味が出せると思うのだが…。