1/23(月)

 

 

@東武練馬

イオンシネマ 板橋 にて

 

 

 

 

ノースマン 導かれし復讐者

 

 

2022年|アメリカ|137分|PG12

 

監督:ロバート・エガース

脚本:ロバート・エガース、ショーン

出演:アレクサンダー・スカルスガルド、アニャ・テイラー=ジョイ、イーサン・ホーク、ニコール・キッドマン、クレス・バング、ウィレム・デフォー、ビョーク 他

 

 

 

舞台は、9世紀の

スカンジナビア地域にある

とある島国

 

王である父親(イーサン・ホーク)を

王の弟(クレス・バング)に目の前で殺され

王妃であった母親(ニコール・キッドマン)を

奪われた、王子である息子 アムレート

(アレクサンダー・スカルスガルド)

 

父の復讐と母の救出を誓いながら

ひとり島を脱出したアムレートは

 

数年後

ヴァイキングの一員として

戦士となっていた

 

ある日

スラブ族の預言者(ビョーク)と出会い

己の使命(復讐と奪還)を思い出した

アムレートは

 

父を殺した叔父のもとへと向かうため

奴隷に身をやつし、奴隷船に乗りこむ

 

同じく奴隷船に乗っていたオルガ

(アニャ・テイラー=ジョイ)と親しくなり

その助けも借りながら

復讐へと突き進んでいくー

 

というお話

 

 

ウィッチ』『ライトハウス』の

ロバート・エガース監督作ということで

公開前から楽しみにしていた作品

 

 

主人公のアムレートは

シェイクスピアの悲劇『ハムレット』の主人公

ハムレットのモデルとされる

スカンジナビアの伝説上の人物で

 

ベースとなっているのは

キリスト教化以前の

スカンジナビアの神話(北欧神話)や

アイスランドの英雄物語

ヴァイキング伝説とのこと

 

北欧神話は詳しくないのですが

でもなんとなく聞いたことのある単語

 

オーディン(北欧神話の主神)

 

ヴァルハラ(オーディンの住む館で

勇敢な戦死者の魂が集う場所でもある)

 

ヴァルキリー

(オーディンに仕える武装した乙女たち

戦死した勇士たちをヴァルハラへと導く)

 

等々が散りばめられていて

 

きっと詳しければもっとずっと

味わい深かったのかな、とも思うのですが

 

知らずとも

ロバート・エガースらしい

インパクトのある

(ときにグロかったりもする)

映像美に彩られていて

それだけでも充分見応えがありました

 

 

個人的に

ビジュアルとして好みで

印象に残っているのは

 

・獣の皮を被り襲いくるヴァイキング

・ビョークの預言者姿

・馬上で雄叫びをあげながら

 ヴァルハラへと駆けあがって行くヴァルキリー

 

 

公式ホームページにも書かれていたけれど

なにかを得る、とか

なにか(善悪等)を判断する、とか

そういうことではなく

 

ただ、そこにあるがまま

神話と伝説に満ちた世界の復讐譚を

そのままに受け取り、味わう作品かな、と

 

 

鬼気迫る目線に、迫力だった

復讐者であるアムレートの

アレクサンダー・スカルスガルド

 

対する、白い肌に白に近い髪色で

美しい存在感だった

アニャ・テイラー=ジョイ

 

力強い音楽も

壮大さに一役買っていました