映画「イヴ・サンローラン」とファッション | la petite chambre

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先日、映画「
イヴ・サンローラン」を鑑賞しました。

華やかな雰囲気がなかなか良かったですキラキラ
感想は後述しますが、映画見てモンドリアン・ルック
描きたくなったので、久々にモード画を描いてみましたパンプス
mondrian

以下、映画の感想雑記。
21歳の若さでディオールの後継者に委任されデビューする
ところから始まり、生涯のパートナー、ピエールとの出会い、
ディオールからの独立、成功、スランプでドラッグや酒に
溺れた時期、晩年までが描かれた伝記作品。

サンローランに扮したピエール・ニネ(素顔もなかなかの美形)
のそっくりぶりと数々の美しい衣装が見どころ。
ディオール後継者就任~独立までの奮闘、直後のショーの
成功を収めるまでが一番見ていて楽しめた。
サンローラン自身も美形だったと思うけど、ニネの若き日の
サンローランの姿が特に美しかった。

pierrepierre


ニネくんの鼻がデカかったので、ゲンズブール伝記映画
でそっくりだった主演俳優が役作りで付け鼻したように
付け鼻?と
思ったけど、恐らくリアル鼻のようです。


才能が買われ華々しいデビューを飾り、その後独立するまで
精神的な苦労はあったと思うし、彼の才能と業績はもちろん
輝かしいものだけど、パートナーの影の努力があってこそだし
(長年あれだけ支え続けたのが凄い)シャネルやピアフたち
のように(シャネルも男を踏み台にした点はあるけど)
下層階級からのし上がった野心的で波瀾万丈な人生でなく、
エモーショナルでドラマティックという印象はなかった。
最期まで現役で勢力的に活動されたのは素晴らしいと思う。

欲を言えば、終盤駆け足で唐突なエンディングだったのと
(伝記映画は締めが難しい)ディオールから選ばれた過程や
モードに目覚めたきっかけの少年時代も描かれていれば
(ファッション通の人には常識なのかもしれないけれど)
もっと楽しめたな?と思う。

この作品が公式版「サンローラン」映画らしいけど、
ギャスパー・ウリエル版はキャストが豪華なのでこちらも
見てみたいと思う(公開日未定のようだけど)。

カトリーヌ・ドヌーヴがサンローランと親交があり、
彼がブニュエルの「昼顔」の衣装を担当したのは有名で、
ブルジョワマダムのスタイリッシュなファッションが素敵で、
映画ファッション特集でも良く取り上げられるけれど、
トリュフォーの暗くなるまでこの恋を」でも衣装担当を
してたのは知らなかった!

「暗くなるまで~」は以前見たけど、男と女の駆け引きと
逃避行サスペンス(雪山のシーンが「ピアニストを撃て!」
と何となく混同…)で内容は何となく覚えているけど、
あまりファッションに注目してなかった!
そして、トリュフォーとデザイナーの組み合わせも意外。
どんな感じだったか、再見してみたい
目

「昼顔」のサンローランが手掛けたファッション一部。
中央はサファリ・ルック。(イラストは07年頃描いたもの)

belle
※脚元は本当はロジェ・ヴィヴィエの金具付きパンプス↓ですパンプス

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