皆さん こんばんは！ 不妊相談ひとすじ２０年 宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
昨日は、熊本での講演の合い間にとても素晴らしいお寺『康平寺（こうへいじ）』に行ってきました。
熊本の薬局の先輩から、
｢このお寺は、凄い力があるからお参りしておいた方がいいよ！｣
と紹介されて、２年前に初めてお参りしたのですが、それがとてもよかったので、今回２度目のお参りをさせていただきました。
歴史がとても古く平安、鎌倉時代の仏像がそのまま残っているのです。
この仏像を守るために、地区の方が交代でこのお寺のお世話やお参りの方への説明や接待をされている姿を毎回拝見するたびに頭が下がります。
【熊本県山鹿市の山奥に康平寺が佇んでいます。】
■康平寺の歴史
山鹿市鹿央町の南西、この地域では最高峰（３８８ｍ）の国見山の東のふもとに、霜野地区の「康平寺」がひっそりとたたずんでいます。
現在は僧は住んでいませんが、その歴史は古く、平安時代の康平元年（１０５８年）に建立されたことから、康平寺というようになったと伝えられています。最盛期には霜野の谷々に九十九（つくも、たくさんあるという意味）の天台宗寺院があり「一大山岳寺院ゾーン」だったと考えられています。
しかし、時代の移り変わりとともに衰え、現在の康平寺は江戸時代に建てられました。そのときには寄付を集めており、寄付を集めるためのチラシを印刷した版木が現在も残っています。それには、荒れ果てた寺と朽ちていく仏像をなんとか修復しようと、泣かんばかりに寄付を集めようとする人びとの願いが書いてあります。
また、平成５年（１９９３年）、収蔵庫に仏像を移した際に、大発見がありました。千手観音像の台座に「天明六年四月成就」（天明６年＝１７８６年）と墨で書いてありました。この発見で、江戸時代に康平寺の再建が実際に行われ、そのときに多くの仏像の補修も行われたことが確認されました。
【これが康平寺です！】
■すぐれた仏像群
現在の康平寺観音堂内には、３０体以上の木造の仏像が残っています。平安時代の地蔵菩薩（じぞうぼさつ）像がその一つです。熊本県には平安時代の仏像が少なく、とても貴重なものです。
また、鎌倉時代の千手観音像と二十八部衆（にじゅうはちぶしゅう）像があります。戦国時代の戦乱や明治時代初期に起こった廃仏毀釈（はいぶつきしゃく）運動のなかでも焼失や破壊をまぬがれ、まとまって伝えられているのは全国でもあまり例がなく、たいへん貴重なものとされています。
私（金丸）は、この平安時代に作られた地蔵菩薩像を見ていると、何だか心が落ち着いて穏やかな気持ちになります。表情が柔らかくて温かい気持ちになるのです。
【康平寺の千手観音像】
仏像は撮影禁止でしたので、ＨＰの画像からご紹介しています。
お近くの方は、ぜひ本物をご覧になって下さいね！
■地域住民による管理
これらの仏像は、平成２年（１９９０年）に県の重要文化財に指定され、観音堂のすぐ裏手にそれらを保管する収蔵庫も建設されたことから、参観者は増加の一途をたどっています。康平寺の管理は、霜野老人クラブによって行われていましたが、現在は、霜野区の住民によって組織された霜野区康平寺管理組合が行っています。
毎日（月曜日以外）４、５人の会員が当番として観音堂の内外、トイレや駐車場の清掃、花の取り替えなどをしています。また、参観者には収蔵庫を開けて仏像を拝観させてくれるほか、寺や仏像のことを詳しく説明してもらえます。
地区の方々がいつも数名いらっしゃって、今回もお茶とお菓子を出して戴きました。
説明していただいた男性の方の、
「毎週、当番が回ってくるけん、どこも行けんですが、この仏像は先人たちが遺してきた宝ですけん、自分たちが守るしかなかですもんね。」
言葉を聞いて、本当に頭が下がりました。
【お寺入口の大きなイチョウの木が、秋に作ってくれるのは…】
【イチョウの葉で敷き詰められた黄色いじゅうたんです！】
願い事が叶うと言われる仏像にお会いになられてみてはいかがですか？
私が今月パソコンから２４時間いつでも聞けるインターネットラジオで、『今こそ見直そう 花嫁修業の話』についてお話しています。よかったらお聴き下さいね！
http://www.omoraji.com/reimei.shtml
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