6/25(日)

 

 

@木場(もしくは門前仲町)

古石場文化センター にて開催の

 

第779回 無声映画鑑賞会

ハロルド・ロイド生誕130年

三大喜劇王ニコニコ大会

 

同居人を連れて行ってきました

 

 

 

第一幕の

チャップリンの公債

に続いては

 

 

キートンの滑稽恋愛三代記

 

 

1923年|アメリカ|63分

 

監督・脚本:バスター・キートン

出演:バスター・キートン、マーガレット・リーイー、ウォーレス・ビアリー、リリアン・ローレンス、ジョー・ロバーツ 他

 

 

 

タイトルに入っている「三代記」の通り

 

 

石器時代

 

 

 

 

ローマ時代

 

 

 

 

現代(と言っても

禁酒法時代なので100年前くらい)の

 

三時代を舞台とした

恋愛にまつわるお話(コメディ)

 

 

Wikipedia によると

キートンが初めて

監督・脚本・製作を務めた

長編映画なのだそう

 

 

事前にブログにいただいたコメントで

キートンは「笑わず」「無表情」という

情報を得ていたのですが

 

担当弁士の山崎バニラさんからも

「ストーンフェイス」

(絶対笑わないがゆえの名称らしい)

という単語が

 

 

確かに、笑顔はないけれど

表情のバリエーションはそれなりにあって

 

そしてやっぱり

三大喜劇王のひとりというだけあって
とってもおもしろかった ニコニコ です

 

 

特に私は真ん中のローマ時代の

日時計(いや、日腕時計?)と

 

画像にも載っている ↑

着ぐるみのライオンのくだりと

 

チャリオット(馬車)レースに

犬ぞりで参加する一連が

おかしくて、おかしくて

 

会場でもしっかりと笑ってしまったけれど

いま思い出しても

プフッと、クスクスしてしまう ニコニコ

 

 

そうそう

コメントをくださった方によると

昭和のコメディアンでもあり俳優だった

益田 喜頓(ますだ きいとん)さんや

 

ちびまる子ちゃんのナレーションでお馴染みの

キートン山田さんらのお名前は

バスター・キートンから来ているのだそう

 

ちびまる子ちゃんは

小さい頃、家族で観ていたので

キートン山田さんの

お名前は知っていたのですが

 

エドガー・アラン・ポー、からの

江戸川乱歩、みたいな

そんな由来のお名前だったとは知らず

 

そしてそんな風にもじられちゃうほどの

バスター・キートン

 

加えて、個人的には、三大喜劇王の中で

観たことのない最後のひとりでもあったので

 

観られて、ますます

うれしかったでした ニコニコ

 

 

 

ところで

キートン氏

 

 

かなり目鼻立ちがくっきりとしていて

美男子系?

 

そして、ちょっと暗さというか

耽美さ、ほんのりとした異様さ?

があるような気がして

 

ドラキュラとか

哀しく美しい異形が

ハマりそうな方だな〜、と

 

 

 

担当弁士は、山崎バニラさん

 

前回(初見)は

三大喜劇王のひとりハロルド・ロイドの

ロイドの要心無用』で

 

そのときは

ロイドのトレードマークである

かんかん帽をかぶられていたのですが

 

この日も演目にあわせて

 

頭には

「石器時代」をイメージした

ターバンのようなものを巻き

 

スカートは

「ローマ時代」風のもの

(確かにそんな風でありました)

 

そして、トップスには

「現代」の、Tシャツ、といういでたちで

 

雰囲気を盛りあげてくれる遊び心で

なんとも楽しく ニコニコ

 

 

それから、語り

 

前回同様、とぼけた味わいが

やっぱり絶妙で ニコニコ

 

 

そしてこの日は

 

キートンと同時代に活躍していたという

お笑いコンビ「ローレル&ハーディ」の片割れ

オリヴァー・ハーディが

 

三時代それぞれに

登場してきているということで

 

その登場シーンになると

 

楽士の坂本真理さんが奏でる

わかりやすい、それらしい

短いメロディに合わせて

 

「オリヴァ〜ハ〜ディ〜、登場シ〜ン♪」

と、唄いながら、アナウンスを入れてくれ

それに関するちょっとしたコメントを

添えてくれたりなんかして

 

ストーリーの語り、だけでなく

 

演者たちの台詞の吹き替え的な

あれこれ、だけでなく

 

おもしろさを倍増させてくれる

ツッコミのようなコメントのさしはさみ

だけでなく

 

そんな豆知識というか

映画がさらに興味深くなる

解説的要素も付け加えられていて

 

何役もこなす弁士の力とその魅力

贅沢さを改めて感じました

 

 

そんなこんな、で

やっぱり、私、山崎バニラさんの活弁が

好きだ〜 照れ

 

というわけで

 

あ、そうだ、そうそう

 

さきほどの方とはまた別の方から

ブログにいただいたコメントで

 

そのコメントをくださった方のお仕事先の

大正12年生まれで、浅草出身の方の

若い頃のお話によると

「映画はもちろん弁士付きで

自分の好みの弁士の回を観に行っていた」

 

という、リアルで貴重な情報をいただいていて

 

そう、まさしく、その

「好みの弁士の回を観に行く」で

 

足を運べる範囲での

山崎バニラさんが参加する回があれば

またぜひ訪いたいと思います! ニコ

 

 

それから、楽士の坂本真理さん

 

このキートンの回では

たとえば、石器時代のシーンに

棍棒で頭をポカリとぶん殴るシーンが

あったりするのですが

 

その棍棒が頭にぶつかった瞬間に

まさしくそれらしい効果音を

的確に付けてくださっていて

 

しかもそのタイミングが

まぁ、寸分の狂いもなく絶妙で

 

こちらもまた素晴らしい

相乗効果でありました

 

 

サイレント映画そのものの魅力も

もちろんありますが

 

それに弁士の語り

楽士の音楽が加わると

魅力が増し増しになるなぁ、と

改めて 照れ