〜普通の男子高校生の普通の三年間〜

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第13章 ~ビミョウナカンケイ~



バレンタイン。
ゆいは手作りのチョコレートケーキをくれた。
ちょっと甘さが控えめな大人な味だった。

バレンタインのあとさらに2人の会話やメールは少なくなった。


ホワイトデー。
僕は手作りで何か作れる自信がなかったので
手紙を添えてネックレスを渡した。


けれど、そのネックレスをゆいがつけているのを見ることはなかった。


そんな微妙な感じのまま第二学年が終了した。




三年、一緒のクラスになったらいいね!




なんてメールをしても返って来たのは




同じクラスはちょっと嫌(笑)




というメールだった。

メールもどこかそっけなくなっていた。



はやいもので高校生活も後一年。
この最後の一年間は僕にとって本当に密度の濃い。

いいことも悪いこともたくさんあった一年になった。



~第3部へ続く~



第12章~クリスマスデート~



はじめてクリスマスを彼女と過ごす。
はずだった。

しかし僕はまさかの高熱。
クリスマスデートは中止になったのだ。
彼女には何度も何度も謝った。


4日後僕の体の調子が完全によくなったので改めてデートすることにした。

場所は…
まさかのゆい(以下新垣から呼び名変更)の家



これって…そういうことなのか?
僕はゆいの家に向かう途中、
念のためコンビニで僕のマグナム(笑)に装着するゴムを買って行った。

ゆいの家はとてもいい匂いがした。
女の子の部屋ってほんとにいい匂いがするんだなーとおもった。

ゆいは午前中部活だったので昼過ぎに着いて2人でのんびり過ごした。
ゆいの親と弟は出かけて夜まで帰ってこないそうだ。

ゆいとベットに座る。
2人目を合わせじっと見つめ合う。
ゆいはそっと目を閉じた。

ゆいの柔らかい唇にキスをした…

ん?堅い…










目が覚めた、夢?
ケータイを開き日付を見ると12/25
熱なんかでていなかった。
ゆいの家に行ったのは夢の出来事だった。


僕は急いで準備して待ち合わせ場所に向かった。


待ち合わせ場所に着くと、僕に少し遅れてゆいが来た。

僕らは手をつないで映画館に向かった2人とも見たい映画が同じだったので3Dの映画を見た。

少しエッチなシーンがあって気まずかった(笑)


映画を見終わった後はプリクラを撮ったり、いろんな店を回ったりした。
夜は高校二年生からしたらちょっと高めのところで食べた。


帰りも2人は手をつないで帰った。
この前と同じようにゆいの最寄り駅で降りて改札近くでキスをした。
夢とは違ってやっぱりゆいの唇は柔らかかった。



幸せなクリスマスを過ごした。

なのにそれから日を追うごとに
ゆいと学校で話すことやメールすることが減っていった。











第11章 ~告白~





新垣「あのさぁ…夕ご飯どうする?」







ゆ、夕ご飯の話か…







生田「そうだなー、駅前にファミレスあるからそこにする?」







新垣「うん。そうしよ!」







生田「あのさぁ…新垣?」







新垣「なに?」







生田「おれ…やっぱり新垣のこと…好きだわ。よかったら付き合って欲しい。」







新垣「あたしも!」







生田「…え?」







新垣「あたしも生田のこと好き。
ずっと待ってたんだよ。」







生田「ほ、ほんとに?じゃおれの彼女になってくれますか?」







新垣「もちろん!こちらこそよろしくお願いします。」







生田「よ、よろしく!」





新垣が僕に抱きついて来た。
ベンチに隣同士に座りながら、窮屈な格好で。
僕は力いっぱい抱きしめた。

こんな時もまた僕の下半身は新垣の胸の感覚で…w

力を緩め身体を離すと新垣がゆっくりと目を閉じた。
僕は新垣の唇にそっと唇を合わせた。
新垣の唇は柔くて…柔かかった。
唇を離すと新垣は恥ずかしがるようにまた僕の事を抱きしめた。

僕の下半身はもう…
爆発寸前だったw

その時はこの時間がずっとずっと続けば。
と思っていた…


しばらく2人で愛を確かめあった。
帰りはいわゆるカップルつなぎで手をつないだ。

ファミレスで食事を済まし帰りの電車僕らはずっと手を握りあっていた。


新垣の最寄り駅に着いた。
僕も一緒にホームを降り改札に。
あまり利用者がいない新垣の最寄り駅。
新垣は僕の腕を引き寄せもう一度キスをしギュッと抱きしめた。

本当に幸せな時間だった。


その日から僕らは名前で呼ぶようになり、
僕らが付き合い出したという噂は凄まじい速さで学年中を駆け巡った。


迎えたクリスマス。
僕は初めて彼女とクリスマスをすごす…