6/25(日)

 

 

@木場(もしくは門前仲町)

古石場文化センター にて開催の

 

第779回 無声映画鑑賞会

ハロルド・ロイド生誕130年

三大喜劇王ニコニコ大会

 

同居人を連れて行ってきました

 

 

 

まずは

 

 

チャップリンの公債

 

 

1918年|アメリカ|10分

 

監督・脚本:チャールズ・チャップリン

出演:チャールズ・チャップリン、エドナ・パーヴァイアンス、シドニー・チャップリン、アルバート・オースチン、ドロシー・ロッシャー 他

 

 

 

弁士の植杉賢寿さんによると

 

国から頼まれ

別の作品の撮影を一時中断し

1週間で制作したという

 

戦時公債の一種

自由公債(LIBERTY BONDS)の

購入を呼びかける内容の

10分ほどの短編

 

 

1週間という短い制作期間ゆえ

舞台はいたって簡素

 

黒バックの背景にはごく簡単な書割

最小限の大道具に小道具

 

でもそれがなんとも

斬新というか、モダンというか

なんて言ったらいいんだろう…前衛的?

な雰囲気で、なんとも素敵で ラブ

 

 

たとえば、冒頭は

 

 

手前に街灯がひとつ

背景の黒バックには建物がひとつ

 

この背景、もっとごちゃごちゃと

建物群を描きたくなってしまうところ

な気もするのだけれど

 

このポツンとひとつなところが

なんとも洒落ていて

 

 

続くシーンは

 

 

ベンチに、木の枝に

空には、紙の月

 

そうこの紙の月

紙の月ゆえに、な展開があって

えっ 凝視 ワハハ 爆笑 と笑ってしまった ニコニコ

 

 

 

内容とは関係ないところだけれど

 

そんな風に

お金(資金)や時間がなかったとしても

はたまた、いろいろな制約があったとしても

 

ないならないなりに

できる範囲で、工夫を凝らして

 

はたまた、センスで

いくらでも魅せることができるし

 

あまつさえ、そのこと自体を利用して

逆手に取って(たとえば紙の月)

ネタとして、有効活用しちゃうよ〜

みたいな

 

そんな、なんだろう

マイナスをプラスに転換する力、知恵

人間の可能性や豊かさを

私は勝手に感じて、ワクワクし

 

そこが個人的見どころでした 照れ

 

 

 

ところで、あまり詳しくないけれど

チャップリンは反戦の人ではなかったか

それにしては、この内容…? と思ったら

 

ネット情報によると

やはりこの作品の製作には

乗り気ではなかったけれど

そうせざるを得ない状況だったようで…

 

詳しくは Wikipedia をどうぞ

 

 

 

 

弁士は、植杉賢寿さん

 

力強すぎず、弱すぎず

ほどよい強さで

映画に寄り添っている感

 

そして、古めかしくなり過ぎないけれど

ふっと昔を感じる言葉遣いや言い回しで

往時に思いを馳せつつ

楽しませていただきました

 

 

三作品通しての

シンセサイザー(であっていただろうか)

演奏は、坂本真理さん

 

同居人が帰り道

「え、あれ、音楽はもともと

付いてないんだっけ…?」

と口にしていたけれど

 

そうなんですよね

 

生演奏(後付け)だということを

忘れてしまうくらい

 

最初から、その音楽が

付けられていたかのような自然さで

彩られていました