漆パワー | うるっしぃーのブログ

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大子町の廃校になった少学校から椅子を払い下げ頂きました。
材は合板ではなく、ムクです。
工作室で使われていたものなので、
のこぎりの後などついています。
きっと作業に夢中になっているうちに、
ついでに台にしていた椅子まで、
ギコギコしてしまったのでしょう。
これを漆でお化粧直ししようと
取りあえず一脚、漆工家の工藤茂喜氏の工房に運び込みました。
まず、表面を磨きます。
オービタルサンダーといわれる、
サンドペーパーを挟み込み、電動で磨きます。

オービタル



みるみる表面がきれいになっていき、
以前の木の表情が出てきます。

磨く


細かなところは、手作業で。

手作業


椅子はすっかりきれいになりましたが、
作業をしてた方は、すっかり屑だらけ・・

ズボン


さて、拭き漆を摺ります。
作業者は、アクリル作家の加藤亮君です。
彼は漆恐怖症を克服しようと、
自ら挑戦しました。でも、恐る恐る・・

加藤亮
漆桶を覗き込む加藤君


作業中は無事何事もなく終わりました。

イス摺る
美しく変身中


先週、工藤氏の漆教室で拭き漆をすったお皿が
こんなにきれいになりました。

皿木地
木地のまま


皿漆
拭漆一度塗り



素晴らしき漆パワー!
今日は、紙コップに摺ってみました。
葦や竹、サトウキビの搾りかすなどを原料とした
自然素材でできているので、漆の沁み込み方が微妙に違います。
真っ白の時には気づかなかった、
カップのストリーが浮かび上がってきました。

紙コップ


またまた漆パワーに感激。
もう止められない。
目につくものなんでも塗って見たくなりました。

みなさまにそんな気持ちになって頂こうと、
5月の連休に開催されます、大子ふるさと博覧会で麗潤館で、
色々体験して頂こうと思っています。
漆パワーに感動していただける方が一人でも増えますように・・