名古屋仏具研究会 | うるっしぃーのブログ

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名古屋の仏具研究会の塗師の方々にお会いしてきました。
麗潤館の長い廊下の壁に漆の色々な表情を展示したく、
その制作依頼に行ってまいりました。

皆さま

巣山氏氏、伊藤氏、浅川氏、武田氏

御刀塗師の伊藤氏が名古屋の徳川美術館に展示されるという刀をお持ちくださいました。
鞘の部分に色々な加飾が施してあります。
中はもちろん木刀です。

刀の鞘


同じく鞘で、初めて見る漆の表情です。
鮫の皮を漆で塗りこめ研ぎだしたものだそうです。
鮫柄出しという技法です。
まるで自然石のような感じです。
カイラギという梅花皮を使ったもの。

カイラギ


こちらはアイザメの皮、

アイサメ


コロサメの皮

コロサメ


鮫と言ってもエイの仲間だそうです。

エイの皮


梨地に使われる本金の微小な粉。24金です。

本金


本金なので光方が違います。

梨地


これは砥の粉

砥の粉


こちらはウズラの卵の殻をすり鉢で細かくしたもの。

うずら


これを透き漆に混ぜると白く見えるというお話をお聞きして、
それを地にして貝の螺鈿を作ってくださいとお願いしました。
螺鈿に使用する貝

貝


遠くで見ると全体が白いのに、近くに寄ると螺鈿だと分かる・・そんな感じで・・

蒔絵の武田氏には時計のような丸い盤に十二支の蒔絵を・・

伊藤氏にはカイラギの髪留を・・

巣山氏には豹柄を・・といって、丁度本日していた豹柄の手袋をお見せしました。

手袋
こんな感じで・・・



相変わらず、好きなことをお願いしているなあと思いながらも、
皆さま終始ニコニコと楽しそうにお話を進めてくださいました。
浅川氏が以前お作りになった掛け花入れを見せてくださいました。
サランラップの芯に麻ひもを巻いて漆を掛けたそうです。
(ごめんんさい、写真を撮り忘れました!)

体験教室のお話をしましたら、必要なものはその辺から集めて送ってあげますよ・・
なんて太っ腹で、お優しい方々・・感激です!

こちらもいただけるそうです。
刷毛


その為に契約をしている女性の髪で作られた刷毛です。

4月のオープンには間に合いませんが、
麗潤館の壁に少しずつ作品が増えるのが楽しみです。

この日の名古屋は、冷たい粉雪が舞っていましたが、
心の中はとっても温かい気持ちで帰京できました。
ありがとうございます。